あなたのいない、2年目の夏に。
宣伝会議賞まであと1か月を切った。
宣伝会議賞の季節になると、お昼休みも休日も返上して、毎年ひーひー言いながらコピーを書いている。
特にお昼休みは、あなたと会議室2Aに籠って、毎日ああでもない、こうでもない、とペンを走らせてきた。
それは高校時代の夏の合宿のような、濃くて熱い時間。
あなたがいなくなって1年半。
初めて1人きりで走り抜けた去年の宣伝会議賞。
不安でいっぱいだったけれど、なんとか成果を出した。
そして、今年。
あなたのいない、2年目の夏。
この1年半で、私はすこしだけ成長したんだよ、と伝えたくて、手紙を書くことにした。
またいつか、あなたとコピーの話がしたい。
あなたの追っている夢の話も、聞かせてほしい。
その時は、いつもの会議室2Aで。