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大腸カメラ。
腸もきれいになって、カメラをすることになった。
痛くなったら麻酔を入れますからね。
って、言われて。
なんだかあんまりよく覚えていないけど、画面にわたしの腸が映し出され、
ぴ。
ぴ。
と、撮影しながら、検査は進んでいった。
わたしの腸は、ヘアピンカーブになっていて、
前もそこを曲がるとき、痛くて麻酔を追加してもらって、意識がなくなった。
このときも、なんか、痛くて、
少し眠ったのかもしれない。
検査が終わって、診察室に呼ばれた。
どうだったかな。
そんなにドキドキはしていなくて、
よく眠ったから、
ちょっと頭がすっきりしたような、
とても穏やかな気持ちで、先生の前に座った。
「これがwさんの、腸の中ですね。
ここの部分に、病変が見られます。ここ、ですね。」
見ると、イボみたいなものがピョコっとあった。
(すぐ切り取れそう。
でも、カメラについてるハサミでは切れなかったんだな。)
と思った。
小さいポリープなら、その場で切りますと聞いていた。
「なんですかね、それ。」
「多分、大腸ガンですね。」
「、、、、へ?、、大腸がん? ですか?」
「はい、ほぼ間違いないかと思いますが、紹介状書きますからね。
〇〇病院と⬜︎⬜︎病院、それから△△病院だったらどこがいいですか?」
「〇〇病院がいいと思うけど、ちょっと、母に相談して、決めていいですか?」
「早めに連絡くださいね。直腸に、ちょっと近いから、人工肛門の話とか出るかもしれないけど、10センチはあるから、多分大丈夫だと思うから。」
???
人工肛門て、聞いたことあるけどさ。
石原軍団の人、なってたよね、それ。
石原軍団かよ。
1人ツッコミしていた。
会計して、病院を出た。
今日は、バレンタインデーだった。
雪が、チラチラと降り出していた。
わたし、ガンなんだ。
今月、誕生日を迎える。
誕生日に、 2歳年上の彼氏と、籍を入れる約束をしていた。
秋に、両親に紹介は済ませてて、
子供たちとの生活は続けながら、彼の家も時々行って、
子供が巣だったら、2人で暮らそうって、話していた。
シングルマザーを8年やって、ようやく幸せになれそうなところだった。
それもあって、節目だし、
検査もちゃんとしておこうって、思って、
した検査でもあった。
涙がぽろり。
頬を伝った。。。