離日(HANABI) 〜いつか離れる日が来ても - 『HANABI(Mr.Children)』を聴いて
今日紹介する曲 『HANABI』 sung by Mr.Children
2019/11/23作成 2019/11/24最終更新
曲の世界観を物語で紹介する
【Music Novelize Project】
『楓(スピッツ)』に続く第2弾は、僕が1番愛するアーティストの曲から。
地元で有名な花火大会が、10月に開催されることもあって、僕にとって花火は秋の季語でもあったりします。
【Music Novelize Project】3つのルール
1.曲から思い浮かんだ情景を物語に
2.歌詞の表現は7割程度が目標
3.曲が終わるまでに読める長さで
※イントロ長過ぎてルール3無視したので、本章の最初にイントロのあらすじ載せました。本編からでも読めるようになってます。
この物語はフィクションです
1.イントロ
「どうかな…?」
彼女が恥ずかしそうに聞く。
純白を身にまとい、光を引き連れ、ぎこちない足取りでゆっくりと歩いてくる。
そんなこと、聞くまでもない。
彼女はとってもきれいだ。まるで世界中の綺麗なものを集めたみたい。その全てが、彼女の幸せを祝福している、彼女に見とれている。
少しの静寂。
例にもれず、斜め前の彼も言葉を失ってる。
「ほら、悠人くん。奈緒が聞いてるよ」
「…あ、うん。似合ってる。とても」
現実に引き戻されたように、彼が答える。
タキシード姿とは裏腹。まるで子どもみたいな返事だ。
2人が笑い合う。
その声を聴いて、誇らしい気持ちになる。
今日は私の夢が実現した日だ。
2人の幸せな瞬間を切り取るように、カメラのシャッター音が聴こえる。
そして今日は、私の新たな世界が始まった日だ。
***
私と奈緒は、出会う前から既に、お互いのことを知っていた。
というのも、家がすぐ近くにあって、両親どうし親交があったから。
同じ年の同じ季節に生まれた私たちは、お母さんのお腹の中で、病院の中で、お互いの家で…物心つく前からずっと同じ時間を共有していた。
幼い頃の思い出といえば、奈緒が家に髪を切りにくる場面だ。
うちは街の小さな美容院だった。
奈緒が元気いっぱいに美容室の扉を開けて、お父さんがその髪を切っている。奈緒はずっと楽しそうで、私もそれを笑顔で眺めていた。
幼稚園の頃の私は、髪を切るのが少しだけ嫌だった。髪を切った翌日は、なんだか恥ずかしくて、友達に会いたくなかった。
でも奈緒は真逆だった。家で髪を切ると「綾ちゃんのお父さんに切ってもらったの!」と先生や同級生に自慢して回る。
小さな頃から奈緒は可愛かった。どんな髪型でも似合っちゃう顔と、その魅力を最大限に活かす笑顔を持っていた。
そんな彼女の幸せそうな態度に感化されたのか、同級生が家に髪を切りに来てくれたこともあったっけ。奈緒が広告塔になって、一時期うちは幼稚園児で大盛況だった。
その頃、わたしはごっこ遊びでみんなの髪を切ってあげていた。奈緒には「いつか私が奈緒の髪を切ってあげる」と約束した。
・・・
お父さんが癌を患ったのは、高校1年生の時。発見されたときには既に末期だった。
それなのに、お父さんはろくに闘病もせず、ぎりぎりまでお店に立った。
お父さんが死んじゃった後、お母さん一人ではお店を維持できなくて、お店は畳むしかなかった。
でも、美容師になる夢は消えなかった。私の夢の一部でもある奈緒が、ずっとそばにいてくれたから。
高校の時、奈緒に彼氏ができた。別に初めての彼氏って訳じゃないけれど、彼には特別なものを感じた。
