学び尽くし【三橋雄斗】


もう3月。卒業シーズンですね。



『卒業』と聞いて思い出すのが、
養成所の卒業ライブ。



養成所に在学している全組が出演し、事務所所属ですとか、今後の事が決まる大事なライブです。



ウェンズデイズも勿論出演しました。




当日、楽屋で着替えようと、衣装をカバンから出しました。



結成当初のウェンズデイズの衣装は、薄い生地のシャツとズボン。シャツの色は僕が薄い黄色で、ひかりちゃんは薄いピンク色。



前日にアイロンもしっかりとかけ、準備万端のつもりでした。



でも、いざ着替えようとしたところで、あることに気づきました。



肌着を忘れてしまったのです。



なんせシャツ一枚だったので、いつも肌着を着用していました。



でも、僕は男だし、19歳当時はガリガリの細身だったので、肌着なんてなくても大丈夫だろうと、衣装を着ました。



鏡を見ると、薄い黄色の中に、乳首が二つ思い切り浮かんでいました。



色も乳首が浮きやすい色だった上、
生地の薄さが、ちょっといいガーゼくらいだったので、
もう着てないのと同じような感じでした。



でもこれで出るしかないと思い、ひかりちゃんにこれで大丈夫か聞くと、


「大丈夫なわけないだろう!隣に立つ身にもなってくれ!今すぐなんとかしてくれ!」



そういうので、街に肌着を買いに行きました。



舞台袖に行かなくてはならない時間まであと15分。




近くのコンビニ2件見ましたが、どちらも、肌着は売り切れていてトランクスのみ。



小さい100円ショップがありましたが、そこにも売っていない。



時間的にあと行けるのはドラッグストアーのみ。



あってくれー!と祈りながら入りましたが、当然、肌着は売っていない。



これは詰んだ。ひかりちゃんには諦めてもらおう。



ドラッグストアーを出ようとしました。



すると、あるものが目に入りました。



それは、ピップエ◯キバンでした。


肌に貼る丸い形のやつ。真ん中に磁石がついていて肩こりなどに効く素晴らしい商品。



僕は「これだ!!」とすぐに思い、購入し、ひかりちゃんに「これならいいでしょ?」とピップエレ◯バンを貼った乳首を見せました。



ひかりちゃんは、「もっとあっただろう!ドラッグストアーなら絆創膏とか最悪ガムテープとかのほうが安くていいだろう!」と言いました。




確かにそうでした。冷静に考えていれば。



でも焦っていたし、恐らく真ん中の磁石が乳首を彷彿とさせたから、すぐに「これだ!!」と思ったのだと思います。



出番には間に合い、無事に卒業ができました。



その時の教訓を活かし、卒業後は、色の濃いシャツを着用し、今ではジャケットを着用しています。


絶対に乳首は見せません。ひかりちゃんに恥をかかせません。



卒業ギリギリまで、学ぶことがあるのです。学生生活、最後まで悔いの無いように過ごしてください。


【相方へ】
伊勢エビ食べたことがあるのですね。一緒に初めて食べたかったです。残念です。

高級フカヒレは食べたこと無いです。これは一緒に初めて食べることができますね。嬉しい限りです。

ひかりちゃんも嬉しいですか?

あと、ツバメの巣も食べてみたいです。

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