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現実的にSEOアフィリエイターが今後食っていくためにどんな手段があるのか考えてみる
web軍師です。
noteからこんにちは。
「アフィリエイトきついっす!!」
こんな話をここ一年で17回くらいは聞いた気がします。
Twitter含めればもっとたくさん。
これを冷静に分解しておくと、きついのは一部のSEOアフィリエイター・ブロガーです。
Googleアルゴの変更によって主にコンテンツ寄りだった人ほど厳しい。
「良い記事さえ書けばなんとかなる」
「数の暴力でなんとかなる」
このタイプの人が苦しんでいる印象。
あと、ジャンル運もめちゃくちゃ大きいですね。
だからどうしても話が噛み合わない。
「いつの時代の話をしてるんだ?」みたいなのがちょいちょい出てきてしまうのはこの要因が大きいです。
今回はこの分析がテーマではないのでとりあえず横に置いときます。
今回のテーマはタイトルの通り、
食えなくなったSEOアフィリエイターが今後どうやって食っていけばいいのか、その手段をできるだけ具体的に考えてみる
です。
これ以上前フリをグダグダ書いても誰も読んでくれないと思うので、さっさと本題に移ります。
具体的な8つの手段
僕が散歩しながら考えてみた結果は以下の通りです。
・SEOで隙間探しを続ける
・リスティングアフィ
・YouTubeやインスタ、アドなどアフィ・アドセンス収益の中で別の畑に行く
・資産運用系
・何もしない
・その他の事業をやる(転売なども含む)
・Web業界へ就職(もしくは受託)
・その他の業界へ就職(元の業種が無難)
正直、あまり起死回生の策はないね。
順番に説明します。
SEOで隙間探しを続ける
なんだかんだこれは無難だと思いますし、現在進行系で状況は変わっているので今後について何とも言えないものでもあります。
組織で取り組んでいくのはかなりきついと思いますが、個人レベル、特に副業レベルなら続けてもいいと思います。
正面突破はできなくてもやっぱり色々と隙間はありますからね。
隙間レベルで月数十万とかいってしまう以上、結局は他の仕事に比べて甘いわけです。
現状はとにかくジャンル差が激しいので、多ジャンルに攻め込んでいけるのが隙間探しする上で必須となります。
自分の得意分野の記事しか書けないというタイプだと厳しい。
あの甘かった頃には当分戻らないはずなので、覚悟を決めてやっていくしかありません。
せっかく月数十万に育ったところでアプデ被弾を繰り返すと思いますが、もうそれが仕様だと割り切るw
積み重なる意識を捨ててください。
SEOアフィは狩猟の場に変わったのです。
あと、それなりの経験者だからこそ全体像が見えていて隙間も見えるわけです。
初心者がいきなり隙間を見つけるのはなかなか難しいです。ほぼ運のみ。
リスティングアフィ
リスティングとGDNなどのディスプレイ広告をひとまとめに考えている人も多いと思いますが、全然違います。
リスティングは検索広告なので、SEOに近いかたちで展開できます。
一方、ディスプレイ広告、アド広告は別ゲームだと考えたほうがいい。
なので、当然ながらSEOをやっていた人はリスティングのほうが圧倒的に親和性が高いです。
というか、SEOでコンテンツを真面目に突き詰めてきた人であれば、SEOで取れていたのを再現すれば普通に利益が出てしまう、損益分岐点を超えてしまうこともよくあります。
つまり、今までやってきたことを判定される場面が来ていると言える。
広く薄くタイプだった人はリスに移ったら苦労するはずですし、良きクエリと訴求を見つけてCVRを極限まで突き詰める系だった人はいきなり利益が出ます。
SEO→リスがうまくいく人といかない人の違いはとても単純。
— web軍師@新しいセミリタイア (@webgunshi48) July 22, 2020
もともと損益分岐点を超えていた人は最初からうまくいくし、超えていない人は両方頑張らなきゃなので苦労する。
SEO→アドは完全に別ゲームw
ここで言うことではないかもしれませんが、先を見据えて何を強化していくかの選択は重要だということです。
CVRと向き合ってきた人はSEOが死んでも活躍の場がある。
SEO用の対策だけしてきた人はそれが通じなくなったらそのスキルは他の何にも役立たない。
