1番好き、という感覚
こんばんは
私は、バンドとライブが好きで、観たライブの感想、毎度インスタのキャプション欄に長々と入力してるんだけど、それ読んでくれてる友達とか内容褒めてくれて嬉しいし、おすすめされたこれも、調子に乗ってついにはじめた。
大した文書けないのに。
最初の投稿を直近のライブの感想にしちゃうと、今後も観たライブの感想ここに載せなきゃって思ってしまうかもって思ったから一旦やめとく。インスタのキャプションでいい。直近の話は。
何書くか迷ったけど決めた。
私は1番好きなバンドを聞かれるといつも困っていた。それぞれに好きなとこあるし、色んな音楽好きだし、わからん〜と思ってた。
けど、近年、1番好きなバンドがわかった気がして、それが嬉しくてドキドキした。そのことを書く。
w.o.d.という日本のロックバンドがいて、私は初めて観た日から今日までずっと夢中だ。
最初は普通に、音源聴いて、いいな〜、って思ったのと同じタイミングで友達が勧めてくれて、MVも観て、いいぞ!ってなってハマった。ベタだ。
ハマって、割とすぐにライブを観に行けた。2019年7月、東京で開催されたサーキットイベント。好きなバンドもたくさん出るし気になってる w.o.d. も出演する!ということで観に行った。
初めてだし、いい場所で観れたら嬉しいなと思って、早めに w.o.d. が出演するライブハウスに行って、前で見れるようにした。人の入れ替わりが激しくて、最前で観れてラッキーだった。
メンバーが自分でエフェクターや、アンプのセッティングをしている姿を見ることも初めてだった。目の前でタクヤさん(w.o.d.のVo/Gt のサイトウタクヤさん)が気怠そうに色んな機材を調整していた。話しかけんなオーラ全開というか、冷たい感じがした。正直これが、今となっては最高に大好きなバンドマンを初めて生で観たときの第一印象。
ライブは、魅力で溢れていた。ステージの上の3人は、ずっとクールで怪しい雰囲気を放っていた。音は、不満や怒り、心に秘めた熱など、全部が込められている分厚い音だった。ジトついた重たい空気感と、溢れる感情を吐き出すように歌う歌唱に心を掴まれた。
『丸い真理を蹴り上げて、マリー。』という曲を演奏してくれた。
私は、音源の時点で、この曲の歌詞に使われている独特な単語のチョイスや、叫ぶような歌い方にも関わらず芯のある歌声、そして何よりド派手なギターの音、ソロが大好きだった。
私がこのバンドの虜になる出来事は、そのソロの直前に起こった。
ソロの直前、音響トラブルか、ピックを落としたか、とにかく何かがあってギターの音が完全に止まってしまった。ソロに入ることができない、という状況になった。
その時、元良さん(w.o.d.のDr 中島元良さん)とケンさん(w.o.d.のBa ケン・マッカイさん)は演奏を止めず、タクヤさんはその中で、ギターの調子を瞬時に確認し、元良さんに目配せをした。
そして、ソロを頭から、全て弾いてみせた。
焦る様子なんて一切見せず、当然のように、変わらない静かな冷たいオーラのまま、弾いていた。
音を止めてやり直す訳でもなく、カウントする訳でもなく、過ぎた部分を飛ばす訳でもなく、目合わせただけで音が合って、ソロを全て弾いたあの冷静さ、落ち着き、技術、メンバー同士の阿吽の呼吸、立ち回り、何事もなかったように、顔色ひとつ変えずやり切るクールさ、余裕。
私はもう、そのセンスや姿勢に圧倒され、夢中だった。
きっと、このバンドは、どんな状況でも、どんな場所でもライブをするし、自分たちがかっこいいと思う音楽を、このオーラを放ちながらライブで聴かせて、魅せてくれるんだろうと確信した。
観終わったあと、友達と合流する予定にも関わらず悠長に余韻に浸っていたら、メンバーが物販に現れてびっくりしたし、にこやかでびっくりしたし、ワッと詰め寄る(?)お客さんたち全員に優しくてびっくりした。話しかけんなオーラ全開の冷たそうな感じは一切なかった。タクヤさんは、サインをお願いしたら、わざわざ小脇にあったテーブルのところまで移動して、私の支離滅裂な話聞きながらサインを書いてくれた。そのあと、「他のメンバーのとかはええの?」って言ってくれて優しかった。
ライブしてる時の、クールで自信に満ちている姿と、気遣いのできる人間性に強く憧れた。ずっと観に行きたい、私もこんなふうになりたいな、と思った。
バンドマンとしても、人としても、素敵な3人だなあ、と尊敬した。
それから、何度も観に行った。
w.o.d. のライブはいつも鮮度があって眩しくて、飽きることがなかった。嬉しいこともたくさんあった。
でもコロナが流行って観に行けなくなった。2度と観れないのかも、と思うと悲しくて泣いたりした。
でも、w.o.d. は活動を辞めなかった。細々とやる、とかじゃなくて、本当に、ずっと動いていた。
配信ライブをしてくれたり、アコギを弾く動画を載せてくれたり、ラジオでメッセージを読んでくれたりした。どんな状況でもどんな場所でもライブするんだろうな、と私が感じたのは間違いじゃなくて、w.o.d. は本当にそういう強さを持っているバンドなんだってわかった。嬉しかったし、不安も薄れていった。また観れる日が来るって思うことができた。安心できた。
その後、久しぶりに w.o.d. を観た日、SEの時点で、ずっとこの日を待ってたという気持ちが溢れて号泣したとき、最後に観た日に比べてより一層歌も音も魅せ方もかっこよくなったと感じたとき、続けてくれてありがとうって心底思ったとき、この感覚は、1番好きなバンド、というものを観てる時だけの感覚かも、と思った。そこで、1番好きなバンド、がわかった気がした。
1番って、自分の状況によって変わりゆくものかもしれないけど、それでも、w.o.d. が私に感じさせてくるトキメキや衝撃は代わりなんてなくて、他所で味わえるものではないから、ずっとずっと特別で私の心の中の財産であり続ける思う。1番好き、を教えてくれてありがとう。
という訳で、1番好き!という感覚を味わえて嬉しかった話でした。
noteってこういう感じでいいの?大丈夫か?
また何か思い出したら更新します。またね
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