小腸名称分けタイトル

小腸の名称分けはどのようになっているのか。

今回は小腸の名称分けについて少し解説していきますね。
先に小腸がどこからどこまでかと分けると、幽門からバウヒン弁(回盲弁)までの総称を小腸と呼んでいます。

まずは十二指腸(duodenum)から。
胃(stomachかgastric)の出口である幽門を通過すると小腸となっていきますが、まず始めにあるのが十二指腸です。
十二指腸は長さ25cm程度であり、単層円柱上皮で覆われています。
十二指腸は十二指腸球部が含まれる上部から始まり下行部→水平部→上行部と移行していきます。
上行部を持ち上げているのがトライツ靱帯です。
下図に示してみます。

十二指腸 部位別


このトライツ靱帯以降は空腸→回腸となります。
また、十二指腸はファーター乳頭を通じて総胆管及び主膵管と繋がっている重要部位です。
胆汁や膵液が流れ出た先に十二指腸があります。
この胆汁や膵液があることにより胃から流れてきた食物を分解し消化することが出来、胃酸はpH:2程度に対し胆汁や膵液はアルカリ性なので中和する役割も担っています。

空腸と回腸について。
空腸と回腸を合わせると長さ6~7mくらいになります。
空腸と回腸の境目ははっきりとは決まっていません。
口側から約2/5が空腸(jejunum)となり約3/5が回腸(ileum)となります。
主な違いについてですが空腸は回腸よりも径が少し太く、腸管壁に厚みがあり、輪状ひだと呼ばれているケルクリングひだが多く発達しています。
また絨毛も非常に密にあります。
空腸と回腸の絨毛の表面積は約200㎡にも達します。
回腸末端にバウヒン弁があり小腸が終了となり大腸である盲腸へと移行していきます。

それでは例題です。
例)空腸と回腸における長さ及び絨毛の表面積で正しいのは次のうちどれか一つ選びなさい。
①長さ約1m、表面積20㎡である
②長さ約7m、表面積200㎡である
③長さ約7m、表面積50㎡である
④長さ約25m、表面積200㎡である
⑤長さ約1m、表面積200㎡である

このように若干似ているような数字を混ぜて試験にも出題されたりします。
最後まで問題文をしっかり読んでから答えるのが得策です。
この例題の答えは②番ですね。

今回は小腸の名称分けについて解説してみました。
十二指腸や空腸・回腸の詳しい解剖生理は別項目にて詳しく解説していきますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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