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NPO法人ウィーズはこのような団体です!(代表より)

NPO法人ウィーズ、理事長の光本(みつもと)です。
ウィーズのnoteをお読みいただきありがとうございます。

ウィーズは親の離婚をはじめとする、家庭環境に悩む子どもたちの支援をおこなっています。

ウィーズとは雑草(weeds)。雑草というと聞こえは悪いかもしれませんが、どんな環境でもそこに根を張り、たとえ踏まれてもまた立ち上がる強さを秘めています。そして太陽を信じ、光に向かってまっすぐに生きようとします。

家庭環境に左右されず、子どもたちが自分の価値を信じ、希望をもって生きていくことができるようにという願いをこめています。

①ウィーズの活動について

具体的には、

・家庭環境に悩む10代の方、過去の家庭環境のトラウマから抜け出せない20代・30代の方からの相談にLINEで対応
・親の離婚後に離れて暮らすことになった親と交流する(交流したい)子どものサポート(=面会交流支援)
・離婚をはじめとする家族の問題を含む、生きていく中での問題を乗り越えるための子ども向けプログラム(法教育プログラム/自尊心教育など)
・社会に向けての啓発活動

……といったことをおこなっています。


②活動に至った経緯

私自身、親の離婚を経験しています。

いわゆる普通といわれる父親・母親・妹、そして私の4人家族。当たり前だった日々は私が小学4年生の頃から徐々に真っ暗な雲が立ち込めたかのような息苦しい日々になりました。学校から家に帰れば父親が母親を怒鳴りつけていたり、電気やガスがつかなかったり。そして私の両親は2002年、私が中学2年生のときに離婚しました。理由は、母親の借金でした。そこから父と妹と私、3人での父子家庭生活が始まりました。

父と妹

この時夜逃げを伴ったことから転校すらスムーズにできず、私が「学校の先生になりたい」と小学生から抱き続けていた夢は、追うことができないほどに私の心から遠ざかっていきました。市役所に行けばなんとかなるだろうかと足を運び、そのまま教育委員会へ繋いでもらって中学校に復学できたのは4か月後。転校初日の「どうして転校してきたの?」というクラスメイトの問いには、正直に「親が離婚した」と言ってきまずい空気が流れたため、その次に聞かれたときからは「親の仕事で」と嘘をつく選択をしました。歴史の授業は江戸時代から一気に第二次世界大戦にワープし、数学の授業は計算方法を知らないのに関数に取り組むという、まさに浦島太郎状態でした。そして、家に帰れば「アイツ(母)のせいで人生がめちゃくちゃになった」と何度も言う父。心が乱されない日はありませんでした。

私はこの経験から『家庭環境によって子どもが夢や希望を持てなくなることはおかしい』ということと『子どもが勉強や活動に取り組めない理由は苦手や関心の有無だけではない』ということを強く感じるようになりました。

私が高校生になると、運よく「伴走者」に巡り合うことができました。担任の女性教諭で、彼女も子どもの頃に両親の離婚を経験しました。彼女は私の夢が叶う方法を一緒に考えてくれ、3年間をサポートしてくれました。親がいない学校という場所で、私の状況を理解してくれる彼女にだからこそ、私は負の感情を吐き出すことができました。さらに、高校2年生の時には母を憎む父に内緒で夜行バスを使い、母に会いに行きました。母の変わった部分・変わらない部分を自分自身で目にし、夜逃げの日には「もう一生会えないんだ」と感じてしまってできなかった『笑顔でまたね』を伝えられたことは、私の中での両親の離婚という出来事を消化する過程を加速させました。私の、最初で最後の「面会交流」です。

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私は、本当に運が良かったのです。運が良かったから、支えてくれる人に出会うことができました。そして自ら未来を選択でき、今ここにいます。両親の離婚に対しても「これで良かったんだ」と思えます。そう思える今があるからこそ、両親に対する感謝の気持ちもあります。


③ひとりひとりが価値ある自分を信じられる社会に

ウィーズで出逢う子どもたちも親たちも、自己否定に満ちていることが多いです。

「私のせいでこうなった」「私なんていらない存在なんだ」…親が離婚した時、学校に行けず社会に接点がなかった時、私が持っていたものと同じ思いです。

でも、これは必ず変えることができます。必要なことは、寄り添ってくれる第三者と、生きていくための適切な知識・情報です。これが手に入るかどうかが運で決まるというのは悲しい社会です。

両親が離婚をした子どもの声はなかなか聞こえてきません。離婚は親の自己責任と捉えられがちですが、社会の大人たちが子どもの声を聞き、子どもの視点に立つことができれば、負担感の想像が及ぶはずです。親をはじめ、そのことに理解のある大人が増えていくことこそが、子どもたちの生きやすさに繋がると確信しています。

私は原体験を元に、発信や現場支援を重ね、同じように家庭環境に悩んだ仲間を集めました。ウィーズでボランティアをしてくれている10・20 代の学生たちは「もっと子どもの気持ちをきいてほしかった」「親はもちろん友達や先生にも家庭の悩みは言えなかった」といいます。親の立場の当事者を含むオトナのメンバーもいますが「子ども視点」の重要さを心から語れる人ばかりです。

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それを知っているメンバーとともに子どもたちに向き合い、その声を拾い、大人たちに届け、良好な親子関係と健全な自尊心を育むための支援活動をおこなっています。

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NPO法人ウィーズ
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