マリーンスター、 インド向けのハンドキャリーを開始
物流業者マリーンスター(本社:大阪市)はこのほど、日本発インド向けのハンドキャリー・サービスを開始した。
このサービスは、日本国内の集荷手配からインド国内の最終目的地まですべての工程をマリーンスターが一手に責任を持ってアレンジするもの。
同サービスの流れとしては、依頼受け(17:00)からハンドキャリアを確定(18:00)し、航空券を手配。羽田空港に当該貨物が到着(19:00)後、業務輸出通関(20:00)を経て深夜発の便でシンガポールを経由し、インドへ向かう。現地到着後に空港からインド国内各地への転送も可能(デリー/ムンバイ/コルカタ/バンガロールなど)。通関後貨物受け取りからインド国内各地へ最短で翌日、遅くとも翌々日で到着でき、ハンドキャリーの依頼受けからインド国内各地まで3日ほどとなる。
マリーンスターの吉野斉・営業3部部長は、「インドへの渡航に際して、必要なVisaを保有するスタッフを確保している。今回のサービス開始に至っては、複数回のトライアルを経ているので安心して利用してもらえる」とコメント。
さらに、「今までインド向けのハンドキャリーは通関の部分で不透明だったが、インドのパートナー企業の協力もあり、やっとスタートできることとなった。物流拠点として拡大するインドでの緊急輸送需要に応えていきたい」と語った。
インドは、急速なデジタル化、大規模なインフラ推進、海外からの直接投資の拡大、構造改革、有利な人口動態を通じて生産性は向上している。
サプライチェーンの多様化を目指すグローバル企業にとって、同国は代替拠点としての役割を果たしている。化学製品や生命科学/ヘルスケア/通信産業/製造産業などが拡大しているのと並行して緊急輸送の需要も高まっており、ハンドキャリーでの対応が可能な物流業者が再び注目されるようになってきた。
2023年8月7日掲載