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演劇とレストラン、そして日本の未来も変える「演劇ごはん」

■「なんだか面白いことに遭遇した」かのようなフードエンタメ「演劇ごはん」とは

飲食店や食品生産者の想いをコメディタッチのドラマに仕立てて提供する「演劇ごはん」事業。初回公演は2015年の12月、その後2017年10月に法人化され、株式会社Alaveが運営している。彼らの舞台はレストランやバーのど真ん中だ。毎回食材や調理法に強い想いを持つ店を舞台としてピックアップし、その店自慢の料理とともに店の想いやこだわりを芝居で届ける。通常の舞台のようなステージと客席という垣根はなく、それどころか出演者がテーブルに相席していることもある。自分と同じ観客だと思っていた者が芝居の中の住人だったなんて経験はめったにできるものではなく、すぐ隣で展開する芝居の奇妙で愉快なリアリティに、客は演劇を観に来たのではなく「なんだか面白いことに遭遇した」かのような臨場感を味わう。

(動画/今年の2月に撮影された演劇ごはんの魅力が詰まったPRムービーはこちらから)

その日のメニューにまつわるテーマを演劇と食事を通して楽しむ「演劇ごはん」。これは株式会社Alaveの一事業であると同時に、日本演劇界における役者の搾取の問題と日本における食の課題解決を模索するという、壮大なプロジェクトでもある。その出発点は代表の小濱本人が持つ、稼げなくて当然とされる役者という仕事への疑問と、食の安全への問題意識からだった。

■僕は、役者の演技にお金を払いたい!


エンタメにかかわる仕事というのは、役者も含め、とかく「好きなことをやれるだけでもありがたいと思え」という抑圧をかけられがちである。役者として成功するかどうかは常にギャンブルなのに、賭けに負けてもそれは本人の自己責任扱い。稼ぎにならない安い仕事をあてがわれても「もらえるだけありがたいと思え」と強要する雰囲気が日本には根強くある。無名な役者はタダ同然に使われて当然? だとしたらそれはあまりにも不健全な世界だ。

――まず役者が抱える問題について聞かせてください。
小濱
「ぼくは元々小劇場で劇団をやりつつ芸能事務所に所属して、役者としてやってきました。でも30歳をこえても食べていけるようになりませんでした。そもそもの話、役者って芸能界で売れる以外に「役者」という職業として食べていく方法がほとんどないんですよ。テレビに出て顔と名前が一致するくらいの知名度が出ないと食べていけないから、チョイ役をしながらアルバイトをしてるっていう役者はとても多いと思います」

小濱も地道に役者業を続けてきた。ちょうど30歳頃にはプロデュース公演まで手がけるようになったが、それでも役者業だけで食べていけるようにはならなかった。そして同じような苦境に立たされている役者は他にどれくらいいるのかと聞けば、「日本では役者という職業が正確には定義できず把握されていない」とのこと。テレビに出ている芸能人だけではなく小劇場まで含めれば、その数は大変に多いにも関わらずだ。これでは問題が問題として世間に認識さえされない。

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(画像/「演劇ごはん」を主宰する株式会社Alave代表取締役の小濱晋。「演劇ごはん」以外にもエンターテイメント全般の企画制作から企業研修などまで幅広く手がける。撮影は9月末日、社会起業家向けシェアオフィス・social hive HONGOにて)

小濱「小劇場でやっていると、好きな役者、自分よりうまい役者が30歳を超えたあたりからお金にならないっていう理由でどんどん辞めていくんです。切ないですよ。自分が素敵だと感じたり、多くの人に影響を与えうる人が辞めていく中で、じゃあぼくは続けていいのか?と自分自身もモチベーションを保てなくなりつつありました」

「それは、役者が演じることそのものに対価が発生しにくいという演劇業界の構造あるいはビジネスモデルの不存在に一因があるのではないか」と指摘するのが、演劇ごはんの共同創業者で弁護士の小野田峻だ。

