親しまれるひと

2割5厘、安打9、打点0、本塁打0。
レギュラーなんて程遠く、場合によっては戦力外と判断されても全く不思議ではない数字だ。
それでもメジャーリーグのファン、地元にもチームにとても親しまれ、尊敬される選手だからこそ結ばれた新しい契約。来シーズンは選手としてまたプレーできる可能性はあるようだけど、ちょっとむずかしいだろうな。
ってのことで、世の中は「事実上引退」としてこの件を話している。ぼくもそうだ。だって1年間も試合に出なかったら、なかなか取り戻すのは難しいもの。でもどうだろう、彼はぼくたちの「いやいや、むずかしいでしょ」をとことん裏切ってくれた選手だ。日本球界で初のシーズン200本も、メジャーリーグで野手として挑戦も、WBC決勝の韓国戦も、挙げだしたらキリがない。だから今回も何かしでかしてくれそうな、そんな期待をまだ持っておきたいんです。

ちなみに、ぼくは小学4年で野球を始めた。両親にはじめて買ってもらったグラブは縦に網目の入ったイチローモデルだった。巨人ファンなのに。野球帽はオリックスを買ってもらった。巨人ファンなのに。東京ドームに巨人のゲームを初めて観に連れて行ってもらった時は、記念にイチローのサインボールを買った。巨人ファンなのに。
イチローは僕らにとって、そんな存在なんだよね。

とりあえず、今シーズンは
おつかれさまでした。

今週のテーマは「それも、基本から入ろう。」
ゴールデンウィーク、必要？

2018.05.04
編集長