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CEVAロジスティクスがインドでの存在感を高める、現地有力企業の買収で

世界有数のグローバル物流企業CEVAロジスティクス(本社:仏マルセイユ)はこのほど、インド・ムンバイ市に本拠を置くステラ・バリュー・チェーン・ソリューションズの株式96%を投資会社ウォーバーグ・ピンカスの関連会社およびその他の株主から取得する契約に署名したと発表した。

ステラ・バリュー・チェーン・ソリューションズ社(以下ステラ)は、2016年に創業者アンシュマン・シン氏によって設立されたコントラクト・ロジスティクス(契約物流業)の専門会社で、電子商取引/自動車/食品/ファッション/ヘルスケア/医薬品/小売などの幅広い市場分野でオムニチャネル(*注1)を通じたフルフィルメント・サービスを提供するインドの有力企業のひとつ。シン氏はCEVAによる買収後も引き続き同事業を推進していく。

CEVAはインドのコントラクト・ロジ有力企業ステラ社の施設と社員を活用できる
(CEVA Logisticsプレスリリースから)

今回のステラ買収によってCEVAは、インド全土21都市の70以上の施設にまたがる約770万平方フィートの物流処理スペースを獲得した。さらに、インドに関する強力な専門知識を持つ8000人近くのフルタイムおよび臨時従業員をステラから引き継ぐことになる。同社の買収がCEVAのインドにおける存在感を高め、現地の労働力、資産、顧客名簿、能力を飛躍的に強化することになろう。
同時に、インド国内において顧客にエンドツーエンドのサプライチェーン・ソリューションを提供するというCEVAの戦略が達成されることになる。

CEVA自身もすでにこれまで、インドの主要35都市に75の拠点を置き、約 270万平方フィートの倉庫スペースを展開してきており、このステラ買収によってCEVAがインドの契約物流においてさらに強力な企業となることが確実視されている。特に、ステラのインド国内専門知識とCEVAのグローバル物流ノウハウが結びつくことで新規顧客への訴求力が大幅に強化されそうだ。

CEVAの最高経営責任者(CEO)であるマシュー・フリードバーグ氏も今回の買収の効果について次のように述べている。
「ステラはインド全土に契約物流施設の重要なネットワークを持ち、トップクラスの顧客を擁している。彼らの専門知識とインドでの実績を活用することはCEVAにとって大きな前進だ。ステラの参画によって、当社はこの戦略的な国での存在感を高め、世界トップ5の物流企業になることを目標に戦略的成長を続けていくことが可能になった」

一方のステラ創設者アンシュマン・シン氏も次のように述べてCEVAによる買収を歓迎した。
「CEVAとの将来を楽しみにしている。当社は、顧客との長期的なパートナーシップを通じてサービスを提供することで、インド全土に強力なネットワークを構築してきた。当社のインドに関する知識を活用した CEVAのグローバルな能力から顧客は恩恵を受けられる。両社の共通の価値観により迅速な統合と新たなグローバルサービスの機会を提供したい」

(*注1)オムニチャネルとは、企業と消費者の接点であるチャネルを、 ECなどのインターネット専門サイトだけでなく、メールやスマホアプリといったその他のオンラインによる接点、さらには店舗などのオフラインでの接点も含めて「様々なチャネルを連携し一貫した顧客体験」を提供し、ユーザーにアプローチする販売戦略のこと。

2023年8月25日掲載

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