小野田「役者さんたちのギャラって、業界の構造から突き詰めて考えると、人気や知名度による広告としての影響力の部分に発生しているという面が大きい。そうすると、「人気」や「知名度」という、自分たちがコントロールできない部分でその対価の有無や額が決まってきてしまうので、必然的に役者の立場がものすごく弱くなってしまう。さらに言えば、広く芸能の業界に関わる方々自体が、アパートの賃貸契約や銀行融資などの社会的あるいは経済的な信用が問われる場面で、弱い立場に置かれているという現状もある。この点、例えば、小栗旬さんが中心になって、労働組合を作って役者の社会的地位を上げていこうとという声も出てきていますが、ただ他方で、役者の社会的地位が上がってギャラや待遇についての公正さが業界の側に求められても、それに見合ったビジネスモデルが構築されていなければ、業界の側も急に応じることが難しいという面があるでしょうね。

役者の社会的地位の話にも繋がりますが、海外ではエンタメ業界の側が国や社会に働きかけて、結果としてエンタメを守っていくための制度や支援を作り出しています。エンタメっていうのは社会に必要なものなんだとみんなに分かってもらう努力をしているんですね。一方日本ではというと、そういうところが進んでいるとは必ずしも言い難い。コロナの影響でショービジネスが大打撃を受けた当初、演劇業界の著名人の方々が「演劇の火を絶やすな」といった趣旨のことをおっしゃられて賛否両論が起きましたよね。一般の方々の中だと非難の声のほうが大きかったと思いますが、コロナ前から演劇業界のビジネスモデルの不存在に疑問をいただいていた小濱さんや私からすると、そういった展開もやむを得ない面があると思えました。エンタメは人が生きるためには絶対に必要なものだし、私たち自身それを心底信じているけれど、じゃあそれを社会の側にわかってもらう地道な努力を業界の側はしてきたのだろうか、と。もちろん、そういった努力をされてこられた方々はこれまでもおられましたし、その方々のおかげで、エンタメの火が続いているのは紛れもない事実なんですが、ただ、現に今回のような緊急時にエンタメへの救済が後回しになってしまったのは、平時からエンタメの社会的重要性やインフラ的な側面を広く説いてこなかった業界にもその責任の一端があるのではないかと。とはいえ、特にコロナの件に関する日本の現状については、国の側のエンタメへの無理解に関して絶望を感じましたが(苦笑)」

小濱「そうですよね。さらに業界の構造という話で言えば、劇場公演の場合、舞台を作る脚本担当や美術担当というのはスタッフ扱いでギャラが保証されていますが、役者は違います。個別にお客様を呼べないとギャラさえ確保されません」

■コロナで浮き彫りになったエンタメ業界の歪んだ構造

平時からギャラが確保されていない身では、今回の新型コロナウイルス拡大にあたって個人事業主だったら受けられるはずの持続化給付金でさえ対象外。「演劇の火」とは何なのか。

小野田「だからこそ私は、起業前の小濱さんから演劇ごはんの活動について話を聞き、役者にギャラを払えるようにビジネスモデルが考えられていることになるほどと感じました。これこそ、エンタメや演劇業界としてできる努力やチャレンジの具体的な形だと」

小濱「そう、ぼくは役者の演技にお金を払いたい。今は役者がお客様を呼ぶのが当然とされ、よほどたくさんお客様を持たない限りやっていけない。だから役者が「演じること」だけでいかに食べていけるかを考えたかったんです。もし、芸能界とは別のビジネスモデルを作れたらまだ役者を続けられるんじゃないか? と思いました。しかも日本では舞台も根付いていないんだから、どうせなら、劇場じゃなくてもっとみんなが来やすい場所で芝居してみよう! と思ったんです。それで思いついたのがレストランでした」

