泪【三橋雄斗】
12/26は、としかわトークでした。
暮れの平日の昼間にも関わらず、たくさんのお客様がいらっしゃいました。ありがとうございます。
今回も企画が何本もあったのですが、その一つに『食い下がり選手権』という企画があり、
メンバーの一人とひかりちゃんが付き合っているという設定で、ある日突然ひかりちゃんから別れを告げられるのですが、そこでなんとか食い下がって、別れを回避するという内容。
4000年に一度咲く金指さんが、言葉巧みに別れを回避したり、
SAKURAIさんが残念なことに別れてしまったり、
とても盛り上がっていたところで、
としさんに、「次、三橋いこうか」と振って頂きました。
企画とはいえ、ひかりちゃんに別れを告げられるわけですが、
僕は、とにかくどういう風に笑いを取ろうか、本当にそれしか考えていませんでした。
そして、ひかりちゃんが、
「あのさ、別れてほしいんだよね」
と言って、コントに入り、
僕が、「なんで?急に!」と返すと、
「いや、他に好きな人ができて···」
と、ひかりちゃんが良いパスを送ってくれました。
僕はそこで、食い下がりに掛かり始めれば良かったのですが、
僕は何も思いつかず、「ちょっと!好きな人って誰なの?」と、ひかりちゃんに委ねる形で返してしまいました。
僕はこのような形になってしまったことを、自分が芸人として未熟だからであると、その時は思っていました。
しかし、同じ舞台上で見ていた先輩方が口を揃えて言うのです。
「三橋が泣きそうだぞ!」
僕は、頭では『これは企画だ。ちゃんと笑いを取らなくては。』と思いながら取り組んでいましたが、
心では、ウソでもひかりちゃんから別れを告げられたこと、そして他に好きな人ができてしまったことを本気かのように受け止めてしまい、
無意識に泣きそうになってしまったようです。
僕は、「これはマズい」と思い、すぐにコントに戻ろうと、何か言おうと、ひかりちゃんの顔を見ました。
すると、ひかりちゃんが号泣していたのです。
僕は続けようと「ひかりちゃん!他の好きな人って誰なのさ!!」と言いましたが、ひかりちゃんの目からツーっと泪が落ち、終了。
結果的に、食い下がることができました。
ひかりちゃんが泣いたのは、恐らく僕と同じ理由であったと思います。
ライブ終了後、打ち上げの買い出しに二人で行ったのですが、
ひかりちゃんに、
「ねえ、やっぱりウソでも悲しかったよね?!」と聞いてみました。
すると、「うるせえ!」とだけ答え、スーパーマーケットへ先にすたすたと入っていきました。
良い年の瀬です。
【相方へ】
宜しくお願い致します。楽しみに待っています。
先日は、スケジュールの都合でたまたまあの時間にラーメンとご飯を食べることになってしまっただけです。
年末は忙しいですからね。