イノマーさんのドキュメント
イノマーさんのドキュメントを見て思ったこと。
ああなるまでに、自分のやりたい事を一つでもやり抜く。
イノマーさんは残された時間が少ない中、幸せなひと時を過ごしたと思う。死ぬ前にステージに立って歌って、たくさんの人にお見舞いにきてもらって、そばに愛する人がいて…
でもこれはあくまで客観的な視点で、本人は苦しくて辛くて堪らない日々を送っていたに違いない。常人には想像できないほどの、苦しくて辛くて堪らない日々を。
それでも、カメラマンにどうでしたかって聞かれた時に、「楽しかった」って言って。
そして死んだ後でも人を笑わせた。これはイノマーさんの命を賭した「最後っ屁」としか言いようがない。私はその生きざまに心が高ぶり泣いてしまった。その前から泣いていたが。
私人間はいつでも簡単にいなくなれる。ましてやこのご時世。自分はおろか、周りの大切な人も明日にはいなくなってしまうことだって十分にあり得る。
ああなるまでに、自分のやりたいと思うことをやっておきたい。うまくいかなくたっていい。やることに価値がある。自分の中にあるものを出し切ることができたなら、それでいい。いつか、いつかでは間に合わない。きっかけを待っている内に死ぬかもしれない。気持ちがある内に少しでも進む。やる。
自分の人生は自己満足でいい。最近ぼんやりとそう考えていたけど、このドキュメントを見てその考えはさらに強固なものになった。
2021年は始まったばかり。やりたいをするに変えて、出来るようになる年にする。
最後に、自分の歩んだ人生が正しかったのかどうか。それは死ぬ間際に、集まってくれる人々で分かる。イノマーさんに集まっていた人々を見て、そう思った。
テレ東さん、良かったと言うのは間違っているとは思いますが、すごく良かったです。ありがとうございました。
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