上限と下限と【三橋雄斗】
住んでいる家を立ち退くことになり、
新居をネットで探し始めました。
引っ越し費用は出して頂けるとのことなので、安心して探せます。
家を探す上で一番の問題点は、当然家賃。
検索をする際、家賃の上限を真っ先に設定します。
当然、売れていない二人が問題なく払っていける金額にし、その後に地域や広さなどの条件を設定して検索をかけると、意外とたくさんヒットしました。
何軒か良さげな物件を見つけたので、ひかりちゃんに見せてみると、
「あー、キッチンが狭すぎるなぁ」「ここはコンロが変だなぁ」
「さすがにシンクが石でできているのは嫌だ、せめて金属で。」
と、主にキッチンが理由で却下されます。
完全に主婦目線です。
却下されまくって、僕も段々と探すのに飽きてきてしまい、
気晴らしに、家賃の上限を無くし、逆に下限を【100万円】に設定して検索しました。
すると、リビングの窓から都会が一望でき、風呂からも夜景がバーンと見えて、
キッチンもL字型でオーブンや食洗機までついている、そんな理想が詰まった家がヒットしました。
僕は、思わず「見てみて!すごいよ!」と、ひかりちゃんにその家を見せました。
ひかりちゃんは、「これはすごすぎ!」と驚いていました。
しかし、僕は何も言わずに見せてしまったので、
ひかりちゃんは、下限【100万円】で検索しているとは知りません。
「えー、この予算でここ住める?!逆に怖いんだけど!絶対何かあるでしょ!でもいいなぁ…て、家賃212万かい!!!」
と、キレイにツッコんでいました。
その後、ひかりちゃんが「いや、そんなの見せられた後に、家賃数万の所見られないわい!」と言ったので、
今日の家探しは終了しました。
無事に家は見つかるのでしょうか。
【相方へ】
すみません、このように設定されていました。
初期から設定されていたので僕は悪くありません。本当です。