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ボーイング;アフリカの新造機需要は今後20年で1025機に

ボーイングはこのほど公表した市場リポートにおいて、航空輸送量が急増しているアフリカで今後、1025機の新造機が必要になると予測した。

ボーイングのリポートによると、2023〜42年の今後20年間で急速に成長するアフリカ全体における航空交通量の成長率が7.4%と予想。これは世界地域のなかで3番目に高く、世界の平均成長率6.1%を上回っている。

アフリカで新造機の代替需要が活発に(B737MAX)

同社の中東・アフリカ担当でコマーシャル・マーケティング担当のランディ・ハイジーマネージングディレクターは、「アフリカの航空会社はアフリカ域内で効率的な輸送サービスを提供することで、域内の航空交通量増加を支援するとともに、アフリカの市場シェア拡大に寄与している」と述べた。
また、「B737MAX のような単一通路の機材がアフリカ大陸で最も需要が高く、今後も同型機材の増加が予測される」とコメントしている。

またリポートによると、アフリカでは商業納入の70%以上を単通路機が占めると予測し、約730の新造機が主にアフリカ域内の需要を支えるとしている。さらに、新造ワイドボディ機の需要は275機にのぼるという。

こうした新造機については、約90%が現行機材よりも燃料効率の高いモデルで、納入される機材の5分の1が古い機材と代替される。また、航空要員の推定需要は、パイロット2万1000人、技術者2万2000人、客室乗務員2万6000人を含む、新たに6万9000人に達するとみられている。

ボーイングによると、「アフリカの航空交通量は、需要増と経済成長に牽引されて23年に強いペースで回復した。アフリカキャリアのフライトは現在、パンデミック前のレベルを8%上回っている。世界平均を上回るアフリカの長期年間経済成長率は3.4%であり、都市化率の上昇と中産階級人口の増加と相まって、今後もアフリカの長期的な交通需要を促進し続けるだろう。今後は経済成長と自由貿易地域の拡大などによって、アフリカへの接続がさらに刺激されることが期待される」としている。

2023年10月4日掲載

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