勿体ないの正体は・・・
私の夢は、まだ使える廃棄ウェディングドレスをもう一度輝かせること。
後継者がいないことを理由に、富士宮にある衣裳店を畳んだ店主の廃棄ウェディングドレスを再活用することが今の目標だ。
今は、このご縁を繋いでくれたマルモさんの美容室に保管してもらっている。
今日は、始発の新幹線で富士宮の美容室へ向かった。
マルモさんと、ドレスを一着ずつ確認する作業の中、「やっぱり勿体ないよね。」という言葉ばかりが飛び交う。
見れば見るほど、触れば触るほど、捨てるとか、パーツとして再利用は勿体ない。「ドレスとして、そのままの形でもう一度輝かせたい。」という想いが沸々と湧きあがる。
「私達って勿体ない病なのかな(笑)?」と言うマルモさん。
その気持ち、良くわかる。
例えば、タイトル画像のビジュードレス。
20年以上経っているなんて、信じられますか??
保管されたドレスの中に、店主が花嫁に向けた手紙も残されていた。
一枚の便せんにぎっしりと書かれたメッセージはとても達筆で、店主の真摯な人柄が伝わってきた。
そのとき思ったのだ。
勿体ないの正体とは「店主の誇り」だと。
ドレスを娘のように手入れをしていた愛情、花嫁の幸せを心から願う想い。
「自分の仕事への誇り」が20年以上経った今も、まるで新品のように輝かせているのだと。
店主の誇りが、私とマルモさんを繋げてくれた。
ウェディングドレスを眺めながら思ったこと。
「やっぱり私はウェディングドレスが好きだ。」
自分の正直な気持ちを大切に、明日も走ろうと思う。
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