高齢の両親に送るビデオ通話用タブレットを準備してみた
コロナの影響で遠くに住んでいる高齢の両親にしばらく会えそうにありません。最後に会ってから約1年半になります。
両親は携帯は持っているもののガラケーなので、ビデオ通話で表情を見ることができていません。
そのために、(Wi-Fiがなくても使える)携帯回線を使って通信するタブレットを送って、ビデオ通話ができる環境を作って送ってあげようと準備しました。なるべく簡単に使えるように工夫をしています。
同じことを考えている人がいると思うので、準備したときの作業内容を書いておこうと思います。
コンセプト
●タブレット1台だけでビデオ通話を受けられるようにする。
(両親からかけてくることはないと割り切る)
●説明書がなくても、1人で最低限の操作はできるようにする。
●何かあれば電話が来て操作を指示できると考える。
用意するもの、事前に決めること
●Wi-Fiがなくても携帯回線を使って通信できるタブレット
(Wi-Fi専用タブレットとポケットWi-Fiを渡す案もあるが運用がたぶん大変)
※私はQua tab QZ10(Android) を用意しました。auショップで買えます。
●ビデオ通話アプリ
※私はGoogle Duoにしました。LINEなどでもビデオ通話ができますが、機能が多くて混乱しそうなので、必要最小限の機能を持つアプリにしました。
ビデオ通話用のタブレットの設定
(1) Google Duoをインストールする。 (iOS版はこちら)
(2) タブレットの電話帳に、自分たちの電話番号を登録する。
(3) Google Duoと電話番号の紐付けを行う。(このページの手順2参照)
自分たち側のスマホにもGoogle Duoをインストールして、タブレットと接続確認ができれば、このタブレットを両親に送ってもビデオ通話ができます。
ただ、これだけの設定では、スマホに慣れていない両親に使わせるにはやや親切なので、次のような工夫をしました。
両親が使いやすくするためのタブレットの設定
通知が来たりいろいろなメッセージが出ると、両親が混乱してタブレットは使いづらいというマイナスの印象が出そうなので、次の設定をしました。
(1) 不要なアプリをアンインストール or 無効化する。
(2) 無効化できないアプリの通知をすべて無効にする。
(3) 画面の自動回転を無効にする。
(4) Googleアシスタント機能を無効化する。(ホーム長押しで起動するので)
タブレットの外枠にボタンなどの説明を書く
これが大事なポイントかと思います。簡単な説明書を作ることを考えましたが、タブレット本体1台でわかるようにするために次のようにしました。
(1) 電源ボタンと音量調整ボタン(大・小)を書く。
(2) ビデオ通話に出る方法と一定時間で電源OFFになることを書く。
(3) コンセントを差す位置を書く。
私の場合は、シールや付箋紙に書いてタブレットに貼りつけ、セロテープで補強しました。画面は意外とツルツルでシールなどが貼りにくいです。
お気づきかもしれませんが、(2)の電源OFFは「画面表示OFF」が正しいです。ただ両者の区別は難しいと思うので、電源OFFと書きました。
ケーブルと本体一体型の充電用のコンセント
タブレットの充電器は、ケーブル(USB Type-C や Lightningケーブル)と充電器本体が取り外し可能なものが一般的です。
しかし、USBの扱いに慣れていなければ、ケーブルと充電器本体を接続することは難しいと思われます。(USB端子の表裏がわかりにくいなど)
ですので、ケーブルと充電器本体が取り外しできない一体型の充電用コンセントを送ることにしました。
あとは送るだけ…なんだけど
あとはこのタブレットを両親に送るだけです。
ビデオ通話の前にこちらから電話すれば、スムーズにビデオ通話ができると思います。
…ただ、我が家の場合は、タブレットを受け取ることを了承してくれていません。一方的に送りつけるわけにはいかないので、この問題を解決するのがいちばん難しいのかもしれません。
(12/1追記) その後
両親にタブレットを受け取ってもらえることになりました!
これでようやく顔を見て話せるようになります。