美容室について 3 わぐにぇりあん 2021年2月20日 20:14 自分の髪型に特に興味のない私だが中学生の時から美容室に通っている。別におじさんが良く行く1000円カットでも構わないのだが美容室に行くとやっぱり一段とリフレッシュした気持ちになれる。中学生の時は地元の美容室に通っていた。担当してくれていた人は20代後半の方だった。趣味はスノボで中学生から見たら憧れのお兄さんという感じだった。ツーブロックやソフトモヒカンなど流行りの髪型にしてくれて嬉しかった。月1でのペースで大学二年生くらいまで通った。どうして通わなくなったのかと言うとそのお兄さんが同じ系列の店に店長として異動になったからというのが一つ。もう一つは同級生の女の子がその店で働くようになったからだ。バリバリのヤンキーだった彼女は大人になり落ち着いていたが当時を知る私はやっぱり緊張する。シャンプーの後にマッサージをしてもらうのだが畏れ多くて何だか申し訳ない気持ちになる。次第に足が遠退いていった。 次に通った店はデパートの中に入っている美容室だ。系列店が何個もある大きな美容室だ。少し値段は上がるがオシャレな雰囲気が気に入って通うことにした。ここで言っておきたいのが私は散髪中は会話はしたくないということだ。美容師さんとのとりとめのない会話を楽しむ人もいるだろうが口下手な私には結構苦痛だ。その美容室では毎回担当が変わるため毎回同じ事を聞かれる。『今日は休みですか?』とか『休みの日は何されてるんですか』とかだ。私は散髪中は黙って目を瞑って少しうとうとしていたい。しかし私がそこの美容室に通わなくなったのは会話に疲れたからではない。寧ろ逆の理由だ。その美容師さんは会話がなく黙々と切ってくれていたので最初はいいと思っていたが後からこの人は単に喋るのを面倒臭がっているのだと気づいた。シャンプーも雑で服がびしょびしょになるしお釣りの渡しかたも嫌な感じだったので頭にきた。一人のスタッフで何だか店の印象も悪くなってしまい通うのをやめた。そして次に選んだのが今も通っている美容室だ。正直値段は今まで通っていたところよりもかなり上がる。私のようなおじさんが入っていいのかと思いたくなるようなオシャレスポットだ。だがそこで私は最高の美容師さんに出会えた。年齢は恐らく同年代だが物腰が柔らかくお客さんには常に低姿勢で接してくれる。私が会話をしたくないと察してくれたのか散髪中はずっと黙っている。他のお客さんを担当しているときはすごく喋っていたのでお客さんによって変えているのだろう。腕はもちろん一流でヘッドスパも最高。癒しの時間になっている。ようやく出会えた理想の美容師。皆さんも理想の美容師さんに出会うまで旅を続けてみましょう。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #エッセイ #美容師 #美容室 #散髪 3