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大変だなってなんで思うんだろ。

休憩時間に一人でラーメン屋に入った。

いつもなら一人席は誰もいないか、先客が一人いるか程度。
今日は小さい子を連れた若いママがいた。

思わずそれだけで私は大変だな、と思ってしまった。

別に子供ちゃんが泣きわめいてるわけでもなく、ただ、ラーメンをふたりで食べてるだけ。
だけど私は大変だなと勝手に思ってしまった。

それにはちゃんと理由があった。

私も子供達が幼い頃、ひとりで色んなところに遊びに行って、子供と外でご飯も食べた。(まだ離婚してなかったですけど、こういう事はざらにありました)

それが私にとっては、大変な事だったわけです。

取り分けて食べさせたり、イスから落ちないか、なんか一人でいらん心配したり、自分がちゃんとご飯食べれてなかったんですよね。
私が食べる頃には、料理は冷めてたり、子供がぐずり出したり。

案の定今日お見かけしたママさんとお子ちゃまも時間が経つとやはり飽きちゃったり、ちゃんと食べなかったり。ママさんもぐずっちゃう我が子に、迷惑だからなかないの!って起こり始めてしまってて、やっぱり、大変だなと思ってしまう自分がいた。

ひとりで幼い子を抱っこして買い物に出かけたり、子供グッズの入ったカバンを抱えて遊びに出るって、力仕事でもあるし、大変な事。あくまで私にとっては。
日常茶飯事だったので、麻痺していたのか、いつの間にか当たり前の事でもあった。
だけど、日常茶飯事とはいえ、しんどかったし、深いため息も出た。

小さい子とママさんがご飯食べてる所に遭遇しただけで、自分の記憶がこんなにも鮮明に蘇り、挙げ句、大変そうという勝手な感情まで生み出した。
きっと、大変だという事よりも、子供達と美味しいもの食べて、美味しいねって言ったり、違う感情が勝っていたら、ふたりで楽しそうって思えたのかもしれない。

一度しかなかった子供達の幼かったひととき。なんてもったいない事したんだろって今更ながらよく思うこと。

だから、という訳ではないけれど、私は子供達を笑わせる、笑ってもらう事に一生懸命になった。

人を笑わせるって結構大変だけど、大変のニュアンスが違うな。

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