カンナビノイドとは?
カンナビノイドとは大麻草に含まれる化学物質の総称です。
窒素を含まず、酸素・水素・炭素からなるのでアルカロイドには分類されません。
大麻植物には約540種類の化学物質が含まれているとされていてその中に100を超えるカンナビノイドが確認されています。
中でも主とされているカンナビノイドにTHCとCBDとCBNがあります。
THCは陶酔作用(精神活性作用)があり日本では大麻取締法や麻薬及び向精神薬取締法で規制されています。
CBDやCBNは精神活性作用がなく日本でも規制はされていません。
カンナビノイドには精神活性作用があるものとないものがあり、それぞれのカンナビノイドで得られる効果は様々で医学的な活用を期待した研究が進められています。
医療大麻
医療大麻というものは大麻に含まれるカンナビノイドや、類似した作用を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬治療です。
大麻の品種や種類に医療大麻というものがあるのではなく、大麻を医療的に活用をすることを医療大麻といいます。
その効果としては鎮痛作用や睡眠や食欲増進、抗がん、眼圧の緩和、嘔吐の抑制など様々なものがあります。
中国やインドでは古来から使用されていましたが、20世紀には規制が厳しくなりました。世界保健機構(WHO)は2020年に医療利用のための証拠と推定されていた危険性の誤りを訂正して、最も危険という条約の分類から大麻が削除された。
国連は大麻の医療利用の道が開かれ研究を推進する可能性があると説明をした。
世界的にも医療大麻を合法とする国や医師の許可に基づき合法とする国も多く、乾燥大麻を喫煙する方法や大麻オイル、ヴェポライザーなどの摂取方法がある。
医薬品のドロナビノールは大麻の主成分であるデルタ-9テトラヒドロカンナビノール(デルタ-9THC)である。
近年医療大麻が注目される理由
近年、世界的に広まりつつある医療大麻ですが注目される理由はなんでしょうか?
日本でも厚生労働省が大麻規制検討小委員会などで医療大麻解禁や大麻取締法の改正などについて話し合われています。
その背景には
・副作用が少ない
・製造や栽培が容易かつ安価
・法規制の問題を除くと本質的な製造・入手は安易かつ安価
・化学薬品ではない
・既存の治療薬が効かない患者の別の選択肢になる
・いまだ有効な治療薬が存在しない疾患や難病に対して用いることが出来る
などが挙げられます。
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