2人は付き合った当初から、なんだか空気感が似ていて、とてもお似合いだった。その彼が悠人くんだ。
笑い合ったり喧嘩したりしながら、そのたびに絆を強くする2人を見て、このまま結婚するのかなぁ、なんて考えたりした。
もし2人が結婚するなら、私がヘアメイクをしたい。それがお父さんのことで辛かった私を支えてくれた2人への、せめてもの恩返しだと思った。
専門学校を経て、私は都内の美容院で働き始めた。
それからしばらくして、都内の大学に通う2人が、就職とともに地元に帰ると聞いた。私の大好きな2人の結婚が、現実のものとなりつつある。私は仕事の合間を見つけては地元に帰り、家の美容室を整理しはじめた。
***
春の風が気持ちいい。
今日は6月に控えた2人の結婚式用の写真撮影をする日だ。
頭上には満開の桜。
県の天然記念物にも指定されている有名なもので、奈緒と2人で、悠人くんと3人で高校時代に何度も来た思い出の場所だ。
この3月に私は実家のリノベーションを終え、念願だった自分の美容室をオープンした。
真っ先にお祝いに駆けつけてくれた奈緒は、4月と6月の休日を予約してくれた。まだオープンしたばかりのお店だから、予約は必要ないって言ったのに。
「大切な日だから。絶対、綾に頼みたいんだ」
私の目を真っ直ぐ見てそう言う奈緒の声を聴いて、ようやく、私の夢が形になっていく実感がした。
満開の桜から、ひらひらと花びらが待っている。その下で笑う奈緒は最高に綺麗だ。私のヘアメイクがその一助になっているのなら、こんなに嬉しいことはない。
悠人くんの髪も私がセットした。寝癖のまま学校に来ていた高校生の彼とは見違えるほどかっこよくなった。
2人はカメラの前で幸せそうに手をとり合っている。
カメラマンは和樹さんと呼ばれていた。悠人くんの大学時代の友人らしく、プロのフォトグラファーとしても活躍しているそうだ。
彼は撮影中、私たちに高校時代の思い出を聞いてくれる。話しながら、私たちは自然と笑顔になった。
あの頃からの3人で、思い出の桜の木の下、まるで高校時代に戻ったような心地になる。私たちの話を楽しそうに聞く和樹さんも、古くからの友人みたいだ。
撮影のあと、先に戻る2人を見送った私は、桜の花びらを追いかけていた。
話の中で、あの頃3人でよく競争したことを思い出したのだ。誰が1番早く、桜の花びらを捕まえられるかを。
カシャ。
背後でシャッターの音が聞こえた。
「和樹…さん?」
振り返って、彼の名前を呼ぶ。
悠人くんがそうとしか呼ばないから、私は下の名前しか知らない。だから私も、和樹さんと呼ぶしかない。
初対面の人をいきなり下の名前で呼ぶことに、私は慣れていないけど、友人たちが次々に結婚して苗字が変わっていく今日この頃、少しずつそうすることに抵抗がなくなっている。
「お疲れさまです、綾さん。」
でも彼は、そんな葛藤なんか少しもないように、私の名前を呼ぶ。
「お疲れさまでした」
「とても立派な桜ですね」
「うん。小さな頃からずっと変わらない。この街のシンボルみたいなものですね。どうですか? 2人の写真は」
もしかしたら、間抜けな姿を撮られたかもしれない。疑惑を打ち消すように、話を進める。
「よく撮れたと思います。レタッチしたら送りますね。綾さんはどうですか? 花びらは捕まえられましたか?」
げ…。やっぱり見られてたか。
それなら仕方ない。ポケットに隠した左手を開いて、さっき取った花びらを見せつける。
彼は感心した風な顔をする。
「撮っても良いですか?」
「どうぞ」
