BVGCHANNELのお財布はすごい
13年使ったお財布をついに替えた話。
皮革製品の耐久性と財布を替えることへの心理的ハードルが相まって、僕は13年間同じ財布を使い続けた。が、終には縫い目がボロボロに切れてホックが潰れて使えなくなり、いよいよという折になる。気がつけば13年前と比較すると財布の選択肢のなんと広いことか。色々なブランドがグーグル検索でヒットし、Creemaなどのハンドメイド商品のマーケットプレイスが活発に動いている。ということで僕はお気に入りの青色が美しいお財布を探した末にこのブランドにたどり着いたので、無加工の写真とともにレビューをしようと思う。
青のグラデーション
2020年現在、ネット通販というものにおいて未だに実物とネット掲載写真の色の具合がかけ離れているものが存在する。特に赤や青などの彩度の高い色合いは実物以上に彩度を強調する加工がされがちだ。だからこそ、このように無加工の写真が役に立つ人がいるのではと考える。
このブランド、BVGCHANNEL(バグチャンネル)も例に漏れず美しい色合いの写真を掲載している。だが、いまいち背景のない、切り抜いたようないかにも宣材写真というものが多い。そのため実物の色合いが写真のイメージと違わないか不安であった。が、色々見てみて一番グラデーションの立体感が美しそうだったので今回購入することに。写真の通り公式ページの写真とほぼ違わない、美しい青である。この手の「ブルーグラデーション」またはブルーに限らずに見渡せばかなりの種類が見当たるが、おそらくこのブランドの青の立体感や深みはトップレベルではないだろうか。
オーダー
僕が買ったのはこの2つ折り財布。昔から2つ折り財布に手が慣れてしまっている。カラーオーダーが無料だったため青をお願いした。製作期間は1週間ほどで全く遅延なし。制作されるのはヤンキーの聖地足立区に工房を構える佐藤さんという方。メールの連絡等とても丁寧で素晴らしい買い物であった。
黒い箱に入り、焦げ茶色のポーチのような入れ物が付属。これもかなり上等なのだが使用する機会が無いのがもったいない。また簡単な説明書が付属。ギフトにも使えそうなゴージャスさだ。
手触り
これはどのような財布を愛用しているかに大きく左右される部分なのだが、僕は前の財布と比べて全体的に牛革が薄手に感じた。かと言ってレザーは薄くても引っ張り続けるわけでなければ耐久性の不安は無い。これを書いている時点で1ヶ月半ほど使ってみているが頼りなさは全く感じない。
牛さんが生きていたときの擦り傷がつくのが自然であるため、天然牛革製品とはムラがあるものだ。ポリウレタン製の合成皮革には決して表れない現象だ。この財布も例に漏れず多少の凸凹は存在する。光が当たるとわかりやすいのではないか。こういうのが許せない人はハンドメイド製品に向かないだろう。
使用感
これも上と同様、使ってきた財布との比較になってしまうが、薄いと感じる比較の恩恵か、明らかに軽い。
また備えている機能としてマチつきの小銭入れ、カード収納が合計5箇所ある。
正面のカード収納は3枚分である。
これが結構タイトな幅で、各ポケットにカード1枚ずつが限界。いやそれが標準的な使い方なのかもしれない。どうなの。横に差し込む奥のポケットはもう少し余裕があって3枚ほど入りそうだ。ということで僕は結構カードを持ち歩いていたが、厳選することにした。キャッシュカード2枚、クレジットカード1枚、免許証、保険証、そしてイシバシ楽器のポイントカード。たまにしか使わないものを除いてスリム化も出来たのでよし。
まとめ
今の時期に財布を替えるのは少し微妙かもしれない。キャッシュレス化が進めば小銭が必要なくなり、カード収納と、場合によりマネークリップくらいで済みそうだ。基本的に壊れるまで大事に使って10年後保ったとしても、今までの10年よりも確実に速くトレンドは変わっているだろう。ただ、レザークラフトの美しさはある程度普遍的なものだから、そしてこの財布の価値はその美しさの割合がとても大きいから、きっと壊れるまで大事に使っていけるんじゃないだろーか。要はすごい綺麗な色で気にいってる。
ということで、1つネット通販のカタログ写真と素人写真を比較してみるということで、購入の参考になれば幸いです。