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JALが18年ぶりのボーイング新モデル発注、26年からB737-8×21機導入へ

日本航空(JAL)は3月23日、B737-8×21機の確定発注を行ったと発表した。

JALにとって18年ぶりのボーイング新モデル発注となった今回の取引は、外報によるとリスト価格で約25億ドル(3000億円超)に上ると推計される。

JALが導入するB737-8機体イメージ

今回JALが発注したB737-8は、CFMインターナショナル社製の最新エンジン「LEAP-1B」や新鋭のウィングレット(翼端)を搭載することで、前代機B737-800と比較して燃料消費量およびCO2排出量を約15%削減するなど、二酸化炭素(CO2)排出削減や省燃費を実現する。

B737-8をはじめとするボーイング737MAXシリーズは、18年10月にライオン・エア(タイ)機が、19年3月にエチオピア航空機がそれぞれ墜落するなど重大事故が相次ぎ、世界各国で一時、運航停止となっていた経緯がある。その後、ボーイングがシステムの見直しを行い20年末に運航を再開、以後は世界の50社以上が900機超を運航している。

今回のB737-8導入についてJALの赤坂祐二社長は、「安全性評価を最優先で実施し、事故原因の対応などがしっかりされていると確認した上で選定を行った」とした上で、「JALグループの機材で最も保有機数が多いB737-800の後継機として、最新鋭の737MAXシリーズであるB737-8を導入することとなり、多くの顧客に安全・安心でより快適な空の旅が届けられる。地球環境に優しい最新の省燃費機材に、運航の工夫や新たな燃費改善技術などを組み合わせることで、2050年のカーボンニュートラルに向けて着実に歩みを進めていく」と述べた。

JALでは今後、B737-8×21機を26年から順次導入していくほか、JALグループのCO2排出量削減目標(2030年度に2019年対比で総排出量10%削減、2050年度に実質ゼロ)達成に向けて、さらなる省燃費機材への更新を進めていく計画だ。

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