得意げになって私は答える。それがなんだか恥ずかしくなって、慌ててまた次の話題を探す。
「桜ってピンクのイメージがあるけれど、花びらってほとんど白色ですよね」
「確かにそうですね。でもそれらが何枚も合わさると、こんなに綺麗な色になる」
桜を見上げて、彼が続ける。そして、目線をカメラに落とす。
「そして、純白のドレスとタキシードに合わせて撮ると、桜のピンクはより一層際立つ。今日初めて知りました。写真、楽しみにしててください」
彼の話を聞きながら、私たちはもう一度桜を見上げた。
数日して写真データが届いた。
写真を見てあの時彼の言っていたことがよく分かる。こんなに色あざやかな桜をみるのは、はじめてだ。
私も仕事の関係でカメラを扱うことはあるけれど、プロは違うなぁと思わされた。
そして何より、2人の顔がいきいきしてる。学生時代のような素直な笑顔だ。2人の明るい未来を予感させてくれる。
写真を見ながら、彼の作品をもっと見たいと考えるようになった。彼がどんなふうに世界を見ているのか、私に教えて欲しい。
悠人くんから彼のフルネームを聞き、検索してみる。
名前はすぐにヒットした。驚いたことに彼は既に数冊の写真集を出すほど、業界では名の知れた人らしい。
彼の作品の特徴は、日本や世界の各地を訪れて、何気ない風景や人々の姿を写真に残すところにある。時には数週間から数ヶ月滞在して、ゆっくり写真を集め、エピソードを添えて作品にまとめる。
彼について調べるうちにSNSのアカウントにたどりついた。彼は撮影の数日前からこの街に滞在していたらしい。アカウントには街の写真が数枚載っていた。その中に高校への通学路を写した写真を見つける。見慣れた景色のはずなのに、彼の写真を通すとまるで別物のように見える。
…彼にまた会いたい気持ちが強くなっていた。
あれから、ふとした瞬間に和樹さんのことを考えてしまう。ハサミを動かす間もなんとなく上の空だ。
こんなんじゃいけない。そう思ったとき、扉が開く音がして、彼の姿が目に入った。
「和樹さん」
またしても、彼の名前を口に出すことしかできない。でもその声は以前よりも輪郭がはっきりしている。
「こんにちは。今日は綾さんに髪を切ってもらおうと思って来ました」
髪を切ったあと、和樹さんの希望で高校の近くの食堂にお昼を食べに向かう。
ここは私たちの高校の目の前にあって、名物の唐揚げを求めて足しげく通う生徒も多い。かつては悠人くんもその中の1人で、和樹さんも悠人くんにここをすすめられたらしい。
あいにく私たちがそこに着いたのは、ちょうどお昼のピークを過ぎた頃で、唐揚げは売り切れだった。ざんねん、私も久しぶりに食べたかったのに。
私はカレーライスを、和樹さんは店員さんとお話ししたあと天丼を注文した。
店員さんにオススメされたという天丼は、地元名産の蓮根と、唐揚げと同じ下味を付けた鶏肉の天ぷらが乗っていて、これもこれで悪くない。
彼は1枚だけ写真を撮り、美味しそうに天丼を食べはじめる。
「…いつもそうなんですか?」
思わず聞いてしまった。
「奈緒と悠人くんも、桜や街並みも、天丼まで…そうやって何にでも暖かい眼差しを向けられるんですか?」
和樹さんは笑って答える。
「そんな立派なものじゃないですよ。街も人も、僕は撮る対象にしっかりと向き合いたいだけです。モチーフの魅力を自分なりに理解する、そうしないと血の通った写真にならない。僕が撮る意味がなくなってしまいます」
恥ずかしそうに、自分の髪を触りながら。
美容師の仕事と、似ているかもしれない。