こういうことはよくあります。
YouTubeやインスタ、アドなどアフィ・アドセンス収益の中で別の畑に行く
SEOとは別ゲームだけどまだイメージの湧きやすいところに行く戦略。
SEOアフィをSEOアフィとして入ってきた人にはこちらのほうがイメージしやすいかもしれません。←表現が分かりづらい
同じようにゲームとして一から攻略していけばいいわけで。
ただ、数年前のSEOアフィのようなぬるさは感じません。色んな意味で。
YouTubeはなんと言っても再生回数丸見えなのは心が折れるポイントでしょう。
気にしなければいいんですが気にするのが人間なので。
広告系は赤字がありうるし、媒体によってクセの強さと違いを感じます。
なので、横展開に苦労する。
垢バンの話題も豊富。
まだマシなのはインスタ(非広告)という印象で、潤っている情報も多いです。
ただ、プラットフォームがアフィなどを嫌っているので(プラットフォームに利益が入ってこない)、それに伴った仕様変更は今後継続的に起きることでしょう。
僕らはGoogleの変動ばかり目が行きがちですが、各プラットフォームも余裕で仕様変更してきますからね。
どちらがいいなんて一概に言えるものではない。
資産運用系
これはオススメしません。
これはアフィ以上に経験が物を言う世界です。
知っている、知らないの差が大きすぎる。
初心者で参入して生活費が稼げるようなものではありません。
言い換えると、10年単位で経験し、なおかつ使える資産があればこれほど楽なこともありません。
ほぼ無リスクでそれなりの利益が取れる機会がたくさんある。
初心者さんは甘い話に乗らないように気をつけてほしいです。
目先の生活費を稼ぐ系は絶対に無理です。
メンタルコントロールも経験を積み重ねないと難しいので、もし挑戦したいなら先を見据えて気長に頑張りましょうという感じ。
放置しておきたい系の人も多いですが、最初にある程度裁量投資を経験しておかないといざというとき何もできませんよ。
何もしない
「何もしない」を選ぶのって胆力いるんだよ。
— web軍師@新しいセミリタイア (@webgunshi48) August 21, 2020
結局みんな何かやってる。
僕も何かやっている。
一ヶ月ですら何もしないのは大変だよ。
今回記事を書きたかった理由はこれ。
「何もしない」を選んでもいいんだよ?ということ。
SEOアフィを真面目にやってきたのであれば、おそらくそれなりには貯金を貯め込んでいることでしょう。
主婦アフィリエイターであれば旦那さんの収入もあることでしょう。
わざわざ難しいタイミングでもがくよりは、ゆっくりしてまた環境が良くなるのを待ってもいいということです。
「休むも相場」という格言があります。
ずっとポジションを持ち続ける人よりも、甘いタイミングだけ参入できる人のほうが生涯パフォーマンスは良くなるということです。
これは別に相場に限らず仕事をする上でも同じでしょう。
組織であれば止まるわけにはいきませんが、個人レベルであれば別に止まってもいいわけです。
というか、それこそが個人の強みなので。
コロナ禍で景気全体の先行きも怪しい中、リスクを負って新しいことを始める必要性を感じません。
休める人は休む勇気を持ってもいいと思います。
「あとで復帰できなくなるのが怖い」という気持ちはとても良くわかりますし、僕も同じような感覚ですけどね。
その辺は以前に「新しいセミリタイア」で解説したとおりです。
その他の事業をやる(転売なども含む)
上記の通りこのタイミングであまりオススメしたくないんですが、生活費が必要ならば何かやらなくてはいけません。
事業というと大げさですが、個人SEOアフィレベルのものも幾つかあるでしょう。
特に転売系は初動が早く、女性の場合はこちらが分かりやすくて向いている人は多いです。
「安く仕入れてそれより高く売ればいい」というのは、SEOアフィよりもよほど分かりやすく、なおかつ商売の基本です。
転売と聞くとどうしても悪い印象がありますが、この辺の問題はアフィ界隈と同じで。
チケット転売や買い占め系転売が迷惑なだけで、まともな転売もいくらでもあるでしょう。
僕は以前に海外輸入系転売をやっていて、開始2ヶ月目に月10万の利益が出ました。
50万の売上、10万の利益だったかな。
