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マースクがロサンゼルスに新施設、米国で3ヵ所目のエアカーゴ拠点開設
デンマークの大手コンテナ船社マースクはこのほど、ロサンゼルス国際空港の近郊に輸出入航空貨物を扱う新施設を開設したと発表した。米国における同社の航空貨物の取り扱い施設としては3拠点目となる。
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新拠点は、面積が13万フィート(約1.2万㎡)で、ロサンゼルス空港から15マイル(約24km)、ロングビーチ港から9マイル(約14km)に位置する。
施設には通関代行やLCL貨物の取り扱う専門スタッフを配置し、また、米国税関から認可された保税倉庫として機能するほか、米国運輸保安局(TSA)から認定貨物検査施設(CCSF)の許可を得ている。
マースクは「新施設開設はエアカーゴの輸送能力拡大の一環であり、これにより米国西岸地域におけるマースクの航空貨物の処理能力が3倍に拡大した」としている。さらに、2024年には自由貿易地区(FTZ)の認証を取得する予定だ。
総合物流事業を進めるマースクは、22年に航空貨物事業のマースク・エアカーゴを設立し、自社フレイターを導入して貨物路線を開設するなど、航空貨物輸送分野に積極投資しているところ。
とくに米国においては、22年10月にシカゴに航空貨物を取り扱うハブ施設を開設、翌23年7月にはアトランタに約1.1万㎡の施設をオープンしており、今回のロサンゼルス施設が3ヵ所目となる。
同社は顧客の需要に合わせ戦略的な立地に拠点を開設することで、サプライチェーン統合や貨物需要急変といった有事の際の対応を強化するとしている。米国で航空貨物分野に注力するマースクは、戦略的航空貨物ゲートウエーの展開によって世界的な航空貨物サービスを拡大していく。
2023年10月12日掲載
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