私たちもお客さんとのコミュニケーションを通して、彼らの魅力が発揮されるヘアスタイルを目指す。
彼の髪を切りながら、海外生活の話をたくさん聞かせてもらった。海外旅行もろくに行ったことのない私には、彼の話はとても新鮮で面白かった。
今日は、これからしばらく海外に取材に行く彼の為に、思い切って短いカットにした。世界中を飛び回る彼らしい、活発なイメージを与えるヘアスタイルだ。
「良い街ですね、ここは」
「ありがとうございます。何もないですけどね。あ、でも秋には、大きな花火大会があるんでした」
「そうみたいですね。また来たいなぁ」
「はい、是非来てください。その時はまた会いましょう」
再開を誓って、私たちは分かれる。
家に帰ると、注文した彼の写真集が届いていた。
漁業が盛んなギリシャの島に3ヶ月滞在した時のものらしい。
市場や綺麗な街並み、そこに暮らす人々の写真が並んでいる。その中に、同じパスタの写真が12枚コラージュされたページがあった。よく見ると、右下の写真だけは豪華なお魚料理が載っている。
彼が滞在中よく訪れた食堂で、市場がお休みの月曜日だけは毎週同じトマトパスタを出すらしい。彼は滞在中ずっと市場にいたらしく、その食堂には月曜日にしか行ったことがなかった。でも帰国直前の来店時、オーナーは前日に自ら釣りに出かけて、月曜日なのに自慢の新鮮な魚料理を振る舞ってくれたそうだ。
彼のエピソードを読みながら写真を見ていくと、私もまるでギリシャの島にいるような気持ちになる。様々なトラブルを乗り越え、人との交流を通して…。
そして、私の世界が少しずつ広がる気がした。
次に会えるのは2ヶ月後、2人の結婚式かな。
彼に会える日が待ち遠しくてたまらなかった。
2.離日(HANABI) 〜いつか離れる日が来ても
イントロのあらすじ
綾には実家の美容室を再開させ、そこで親友の奈緒の髪を切ってあげる夢があります。
4月、奈緒とフィアンセの悠人の結婚式の前撮りで、綾はフォトグラファーの和樹と出会います。
和樹とは2回しか会っていませんが、世界中を飛び回り広い世界を持つ和樹に、綾は惹かれつつあるのでした。
空は晴れ渡っている。
ジューン・ブライドって言葉は、梅雨でお客さんが減っちゃうブライダル業界の人たちが作ったものらしいけど、やっぱり女の子にとっては憧れだ。
晴れてたらこれ以上ない結婚式日和なんじゃないかな。「俺の行いがいいからだね!」って悠人くんが言ってたから、そういうことにしてあげるけど。
湿気がないから髪が綺麗にセットできた。
今日も最強に綺麗な奈緒は、お友達みんなに囲まれてますます輝いている。
式の前に奈緒は言ってくれた。
「本当にありがとう。今日はみんなに『綾ちゃんに切ってもらったの!』って自慢するんだ」と。
…間違いない。私の夢が今、最高の形で叶った。
でも、何度会場を見渡しても、ここに和樹さんの姿はない。
悠人くんに聞いたら「あいつは海外にいるよ。『結婚式の写真なんて誰がとっても綺麗に写るよ』って言うんだ。まぁ、そういうやつなんだよ」って。
なんだ…。会えると思ったのに。
その日は夜遅くまで友達とはしゃいで、家に帰ったのは次の日になってからだった。
お店に立つと、そこは昨日までとは違う空間に見える。
昨日まで、一点だけを見つめて頑張ってきた。
東京で経験を積んで、稼いだお金は生活や開店準備に当ててきた。お母さん1人で家計が大変だったこともある。派手な遊びや旅行なんてした覚えがない。
そして夢が叶った今、心にポッカリと穴が空いたようだ。
これからいったい何を目指して、どんな希望を抱いて、進んだら良いのだろう?
