見出し画像

世界で最も電気自動車が普及するノルウェーの充電インフラはコンセントだった件🔌

電気自動車の購入を検討している皆さん、電気自動車充電サービスのWeChargeです。

今回は世界で最も電気自動車が普及している最先端の国、北欧ノルウェーの充電環境についてご紹介します。

「世界最先端の電気自動車マーケット - ノルウェーでの充電インフラの経験」 Charging infrastructure experiences in Norway - the worlds most advanced EV market, Erik Lorentzen, Petter Haugneland, Christina Bu, Espen Hauge

ノルウェーで2017年に12,000人のBEV(バッテリー電気自動車)オーナーを対象として調査がありました。この調査では、一戸建てと共同住宅(マンション・アパートメント)住まいの2つのグループに分けた調査となっています。

どのくらいの頻度で充電していますか_

この調査では、一戸建て住まいのBEVオーナーは自宅充電(おうち充電)が非常に多く、一方、共同住宅住まいの人は充電ステーションや急速充電を利用する頻度が高いことがわかります。またBEVオーナーの大多数は、週単位で急速充電はしてないことがわかります。つまり、駐車中の普通充電(ノルウェーは230V)が主流となっています。しかし、長距離の旅行など必要なときには、急速充電が不可欠です。急速充電器は、日常的に電気自動車を使用するための重要な「セーフティネット」としても機能します。

そして、自宅充電(おうち充電)している63%が、3kWのSchukoと呼ばれている家庭用コンセントで充電していました。その他は3kWの自宅用充電設備が19%、7-22kWの自宅用中速充電設備が12%でした。つまり自宅充電(おうち充電)は、3kWの充電設備が82%でした。


なぜノルウェーには電気自動車を充電できるコンセントがこんなにあるのでしょうか?

百聞は一見にしかず。北欧諸国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド)やカナダ、アラスカなど、北国の駐車場を見てみましょう。

画像3

カナダ・サスカチュワン州北部ではマイナス30度の日になると、電気自動車が実用的に使われていると、衝撃的なニュースがありました。トラック、バン、クルマ...なんでもかんでもプラグインされていました:)

実は、この雪上にあるクルマは電気自動車ではありません。とても寒い日にエンジンをかけるのが難しかったことありませんか? エンジンオイルは-20℃くらいまで気温が下がると、粘度変化が生じて硬くなってしまう問題があり、エンジン内部の潤滑作用が落ちてしまいます。北欧諸国やカナダ、アラスカなどの北国では、これを回避するために、ブロックヒーターが搭載されたガソリン車、ディーゼル車が存在します。真冬になると、ブロックヒーターのプラグをエンジン付近から取り出し、コンセントに差し込みます。ブロックヒーターでエンジンオイルは滑らかにエンジン内部を循環します。凍てつく氷の世界でもクルマを使う北国の知恵なのです。


北欧諸国、カナダ、アラスカなど、最低気温がマイナス30℃近くになるところでは、クルマをコンセントにプラグインするのは当たり前🔌

北欧フィンランドでは、全国300万台のクルマに対して、ブロックヒーターに給電するコンセントポール(支柱)が、すでに100万〜150万柱も存在します。自宅や職場、駐車場で、電気自動車を充電できるインフラがすでに存在しているのです。


最後に、普通の家庭用・汎用コンセントでは充電できません🙅

電気自動車の自宅充電(おうち充電)は、①大きな電力量を②長時間にわたり連続的に③ほぼ毎日繰り返しの高頻度で④荒天下でも屋外使用でかなりの電力量を長時間にわたり流すため、一般的な普通の家庭用・汎用コンセントでは充電できません。
電気自動車用のコンセントは、分電盤から独立した分岐回路で、専用遮断器(ブレーカー)の設置も必要になります。必ず電気工事士にご相談してください。

EV普通充電用電気設備の施工ガイドライン(第2版) 
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001364991.pdf

日本配線システム工業会技術資料 JWD-T33

電力会社から建物までは単相3線式で電気は届いています

200Vの電圧には単相3線式と呼ばれる方式が採用されています。電力会社から、ほぼ全ての施設・建物に単相3線式で3本の電線が来ています。単相3線式で来ている場合、簡単な電気工事で200Vを取り出すことができます。

ブロックヒーターが気になる方は、こちらをご参照ください


WeChargeはコンセントにイノベーションを見つけ出しました

日本においても、マンションや職場、駐車場など、クルマが長時間駐車するところは、充電に適しています。電気自動車の充電のことなら、WeChargeにお任せください。


いいなと思ったら応援しよう!