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日揮HDら、横浜赤レンガ倉庫のイベント等で発生する廃食用油をSAFに

日揮HD、レボインターナショナル、SAFFAIRE SKY ENERGY、横浜赤レンガ倉庫の4社は、横浜赤レンガ倉庫の館内店舗や主催イベントの会場における使用済みの食用油(廃食用油)を国産のSAF(持続可能な航空燃料)製造の原料として供給することで、資源の有効活用を通じて気候変動対策への貢献を目指した循環型社会の実現のために相互に協力する基本合意書を9月13日付で締結したと発表した。

横浜赤レンガ倉庫は、年間を通じて数百万人規模となるイベントを開催している。
今回の取り組みでは、横浜赤レンガ倉庫が主催するすべてのイベントで発生する廃食用油をSAF製造に向けて供給するという。
大規模イベントで発生する廃食用油を継続的にSAFに利用していく取り組みは国内で初めてとなる。

ことし9月30日〜10月15日開催予定の「横浜オクトーバーフェスト」を皮切りに、「Christmas Market in 横浜赤レンガ倉庫」など今後開催する主催イベントや館内の各店舗における廃食用油を順次提供していく。

今後赤レンガ倉庫で行われるイベントで廃食用油が収集され、SAF製造へ

レボインターナショナルは、赤レンガ倉庫における廃食用油を収集し、SAFFAIRE SKY ENERGYが計画するSAF製造装置向けに引き渡しをする。SAFFAIRE SKY ENERGYは、2024年度下期〜25年度初頭の生産開始を目指しており大阪・堺市で建設中の日本初となる国産SAF大規模生産プラントにおいて、引き取った廃食用油を原料としてSAF製造を行うとしている。

建設予定地の堺市のプラント。年間3万リットルのSAF製造を目指す。

本取り組みは、横浜市をはじめ多くの団体が参加する国内資源循環による脱炭素社会実現に向け設立されたプロジェクトである"Fry to Fly Project"に賛同したもので、主導する日揮HDとは脱炭素先行地域「みなとみらい21地区」の参画施設同士として、横浜から世界へ向けサステナブルな施策に貢献するもの。

日揮HD、レボインターナショナルは、コスモ石油と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進めており、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAF供給を目指している。

2023年9月26日掲載

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