■なぜ舞台はレストランだったのか

飲食店は続けていくのが難しい。一般的に開業から1年未満で閉店に追い込まれる割合が30%にものぼると言われ、10年続けられるのは10%にも満たない。薄利多売で知られる業界なのに安くてうまいと評判の店がたくさんある。その中でこだわりの食材で勝負をするのは大変だ。値段が高くなるし、材料費が高くなればなるほど赤字は大きくなりやすく店は潰れやすくなる。しかし「こだわりの店」のその「こだわり」を客にちゃんと伝えられる手段が持てれば勝機は高まる。
だからこそ小濱は舞台にレストランを選んだ。食の課題を演劇で解決するためだ。

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――「演劇」と「ごはん」を一緒にしてしまおうと考えたきっかけはなんでしょう?
小濱
「ぼくは食べるのが好きなんですよ。食に対してこだわりがあるし、漫画の「美味しんぼ」が好きで調理師免許も持ってるんです。例えばですが、食べ物って自然に近い環境下で育てられたほうが美味しいんですよね。農薬や肥料を使うと美味しさも損なわれるし、安全とも言い難い。食肉用の家畜の飼育環境も健全とは言えない。健全でない環境で作られた食肉を購入して食べるのは、命の軽視にも繋がる。でもそういった現実を購入者は知らない。実態を知らないと、単に安いものや人気があるだけのものを選択させられちゃう…グルメサイトなんかもそうですよね。そこをずっと変えたいと思ってた。

じゃあどうやって変えるのか考えた時、子どもの頃に見たジブリ映画の「平成狸合戦ぽんぽこ」を思い出しました。あれって多摩ニュータウンの都市開発に伴う実際の社会問題を取り扱ってますよね。ぼくは子どもの頃にあれを観てタヌキ可哀想だな、人間ってやばいなって思いました。だからと言ってすぐに行動変異を起こしたわけじゃないですけど、自然は大切にしなきゃって思いは残った。真面目なトーンよりエンターテイメントの「面白い・楽しい」ってアプローチからの方が印象に残ることを身を以て学んだんです」

――だから演劇と繋がった。
小濱「そうです。食に対してこだわりのある飲食店で芝居をすればいいと考えました。それなら舞台役者が抱える問題も解決することができると。それにぼくはもともと、日常と物語という非日常をシームレスにする演劇を作りたいと思ってました。飲食店で芝居をしたらそれも同時に実現できる。演劇の親しみやすさを想いのこもった美味しい食事とともに体験してもらえたら素晴らしいことです」

■日本の芝居に欠ける「シームレスな演劇」とは

文化庁による文化に関する世論調査(令和元年度)では、3000人の調査対象のうち、直近一年間で映画鑑賞の経験がある者は36.2%いたが、演劇鑑賞をした者はミュージカルを含めても12.6%しかいなかった。現代演劇に限定するとその数は4.7%まで減少する。数字を引くまでもなく、休日に友人と「映画を観に行こう」と誘い合うことはあっても「芝居を観に行こう」と誘い合う人は少ないだろう。なぜ日本ではいまだ芝居を見に行くのが特別なことなのか。演劇文化が根付いている海外の舞台と日本の違いは、役者と観客のコミュニケーションの有無ではないかと小濱は言う。

――役者が観客とコミュニケーションを取る?
小濱
「そうです。想像できませんよね? ぼくが海外で観た公演では、劇中で好意を寄せてた相手から告白された登場人物が最前列のお客様に「わたし、告白されちゃった! ねえ、あなた聞いてた⁉︎」って話しかけていました。それに対してお客様も「聞いてたよ、おめでとう~」とハグを返す。そのやりとりが客いじりという感じではなくとても自然で、そこにひとがいることをきちんと意識して演じてるんですね。それってつまり、コミュニケーションを取るか取らないかが選択としてあるだけで、いつでもコミュニケーションを取りにいける状態で芝居をしてるということなわけで。基本コミュニケーションを取らない状態で芝居を作る日本とは全然違う。日本の場合、舞台と客席は切り離されていて、物語の中に観客は存在してないんですよ。客席の間を歩いてセリフを言う演出もありますが、それも単に歩いてるだけで、そこにいる観客を登場人物は意識していない。それでは舞台の面白さを半減させちゃうとぼくは思ってるんです。ドラマや映画との一番の違いは目の前に人がいるってことですよね。目の前でお芝居をしてる特別さを活かさなきゃ、ドラマや映画に勝てるわけがないんですよ。それが舞台と客席がシームレスな演劇です。日本で舞台が根付かないのはその楽しみ方が欠けているからだと思っています。

