NRSが熊本に新拠点を8月にオープン、半導体物流の需要拡大を見据えて
化学品・液体品輸送大手のNRSは、ことし8月に九州地区における新たな総合物流拠点として「熊本支店」を開設する。
熊本県では台湾のTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.)の半導体製造工場の建設が進められていることで、物流業界でも各社が熊本県を中心とした九州地区で半導体物流に関する拠点開設が加速しているところ。
NRSも需要拡大が見込まれる半導体原材料にかかわる温度管理化学品や高圧ガスの取り扱いを中心として、倉庫での保管から輸出入、輸送までの一貫物流サービスを通じて、顧客のサプライチェーン最適化に貢献する総合物流サービスを提供していく構えだ。
NRS熊本支店(所在地:〒869−1232熊本県菊池郡大津町高尾野272番48)は、熊本県のセミコンテクノパーク至近に位置し、大津ICから2km、熊本空港から約12km、八代港から70kmと、陸上、航空、海上の各輸送モードへのアクセスも良好な好立地にある。
施設内には、一般品倉庫(定温・常温)、危険物倉庫(定温・常温)のほか、高圧ガス貯蔵所やISOタンクコンテナ置き場(液体化学品、高圧ガスおよび空コンテナ対応)などが整備されている。
こうした設備によって、半導体原材料等にかかわる各種化学品(消防法第4類該当品、消防法指定可燃物該当品、毒物および劇物取締法該当品、高圧ガス保安法該当品、一般化学品)に対し、温度管理保管・高圧ガス保管ができるのが特徴となっている。
NRSは「適切な温度での保管や配送、輸出入国際複合一貫輸送、鉄道輸送といった一連の物流サービスをワンストップで提供できる。また、熊本支店を中心に、近隣のNRS拠点(九州物流センター、北九州事業所など)とも連携し、最適かつ高品質な物流サービスを実現する」としている。
TSMCは熊本に第2工場の建設も検討しており、今後も九州地区において半導体を取り巻く物流拠点の建設ラッシュが続くと予測される。
23年6月13日掲載