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Vaayuグループが印貨物航空会社に戦略的投資、航空事業を強化へ

航空機リース、保管、MRO(整備・修理・分解点検)サービスなど、航空分野で複合的に事業を展開するアラブ首長国連邦(UAE)のVaayuグループは、インドの貨物航空会社プラダーン・エア・エクスプレス(Pradhaan Air Express、以下、PRX)に戦略的投資を行うと、このほど発表した。

PRXはインド・ニューデリーを拠点とし、国内線と国際線の貨物路線を組み合わせたサービスを展開している。昨22年にはVaayuから世界初の旅客機から貨物機に換装したA320貨物機(A320P2F)をリースで導入し、同年10月から商用運航を開始している。

A320P2FはヴァーユがSTエンジニアリングからリースで導入し、PRXにサブリースされている

A320P2FはシンガポールのSTエンジニアリングと貨物機換装事業を手がけるエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)により貨物機に換装されたもので、メーンデッキにULD10基、パレット1枚、ロワーデッキにULD7基を搭載可能で、有償貨物積載量は21トン。

VaayuグループのEmad AlMonayea会長兼社長は「当社のビジョンは、今後数年で航空貨物分野で重要なプレーヤーになることだ。 PRXへの投資は、両地域間にもたらされる機会を考慮すると非常に戦略的だ。 私たちは正しい方向に進んでいることに、期待を寄せている」とコメントしている。Vaayuは2024 年までにさらに2機のA320P2Fを追加する予定で、航空貨物分野での拠点を拡大し、輸送能力とネットワークを拡大する計画だ。

PRXのNipun Anand創設者兼CEOは「Vaayuの専門知識と貨物輸送量を増やすというひたむきな計画は、我々にとって良い兆しだ。エアバス貨物機をラインアップすることは、当社の計画に計り知れない価値を加えるだろう」としている。

22〜23年度のインドとUAEの2国間貿易額は845億ドルで、近い将来は1000億ドルに達する可能性があるとしている。

今回の戦略的契約により、Vaayuは航空分野でのソリューション事業を拡大し、PRXは中東でのビジネスチャンスを広げるとしており、航空貨物部門における両社の連携はさらに強化されることになる。

2023年11月27日掲載

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