わざわざ高いチケットを買って劇場に足を運ぶ…お客様にそれだけしていただくには「自分がここにいることをちゃんと認識してもらえる」と感じてもらうことが必要だと思うんですよ。そう感じると客席にいやすくなるから。別に劇中で話しかけられなくとも、雰囲気としてちゃんとここに人がいることを前提に演じてくれていると、やっぱり親しみやすいし嬉しい。また観に行きたいなって思うんです」

■役者の搾取問題解決×食の課題解決×シームレスな演劇=「演劇ごはん」

演劇ごはんの公演では観客と役者のコミュニケーションは当然だ。それどころか舞台と客席の垣根すらない。レストランのテーブルを挟んだすぐそこで、その店の料理をテーマにした演目がくり広げられる。相席していた客が実は役者だったなんてことさえある。物理的な近さと「観客がそこに存在していること」を前提に展開される芝居の雰囲気に、観客はあっという間に巻き込まれていき、自然と声を上げる人も少なくない。そのリアリティーやスリリングさ、予測できいない観客の声さえも芝居の流れに取り込んでしまう柔軟さが、演劇ごはんの面白さだ。

絵げ、kglな

(画像/演劇ごはん旗揚げで大好評だった作品をお店を変えて再演した、2017年「隣のテーブルのふたり in マッシモッタヴィオ」。こちらのピッツァはもちもちふっくらとして耳まで楽しめ、冷めても美味しい)

小濱「もちろんお芝居ですから普通にはあり得ないセリフや動きはあります。でも、そこでのコミュニケーションによって、お客様にとっては芝居を観る以上のリアルな体験として受け入れてもらえる。ぼくらはお客様の日常の延長線上からいかに非日常的なドラマの部分へとシームレスに持って行けるかってことにすごくこだわってます。実際に演劇ごはんを観に来たお客様の中には、どこからどこまでがお芝居なのか分からなかったって言ってくださる方もいるんですよ」

■コロナ禍で始めた新しいプロジェクト「宅配演劇ごはん」

ところが新型コロナウイルスの感染拡大のため、演劇をはじめとした多くのショービジネスは幕を開けることさえ難しくなった。舞台と客席の間に張られた強固な境界線を乗り越えようとして飲食店というステージを選択した小濱も、zoomを利用したオンライン配信「宅配演劇ごはん」の上演にシフトすることを余儀なくされていた。事前に観客に食材が配送され、当日は出演者全員がリモートの状態でネット越しに芝居をするという新しい試みだ。観客はチャット機能でコメントを書き込み、出演者達がそれを拾い、コミュニケーションを取りながら物語が進行していくという。

――困難な状況下でどのような取り組みを行なっているのでしょうか。
小濱
「オンラインでの宅配演劇ごはんをスタートしました。これは単なるオンライン演劇ではないし、本来の演劇ごはんともまた違う、別のインタラクティブ性を追求した新しいエンタメです。クイズを出すなどしてコミュニケーションと演劇を融合させたものを作ろうと思っています。登場人物とチャットでやりとりができる芝居ですよね。ほかにも文字コメントだけの参加じゃなく、たとえば「カンパイ!」って言う時だけ、任意の視聴者に声で混ざってもらうとか…イベントとしては結構面白いんですよ」

(動画/「宅配演劇ごはん」は宅配された食事とストーリーが同期する、新感覚フードエンターテインメント。オンライン上で繰り広げられる物語を観客も一緒に紡ぐ。なんと1月末まで全編を無料で公開中!)

