【Google公式から】ウェブページのタイトル生成方法の変更について
2021年8月24日のこと。
GoogleからTwitterで公式のアナウンスがありました。これまでとは、検索結果におけるタイトル生成方法が変更になったと。
Googleによるタイトル書き換え問題
この「Googleによるタイトル書き換え問題」については、少し前から、Webサイトのタイトルタグに設定してあるタイトルが、Googleによって勝手に書き換えられて検索結果に表示されているという声が、国内外含めて全世界から上がっていました。
これらに対して、GoogleからもTwitter内で個別に返答はされていました。
もちろん、ご意見は伺っていますし、検討もしています。とはいえ、「完璧なタイトル」を書けば、そのタイトルが必ず使われるというわけではありませんでした。私たちは長い間、ページタイトルの作成にタイトルタグ以外のものを使用してきました。これは新しい変更ではありませんが...。
Googleの公式記事である「検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する」を引用して説明したりもしていました。確かに、今までもタイトルタグの中身が常に検索結果のタイトルに採用されてきていたわけではありません。
タイトルタグは常にタイトルとして正確に使われていると信じているようなSEO担当者を多く見かけるのは、ちょっと驚きです。私が覚えている限りでは、そうではありませんでした。
しかし、あまりにもクレームが多かったんでしょう。
確かに、以前からもあった「Googleによるタイトルの書き換え」ではありますが、ここ最近の増加は世界中のSEO担当者にとって、インパクトが大きかったものと思われます。
Googleのサーチ・リエゾン、ダニー・サリバン氏から公式にGoogleサーチセントラルブログにアナウンスの投稿がありました。
公式アナウンスから、ポイントは以下のようなところでしょうか。そんなに真新しいことはありませんが。
■タイトルの生成方法概要
●これからは、クエリに応じてタイトルが変わることはなくなる。
●新システムでは、特定のクエリに関係なく、ドキュメント全体にとって、そのドキュメントが何についてのものかを説明するのに適したタイトルが生成される。
●10年以上前からタイトル作成にはHTMLテキストを使用してきたが、新システムではさらにその傾向が強くなる。
※人間がウェブページにアクセスした際に視覚的に確認できるテキストを利用する。
●サイトオーナーが<H1>タグやその他の見出しタグの中に配置したり、スタイルトリートメントを使用して大きく目立つようにしたりするコンテンツからタイトル。
●ページに含まれる他のテキストや、ページを示すリンク内のテキストも考慮されるかもしれません。
■タイトルに採用される要素
●H1その他の見出しタグ
●ページに含まれる他のテキスト
●ページを示すリンク内のテキスト
■タイトルタグ以外の要素をタイトルに使用する理由
●タイトル長すぎ
●キーワード詰め込みすぎ
●タイトルタグが無い
●定型文を繰り返し使っている(サイト名だけ等)
ここに、備忘録として全文の和訳を掲載しておきます。
ウェブページのタイトル生成方法のアップデートについて(公式文の和訳)
2021年8月24日(火)
検索結果が自分のクエリに関連しているかどうかを判断する主な方法の 1 つは、表示されたウェブページのタイトルを確認することです。そのため、Google 検索では、検索結果に表示されるドキュメントに最適なタイトルを付け、クリエイターや出版社、企業などが制作したコンテンツを検索者に伝えるよう努めています。
タイトルの生成方法
先週、Google ではウェブページのタイトルを生成する新しいシステムを導入しました。これまでは、クエリに応じてタイトルが変わることがありました。しかし、新しいシステムでは、このようなことはなくなります。これは、新しいシステムでは、特定のクエリに関係なく、ドキュメント全体にとって、そのドキュメントが何についてのものかを説明するのに適したタイトルが生成されると考えているからです。
また、10年以上前からタイトル作成にはHTMLテキストを使用してきましたが、新システムではさらにそのテキストを活用しています。特に、人間がウェブページにアクセスした際に視覚的に確認できるテキストを利用しています。サイトオーナーが<H1>タグやその他のヘッダータグの中に配置したり、スタイルトリートメントを使用して大きく目立つようにしたりするコンテンツです。
ページに含まれる他のテキストや、ページを示すリンク内のテキストも考慮されるかもしれません。
HTMLタイトルタグ以外を使用する理由
なぜ、常にHTMLのtitleタグを使用しないのでしょうか?2012年にタグを大幅に超えることを始めたときに説明したのと同じ理由です。HTMLのtitleタグは、必ずしもページをうまく説明できないことがあります。特に、タイトルタグは、時に
●非常に長い。
●キーワードを「詰め込んで」います。これは、クリエイターが言葉をたくさん追加することで、ページの順位が上がる可能性があると勘違いしているためです。
●タイトルタグが全くない、または反復的な「定型文」を含んでいる。例えば、ホームページのタイトルが「Home」になっていたりします。また、サイト内のすべてのページが「無題」と呼ばれていたり、単にサイト名が書かれていたりする場合もあります。
全体として、今回のアップデートは、より読みやすく、アクセスしやすいページのタイトルを作成することを目的としています。場合によっては、サイト名を追加することもありますが、これは有用と思われます。また、非常に長いタイトルに遭遇した場合、最初から始めてより有用な部分を切り捨てるのではなく、最も関連性の高い部分を選択する場合もあります。
適切なHTMLタイトルタグに焦点を当てることは有効です
この変更を反映させるために、タイトルに関する長年のヘルプページを間もなく更新します。しかし、このページに掲載されているサイトオーナーへの主なアドバイスは変わりません。優れたHTMLタイトルタグの作成に注力してください。タイトルを生成する方法の中で、HTMLタイトルタグのコンテンツが最も多く使われており、その割合は80%以上になります。
どんなシステムでもそうですが、私たちが生成するタイトルは常に完璧ではありません。フォーラムでのフィードバックをお待ちしています。いただいたご意見をもとに、新しいシステムの改良をすでに行っており、時間をかけてさらに良いものにしていきます。テストの結果、私たちが導入した変更は、以前のシステムと比較して、より読みやすく、検索者に好まれるタイトルを生成することがわかりました。
投稿者: ダニー・サリバン、サーチ・リエゾン
引用:An update to how we generate web page titles
※www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
タイトル書き換えに関するツイート
タイトル書き換えの影響確認方法
タイトル書き換え問題はランキング(検索順位)には影響しない
Googleのダニー・サリバン氏によると、タイトルはランキング決定後に決まるので、タイトル変更問題は順位に影響しないと言います。
参考:https://www.suzukikenichi.com/blog/googles-rewriting-title-doesnt-impact-on-rankings/
それでもCTRが下がれば順位に影響するんじゃないの?と思いますが、
GoogleはCTRを「ランキング要因ではない」と言ってますので(これには世界中で賛否両論ですが)、
https://searchengineland.com/googles-ctr-answer-just-what-youd-expect-and-this-is-why-seos-go-bananas-313176
理論的にはタイトル書き換え問題は順位に影響しないという話の筋は通っています。
あくまで表向きな理論的にはね。
僕はCTRも直接ではなくても、間接的な順位への影響はある派の考えなので、タイトル書き換え問題は順位的にも大きな問題だと思っています。
Google公式苦情受付スレッド
なので、世界中からクレームもだいぶあるみたいで、珍しくGoogleはフィードバックの受付スレッドも開設しました。
https://support.google.com/webmasters/thread/122879386/your-feedback-on-titles-shown-in-search-results
記入必要項目
・ページURL
・表示タイトル
・使用デバイスの種類(携帯orPC)
・そのタイトルについてのご意見
※できればスクリーンショット
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