これくらいの金額だと転売のほうが早かったりします。
ここに参入する上で一番最初にやることとしては、身の回りにあるいらないもの、親族からいらないものを引き取ってきてひたすらメルカリで売るという方法です。
以前はヤフオクでした。
ものを売る感覚が分かれば、あとは利益の出るものをどこかからコンスタントに引っ張ってくるというだけです。
それが難しいんですがw
Twitterで誰かが新規事業を始めて成功しているのをたまに見かけると思いますが、ああいうのは基本オススメしません。
結局、組み立てができるからやってるわけで組み立てができない人が真似してやるのは厳しいです。
特にこのタイミングで初期費用の大きい事業を始めるのはやめておきましょう。
あなたがSEOアフィをやってきたということは、初期費用のかかる事業をやった経験はほとんどないということです。
お金垂れ流し系事業の精神的きつさ、理解できた頃には手遅れかもしれません。
Web業界へ就職(もしくは受託)
これも今回この記事を書きたかった理由の一つ。
これは以前からずっとずっと言ってることですが、SEOアフィをやっているのにWeb広告業に興味が薄い人が意外に多いのです。
いやいやいや、あなた数あるWeb広告の一部を担う仕事をやってんだよ?っていう。
先に書いた「SEOアフィをSEOアフィとして入ってきた人」というのはこういうタイプの人を言います。
で、このタイプの人はSEOアフィで稼げなくなると、びっくりするくらい畑違いの仕事を始めたり就職したりします。
いやいやいや、今までやってきたことをちょっとでも活かせばいいじゃん?と僕は毎回思うわけです。
以前にキャリアの大切さについて書きました。
自分の中でキャリアにスジを一本通さないと、どんな仕事をしていても積み重なっていきません。
行きあたりばったりで儲かりそうなことをやることになる。
それだと人生に安定感がなく、せっかく年齢と経験を重ねても楽になっていきません。
早めに軸を決めたほうがいいし、SEOアフィをやってきたなら「Web広告業」を軸にしてしまえばいいんです。
簡単に言えば、「Webのプロになる覚悟」を持てばいいんです。
これが一番分かりやすい。
僕は自分の周りのアフィをかじった人にはかなり強くこれを勧めています。
実際にWeb業界に転職した人もいます。
これまでの実績や経験が少なければWeb業界に就職することを考えればいいし、実績豊富ならWebの会社へ受託を取りに行けばいいと思います。
正直Web業界への就職は他の業界に比べるとかなりハードルは低いので、とても現実的な絵を描けるはずです。
そこで経験を積んで、タイミングの良いときにまた個人でWeb広告業に挑戦してみても良いでしょう。
その他の業界へ就職(元の業種が無難)
とは言えやっぱりWebがあまり好きでない人、苦手意識のある人もいると思います(なぜSEOアフィをやっていたんだw)
であれば、ここから新しいことを始めるよりも元の仕事に戻るというのはとても現実的で保守的な手段となります。
まずは生活の基盤を作らないと始まらないので、元の業種に再就職して生活費を確保しつつ、上記で紹介したあれやこれやに粘り強く向き合っていくという感じ。
別に向き合わずに元の業種でキャリアを組み立てていくのも良いでしょうし。
とにかく、まずは現実的な絵を描きましょう。
結果の出ないSEOアフィに固執するのが一番危ないです。
番外編
実はもう一つ、大事な手段があります。
・潤っている人のそばにいる
大きい声で言いにくいけどこれはとても大切でw
リアルでタイムリーな知識を得られたり仕事を振ってもらえたりで、おこぼれが結構あるんですよ。
というか、SEOアフィに限らずフリーランスの人をよく見ると、やっぱりこの要素はとても大きいんです。
太いパイプを一本持ってるとまず食いっぱぐれない。
なんとなくセコい感じもしますが、結局世の中そんなもんですよ。
繋がりの力は強い。
これは企業レベルでも同じで、地元のよく分かんないけど潤っている会社とかを分解してみると結局コネが強いのです。
もちろん下請け的な立場に苦しむことも多いんだけど。
まとめ
人それぞれ状況は全然違うので、なるべく現実的な絵を描いて進んでいきましょう。
勝負はずっと続いていくのです。
気長に戦いつつ、たまには思い切って休みつつ。