キャリア1年半のジュニアUIデザイナーが、事業会社への転職面接で聞かれた質問とは?
みなさんこんにちは、もず(@webmozz)と申します。
私は1年半前に別の業種からUI/UXデザイナーに転職し、ベンチャー事業会社で働いていました。
そして諸事情あり、この春、再度デザイナーとして別の会社に転職しました。
積んだ経験が少ない中、何を見られるのか・どんなところを企業は重視しているのか分からず、準備が難しかった記憶があります。
そこで今回は、ジュニアのUI/UXデザイナーとして面接を受けた際に、実際に私が聞かれた質問を紹介します。
同じように、1年~2年のキャリアで転職を考えている方は、面接対策にお役立てください!
どんなところを受けたか
本題に入る前に、どんな状況・転職だったのかをサマります。
前職の経験
転職の意向・経過
上記の通り、toBの事業会社(ベンチャー・メガベンチャー)を中心に受けていました。
toCの事業会社や制作会社は、本記事に記載の質問とはまた違った視点の質問が飛んでくるかもしれないので、ご留意ください!
前置きが長くなりましたが、ここからが本編です。↓
カジュアル面談の質問
カジュアル面談は、10社~15社ほど受けました。
基本的には企業側が会社のことを紹介してくれる面談がほとんどで、面談時間の多くはこちらからの質問にお答えいただく時間でした。
(カジュアル面談までに、転職理由や面談で知りたいことを整理しておくことをおすすめします!)
しかし、一部の企業からは候補者の初接点として、転職における基本的な質問をされました。
カジュアル面談を通して情報を仕入れる+基本的な質問に答えていくことで、転職の軸が定まっていった感じでした。(典型的な走りながら考えるタイプです)
あと変化球な質問だとこんなのも。
恐らく、企業側の質問の意図は、キャッチアップ力やキャリアの方向性を探るためだったのではないかと思います。
このような質問をカジュアル面談で聞かれると思わず、普通に冷や汗かきました……
一次面接の質問
カジュアル面談が通ると、一次面接に進みます。
一次面接の面接官は、一緒に働くことになるデザイナーやデザインチームの責任者が多く、デザインスキルや仕事のマインドなどを見られていると思いました。
質問内容は、主に下記の3つのテーマに分類されました。
1. 基本事項関連の質問
カジュアル面談のときと同じく、転職に関する基本的な質問をされます。
一次面接ではより一層深く掘り下げられるので、説得力持たせられるように事前に整理しておいた方が良いです。
下記の質問リストに対して、「なぜ?」を5回繰り返してみると良さそう。
2. ポートフォリオ深堀り質問
ジュニアデザイナーの面接だと、採用側が一番気になるのは実力だと思います。そのため、一次面接ではポートフォリオの説明が一番肝となります。(面談中に割かれる時間も当然一番多いです)
個人的に、ポートフォリオ説明のポイントは下記2点でした。
① 自分の訴求ポイントを多角的に言語化しておく
プロジェクトを俯瞰して行動できたのかを見る企業、デザイン部分そのものの仕事観を中心に問う企業など、企業側が欲しい人物像によって深堀りされる観点が異なります。募集要項とか見てその企業がどんなスキルを重視しているか確認しておき、自分の実績から何が言えそうかは面談前に整理しておくと良さそうです。
② 詳細説明と、簡易説明を用意しておく
プロジェクトについて端的に説明できることも必要ですが、想像以上に詳細に話せることも必要だと思いました。なぜなら、具体的な例をもって説明することで、採用側も想像しやすいためです。
私は転職活動の最初の方では、過去案件の動きをざっくりとまとめるにとどまり、各フェーズで自分がした意思決定やその理由などを事細かに説明できる準備まではできていませんでした。
そのため、面接官に物足りなさそうな反応をされてしまったことが何回かありました…
プロジェクト内で自分が訴求しておきたい動き(成功体験、失敗体験など)だけでも、具体的な状況描写や成果物の実物が用意できると良さそうです。
3. デザインへの向き合い方・経験
あとは、デザイナーとしてのソフトスキル面の質問もされました。
また、企業がその時直面している課題(デザインシステムづくり、デザイン組織づくりなど)に対するアプローチの経験や考え方を聞かれることもありました。
二次面接の質問
一次面接でスキル面(特にハードスキル)の判断は大方終了します。
二次面接では、開発チームの一番偉い人や、デザイナーじゃない別職種の人が面接を担当されることが多く、主にカルチャーフィットを見られているように思いました。
そのため、会社ごとに面接内容のそれぞれのカラーが二次面接では出てきた気がします。
カルチャーフィットを見る質問は、正直対策のしようがあまりありません…
私もすべてその場で考えられる範囲で答えました。(もちろん上手く答えられなかったものもある)
その場で考えて出る答えだからこそ、本当にカルチャーフィットしているかが分かるとも言えるので、ここは悩みすぎずドーンと構えましょう!
また、面接官が一次面接とは異なるため、再度基本的な転職理由なども聞かれますが、一次面接よりは端的に伝えられるように準備する必要があります。
企業によっては、配属先を想像するためにキャリア像の深堀りをするところもありました。
ここは一次面接とブレずに話せば大丈夫だと思います。
最終面接の質問
現場の偉い人のカルチャーフィット判断が終わると、いよいよ最終面接です。
今回の転職で私は最終面接を3つしか受けませんでしたが、いずれの企業でも経営層の役員レベルの方が面接を担当されました。
私が受けた企業柄なのか分かりませんが、ここでは最終的なカルチャーフィット、瞬発的な論理的思考力・発話力を見る面接が多かったように思います。
最終面接で一番大事だなと思ったのは、「必要なことを分かりやすく端的に伝える力(エレベータートーク力)」です。
入社したら、業務上で人に自分の考えなどを説明することは免れないので、会社としてもその会社で業務をする上でのコミュニケーション能力基準を満たしているかを判断したいのだと思います。
また、私が受けた会社からは、最終面接前に「最終面接に向けて特別準備はしなくていいですよ~」と言われました。実際、企業側は準備なしの素の力を判断したい意図があると思います。
その中でできることがあるとすれば、改めてその会社への志望理由の納得のいく言語化や自己分析の多方面からの深堀りになると思います。
ちなみに私は、転職口コミサイトである程度質問を予測して、ポイントを絞って最終の追い込み言語化をしてました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上が、私が今回の転職活動で聞かれた質問でした。
最後に、面談前の準備をどこまでやるかについての私の考えです。
面談で話す準備はいくらやっても足りないような気がしてしまいますが、個人的には「自分が自分を納得できるように伝えられているか」を達成することを基準にすると良さそうだなと、今回の転職活動を経て感じました。
相手企業に受けが良さそうな言葉回しとかは考えずに、「これなら誤解なく、余すことなく、自分の伝えたいことを伝えられているな」と実感できるまで、言語化をするということです。
これは今回の反省でもありますが、話す内容を決めたら、他の人に自分の考えた言葉を聞いてもらう時間を作った方が良いなと思います。
自分の場合、話す機会を経ることでより正確な言葉選びを発見することができた実感がありました。
(というのも、その「話す機会」が企業との面談になってしまったので、本来ならば面談前にできればよかったなと思います…………)
皆さんも後悔のない転職活動ができることを祈っております!
少しでもこの記事が参考になったら嬉しいです。
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