大学院試験は研究計画書で決まる
大学院に行って勉強したい!と思ったタイミングが大学4年生。
でも、GPAはすごく低い。
上げようにも4年生から、もしくは既に社会人になっていてここから挽回するのは厳しい。
こんな思いをしている方は多いのではないでしょうか?
筆者自身、大学卒業時のGPAは2.2と大学院を志望する人の中ではダントツに低かったと思います。
私は学部はMARCHの大学に通っており、大学院から東大に来たという経歴です。
なぜ、GPA2.2の貧弱学生が東大の大学院に合格できたのか。
私が受験期に意識したポイントを3つご紹介します。
1.研究計画書の完成度を上げる
GPAは大学1年生からコツコツ頑張らないと良いスコアにはなりません。
低いものはどう足掻いても低いままですので、ここは割り切ってしまいましょう。
GPAが低い受験生にとって、挽回のチャンスが残されているのは研究計画書です。
大学院入試では、大学院でどのような研究がしたいかを明示するため研究計画書というものを提出します。
多くの受験生は大学院入試で研究計画書を書くことになります。
GPAが低い僕にとって、ここで圧倒的に周りの受験生と差をつける必要がありました。
とはいうものの、研究計画書の “け” の字も知らないどころか、文章の書き方すら自信がなかったのでまずはこの本を一冊読みました。
アカデミックな文章を書くためのノウハウが初心者でもわかるように上手くまとめられているおすすめの本です。
文章を書くことに慣れていないという人はまずこの本から読んでみましょう。
次に研究計画書の執筆に取り掛かるのですが、一番大事なことは何回も人に見せるということです。
筆者は提出版を完成させるまでに70回添削をしてもらいました。
修士2年間で終わる研究ボリュームか、研究手法が適切か、適切な参考文献に当たれているのかなど客観的な評価を何回も受けることで、質の良い研究計画書が出来上がります。
筆者は指導教官のみならず、大学のあらゆる先生にチェックしてもらい、合計15人の先生からアドバイスをいただきました。
これだけ添削してもらうと、どういう部分が評価されるのかなどが徐々に見えてきます。
一つ一つのアドバイスを真摯に受け取り、丁寧にそれを実践することが、院試を突破するための研究計画書の秘訣です。
2.情報を集める
院試に関する情報はネットに落ちていたり、コミニュティーがあったりします。
東京大学の院試情報なら以下のようなサイトがあったりします。
他にもTwitterやFacebookで受験する研究科の学生を見つけて話を聞かせてもらうなど、情報を自ら取りに行く姿勢が大事になってきます。
人によっては、研究計画書の添削をおこなってくれたり、実際に受験の時に使った研究計画書を見せてくれたりもします。
“院試は情報戦” という言葉があるように、情報にアクセスできているかで勝負が決まります。
なぜ情報にアクセスすることが必要なのか。
それは、無駄な努力をしないためです。
大学院合格のゴールまでに何をすべきなのか、しなくて良いことは何なのかを明らかにするために、大学院のリアルな情報は必要不可欠です。
大学院に落ちる人はこの点が弱い傾向にあります。
自分の受ける研究科の入試傾向や面接対策など知っていれば得だけど、知らないと周りと差がつく一方。
情報戦を制して、大学院合格に一歩でも近づきましょう。
3.行きたい研究室の先生の本を読み漁る
受験する研究科の行きたい研究室の先生の本やWeb記事などを読み漁りましょう。
なぜ、この作業が必要なのかというとあなたの研究と研究室のマッチ率をあげるためです。
いくら質の高い研究計画書が書けても、研究室とのマッチ率が低いと指導対象外とみなされ、落ちてしまうことがあります。
行きたい研究室の先生のことを調べ尽くして、研究のマッチ率を言語化できる学生が院試では評価されます。
加えて、自分の研究を理解してくれる学生は教授陣にとって好印象に映ります。
あなたの印象をあげて、マッチ率も向上させて生きたい大学院に合格をもらいましょう!
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