EV充電器は車載されていて、建物に充電器は必要ない
EV充電の基本はおうち充電
最も便利な電気自動車の充電方法は自宅での充電です。帰宅してプラグを差し込んでおけば、次に出発するまでに充電が完了しています。
車外に「充電器」は要らない
電気自動車は交流電源で充電することができます。EVは一般的な家庭にある200V充電用コンセントに接続します。家庭にある交流電源を用いたEV充電には、正確には車外に「充電器」は必要ありません。
車体に「車載充電器」があるから
なぜなら、車体に「車載充電器」があるからです。「車載充電器」はOBC: On Board Chargerや車載チャージャーと呼ばれています。「車載充電器」は車体に内蔵された充電器で、AC電源をDC電源に変換して車両バッテリーに蓄電します。車体に内蔵された「車載充電器」は、AC-DCコンバーターを含んでおり、交流電力を直流電力に変換します。EVの充電ポートに充電ケーブルを接続することで、「車載充電器」が作動しバッテリーへの充電が行われます。各電気自動車に搭載された「車載充電器」により、40A / 8.0 kW、30A / 6.0 kW、16A / 3.2 kW、15A / 3.0 kWなどと、充電の速度が決まります。
テスラ社は「ウォールコネクター」と「モバイルコネクター」は充電器と呼んでいない
ウォールコネクターとモバイルコネクターは、正確には充電器ではありません。これらは充電を可能にするコネクターであり、充電器とは区別されます。
ウォールコネクターは、テスラ車の充電ポートに接続することができるデバイスです。一般的に、ウォールコネクターは家庭の交流電源に接続されます。ウォールコネクターから車体に流れ込む交流は、車体に内蔵された「車載充電器」を通じて直流に変換され、バッテリーに供給されます。つまり、ウォールコネクター自体は充電器ではなく、単に充電を容易にするための接続装置です。言い換えれば、とてもオシャレで機能的な「OAタップ」「延長コード」のような接続装置です。
モバイルコネクターは、テスラ車を一般的な家庭用コンセントに接続するためのケーブル式充電コネクターです。モバイルコネクターを使用することで、家庭用コンセント(200V充電用コンセント)から交流電源を取得し、車に内蔵された「車載充電器」を通じてバッテリーに直流電力を供給します。モバイルコネクターも充電器ではなく、充電を可能にするための接続装置で、テスラ社も「チャージャー」「充電器」と呼んでいません。モバイルコネクターと呼んでいます。
正確な用語を使用することが重要です。「車載充電器」が充電器であり、ウォールコネクターやモバイルコネクターは充電をするための接続装置、コネクターです。
車載充電器の構造は全世界EV同じ
これらの構造は、国産EVも、輸入EVもすべて同じ構成になっています。
日本で習慣的に「6kW普通充電器」と呼ばれているものは、正確には「電気自動車給電装置」 (EVSE:Electric Vehicle Supply Equipment)となります。
EVSEは家庭の交流電源に接続され、車体に交流を給電します。そして車体に内蔵された「車載充電器」を通じてバッテリーに直流電力を供給します。つまり、EVSE自体は充電器ではなく、単に充電を容易にするための接続装置です。言い換えれば、機能的な「OAタップ」「延長コード」のような接続装置です。
このような構造はテスラ車だけでなく、日本国産のEVもすべて同じ構造になっています。EVは電源=EVSEつまり充電用コンセントがあれば、あとは直接充電ケーブルでEV車体とを繋げば良いのです。
EVSE: 電気自動車給電装置
EVSE設置時に、最大充電速度を引き出す推奨サーキットブレーカーは次の表の通りです。ユビ電が提供するEV充電サービスWeChargeでは、マンションでは主に3kWコンセントを設置し、8 Sq以上のケーブルサイズが標準施工仕様となっています。つまり、コンセントの手前までは元々30A / 6.0kWが安全に流れる仕様になっています。その上で15A / 3.0kWのコンセントを設置しているのです。これは、現在車載される標準的な充電ケーブルの仕様に合わせたもので、15Aコンセントであれば全てのEVがすぐに使えるものだからです。また、ユビ電社員が普段からEVに乗る中(ユビ電社員のBEV所有台数は14台で、BEV保有率は66.7%)で、自宅充電では15A / 3.0kWで充分であるという経験値を元にした結論でもあります。今後のEVの進化の中で電費が良くなる技術進歩があるとすれば、今後の進化の中で必ずしももっと電力が必要になるとは限らないこともその要因と言えます。
WeChargeは全て30A / 6.0kW Ready
今後EV高出力化の流れの中で30A欲しいという世界が来るかもしれません。また、ユビ電は多くのマンション駐車場への設置実績があり、15A / 3.0kWの施設でケーブルサイズ3.5 Sqを採用した場合、電流半減やEVSE付近の高温が確認されました。そのため、ユビ電では15A / 3.0kWを施設する際には、ケーブルサイズは8 Sq以上を標準施工仕様としています。つまり30A / 6.0kWにも耐えられるものを設置しています。ユビ電のWeChargeは、現在設置しているコンセント形状を30A規格のものに変え、一部の内部部品を交換するだけで、30A / 6.0 kWに対応できます。
ユビ電株式会社 戦略発表・製品説明会
ユビ電、ソフトバンクから独立したスタートアップ企業が展開するEV充電サービス「WeCharge」が描く電気の未来とは? - Car Watch (impress.co.jp)
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