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【特集】昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋

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2008年をピークに、日本の総人口は急降下を始めた。現在約1億2500万人の人口は、2100年には6000万人を下回り、半分以下となる見込みだ。人口増加を前提とした現行の社会保障…
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【特集】昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋[Introduction]

【特集】昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋[Introduction]

編集部(川崎隆司)

「失われた30年」

〝平成〟という時代を総括するときにしばしば用いられるこの言葉にはどこか、〝昭和〟という時代を礼賛する響きがある。

 たしかに、敗戦後の焼け跡から国を再興し、経済面では、世界首位の米国に肉薄した輝かしい時代だった。そして、バブル崩壊によりその輝きが手からすり抜ける悔しさを味わった時代でもあった。

 高度経済成長期の幻想を追い求め続けた「平成」が終わり、

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お金だけが支えじゃない
高齢者はもっと活躍できる|【特集】昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋[COLUMN]

お金だけが支えじゃない 高齢者はもっと活躍できる|【特集】昭和を引きずる社会保障 崩壊防ぐ復活の処方箋[COLUMN]

編集部(吉田 哲・川崎隆司)

高齢者を支えるのは金銭的制度だけではない。仕事にボランティアと、社会とのつながりを作ることが地域社会の円滑な運営にもつながる。

「お金の問題じゃない。趣味の絵を描くより、モノづくりの現場の方がよっぽど面白い」。企業OBと中小企業との交流会に参加した石井彪さん(78歳)は力強く語った。

 自らのスキルを買われた企業OBが中小企業で働くケースが増えている。中小企業が

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