小野田「元々オンラインでの演劇ごはんは、やってみたいことのひとつでした。観てもらえれば実店舗へも興味を持ってもらえるから。ただ、クリアしなければならない課題も多かったので、今後の展開のひとつとして…と、考えていたんですが、コロナによってやるしかなくなったというところはあります。でもだからといって、コロナが収束したらおしまい、というのじゃなく、演劇ごはんのプロジェクトの一つとして続けていけるものにできればいいとは思っています」

小濱「オンラインでのコミュニケーションと演劇の融合っていうのは面白いけど難しいですね。イベントを楽しく作ることはできますが、イベント要素に特化してしまうと演劇要素が薄まってしまう。でもじゃあただ芝居している様子を流していても、お客様が楽しむポイントはどこかって話になりますよね。やっぱりぼくらは観客に体験価値を感じて欲しいので。

ショールームや17LIVEといったチャットでやりとりできる配信って、視聴者はすごく楽しいじゃないですか。チャットを介して配信者と視聴者がコミュニケーションを取れる。元々エンタメのひとつの形として確立されてましたけど、コロナ以降さらに需要が加速しましたよね。あれだけチャットが盛り上がるってことは、多くのひとにコミュニケーションを取りたいという願望があるってこと。他人との接触を制限される状況になって、それはさらにはっきりしたんじゃないでしょうか。やっぱりひとはひとが好きなんですよ」

ひとはひとが好き――。ひととの接触を制限されるコロナ禍において、わたし達は面と向かってコミュニケーションを取ることの価値を再確認した。それはエンターテイメントであっても例外ではない。若者達はチャットに優れたアプリを駆使し、ネット上でのコミュニケーションを楽しんでいる。単にコンテンツを楽しむだけなら、チャットもそれに配信者が反応する時間も必要ないはずだ。芝居やコンサートの終了時、観客が拍手を送らずにはいられないのはなぜなのか。そのどちらも、観客が自身の存在と感動を伝えたがっているからに違いない。だからこそ演劇ごはんは支持される。舞台と客席の垣根を超え、コミュニケーションを伴う豊かな演劇体験と出会えるからだ。

■課題解決の先にあるのは「演劇ごはん」が作る新しい社会


――最後に、今後の演劇ごはんの展望を教えてください。
小濱
「ゆくゆくは各地方に拠点をおけたらいいなと考えてます。その土地の現場監督と役者がいて、どこの地域の飲食店でもクオリティの高い演劇ごはんが楽しめるという感じに」

小野田「演劇ごはんの利点って2つあって、まずは役者の演じる行為地からにダイレクトに対価が発生すること。演技によってそのお店やオーナーの想いをお客さんに伝えることがでるので、芸能人としてめちゃくちゃ有名にならなくても、演じる力でお客さんに新しい体験や感動を届けられ、ギャラが得られる。役者の生きる場所が作れるます。もうひとつは東京以外の各地方で、地域に愛されたお店あるいは場所で、その土地の風土に合わせた演目を上演することが可能であること」

演劇を生活に根付かせ、純粋に演じることだけで食べていける役者の仕事の口を地方にも増やす。演劇ごはんが目指していたのは、役者の搾取の問題と食の課題解決をしたその先、日本の社会をも変えることだった。しかし二人とも口調はとても軽やかで気負いない。

小野田「ライブハウスって地方にも結構ありますけど、芝居小屋ってないでしょう? でも演劇ごはんなら飲食店さえあればいい。地元を離れなくても役者として働くことができます。有名になることを第一に考えなくても役者として食べていける業界になってほしいし、会社や学校の帰りにもっと気軽に演劇を観てもらえる社会になってほしいですね」

演劇ごはんが描くのは、演劇はもっと身近に、レストランはもっと楽しくなる未来。実現すれば何倍にも美味しいのだから、待ち遠しい。


Credit
FLOW | 取材・執筆・撮影

Special thanks
お料理とお芝居を楽しむ「演劇ごはん」(R)

Presents
social hive HONGO

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