和樹さんが見せてくれた、もっともっと広い世界への予感が、私の心を掴んで離さない。
自分のお城だと思っていたお店が、少しだけ、私をここに縛り付ける牢屋に見えた。
***
しばらく経って、和樹さんから手紙が届いた。
3ヶ月以上に及ぶ取材から、もうすぐ帰ってくるらしい。
手紙には夏に開催される個展のチケットと、桜を持つ私とお店に立つ私の2枚の写真が同封されていた。
写真を指でなぞる。写真の中の私は、笑っちゃう程いきいきとした顔をしていた。
でも…この人を好きになってはいけないと思った。
世界を飛び回る彼と、私は、本来交わるはずのない2人なんだ。
家族みんなが揃う食卓を、生まれてくる子どもたちにはたくさんたくさん用意してあげたい。早くにお父さんを亡くした私にとって、それだけは譲れなかった。
メールで丁寧にお礼をし、仕事の都合もあり個展には行けない旨を伝えた。
***
10月の第一土曜日。この日は、地元で有名な花火大会の日だ。
秋にこれだけ大きな花火大会があるのは珍しく、この日ばかりは私の街にも溢れんばかりの人が押し寄せる。
私は奈緒と悠人くんの新居にお呼ばれして、3人で花火を観ることになった。
2人の新居は会場近くの川沿いにあって、悠人くんが熱望してこしらえた屋上からは、大会の様子がよく見える。
オープニング前に控えめに打ち上げられる花火を見て、春に和樹さんと2人で行った食堂を思い出してしまう。
あの時から、私はどこにも行けずにいる。
彼の存在は川に浮かぶ石のように、真っ直ぐ進んでいた私の人生を歪めてしまった。私は今、流れから外れた淀みの中にいる。
彼の個展に行かなかったのは、彼を忘れようとしたから。それなのに、SNSには彼の写真を掲載したりして…。そんな自分が嫌になる。
透き通ってく水の様に、先へ先へと流れて行けたらいいのに。
川を見て、そんなことを考えてしまう。
そのとき、奈緒が私の前に座った。悠人くんは下で準備をしているから、屋上には2人きりだ。
「和樹くん。来てるよ」
「え…?」
彼が来ていることは、SNSで知っていた。桜の写真が評価されて、市からお仕事をもらったらしい。
でも、奈緒からの不意打ちに言葉が出てこなかった。
「良いの? 会わなくて」
気づいてたんだ。やっぱり、奈緒はすごいや。
「でも…」
それでも迷いは消えない。
「行かなきゃ。後悔しないように」
奈緒に手をつかまれる。
「…せっかく誘ってくれたのに。いいの?」
「何言ってるのよ。来年でも再来年でも、またやればいいじゃない」
奈緒が背中を押してくれる。
小さく頷いて、家を飛び出した。
彼のいる場所は、SNSからなんとなく分かっている。人の波をかき分け、彼の元へ急ぐ。
頭上ではメインプログラムが始まろうとしている。
今日会えたとしても、彼はまた何処かへ行ってしまうだろう。
それでも、彼に会いたい。
彼は私にとっての光だ。
彼と巡り合って、私の世界は輝きだした。
もう一回、和樹さんに会いたい。
いつか離れる日が来ても。決してつかまえることの出来ない、花火のような光だとしても。彼を強く焼き付けたい。
そうしたらきっと、私はこれからも強く生きていける。
もう少しで和樹さんがいるところだ。
私は、駆け出していた。
彼の姿が目に入る。
私は、手を伸ばす。
もう一回。もう一回。
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今日紹介した曲
HANABI
歌 Mr.Children
作詞作曲 桜井和寿
どれくらいの値打ちがあるだろう?
僕が今生きているこの世界に
すべてが無意味だって思える
ちょっと疲れてんのかなぁ
・
手に入れたものと引き換えにして
切り捨てたいくつもの輝き
いちいち憂いていれるほど
平和な世の中じゃないし
・
一体どんな理想を描いたらいい?
どんな希望を抱き進んだらいい?
答えようもないその問いかけは
日常に葬られてく
・
君がいたらなんていうかなぁ
「暗い」と茶化して笑うのかなぁ
その柔らかな笑顔に触れて
僕の憂鬱が吹き飛んだらいいのに
・
決して捕まえることの出来ない
花火のような光だとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
僕はこの手を伸ばしたい
・
誰も皆 悲しみを抱いてる
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
・
・
考えすぎで言葉に詰まる
自分の不器用さが嫌い
でも妙に器用に立ち振舞う自分は
それ以上に嫌い
・
笑っていても
泣いて過ごしても平等に時は流れる
未来が僕らを呼んでる
その声は今 君にも聞こえていますか?
・
さよならが迎えに来ることを
最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい
・
めぐり逢えたことでこんなに
世界が美しく見えるなんて
想像さえもしていない 単純だって笑うかい?
君に心からありがとうを言うよ
・
・
滞らないように 揺れて流れて
透き通ってく水のような
心であれたら
・
逢いたくなったときの分まで
寂しくなったときの分まで
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
君を強く焼き付けたい
・
誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することができるだろう?
・
もう一回 もう一回
もう一回 もう一回
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