#21 いつか必ず仕事につながるという確信
会社員から独立したときも、そしていま現在も、成功する自信はあるか?と聞かれたら即答でNOです。
自信というものは全くないけれど、いくつかの ”ある経験" があったので、会社員から離れてみようと思うことができました。
それは「何気ない仕事が思いもよらない仕事につながった」という経験です。
私は独立する前に3社ほど経験しました。携わった職種は営業企画、経理財務、監査、人事、コンサルなど広く浅くというキャリアです。
私の場合は、一つの領域でステップアップしていくというのが性格的にもあまり向かず、そのときそのときで興味のあったことにチャレンジしていくタイプでした。
とはいえ、自分が「○○をやってみたい」と主張したところで、スンナリと思い通りの道にはなかなか進めないのが現実です。
そこをどうやってクリアしてきたかというと、強引に自分で切り開いたパターンと、たまたま運良くつながったパターンがあります。
後者の「たまたま運良くつながったパターン」をよくよく振り返ってみると、最初のきっかけは本当に小さな、規模的には大したことのない仕事だった、ということがほとんどです。
そして、その最初のきっかけとなる仕事から、実際にやりたかった仕事につながるまで数年空いたりすることもありました。
「いまこの仕事ができているのは、あのときのあの仕事がきっかけだったんだ!」
そう感じたことが何度かありました。
「見てくれている人は必ずいる」という表現もありますが、それとはちょっとニュアンスが違っていて、どちらかというと「自分では自覚していないところを他人が気づく可能性がある」という感じです。
これは、自分が ”ひとを見る側” としての経験からも言えます。
何気なく人に伝えたこと、依頼した仕事が「そういう風に感じてもらえるとは思わなかった」「こういう仕事につながって嬉しい」と当人から言われると、私には「とても能力として優れている部分」に見えるのに、本人はやっぱり気づかないものなんだな、と思います。
独立してやりたいこと、やろうとしていることが上手くいかない可能性もある。けれど、全く想定していない仕事の形に変わるかもしれない、そういうちょっとした確信みたいなものがあったので、会社員を辞める決断ができました。
そろそろ独立して2年半が経ちますが、いまのところ、「あのときのあの仕事が!」と目に見えるような成果は・・まだありません。
でも、きっと、いつか何かの形になるんじゃないかと淡い期待を抱きながら日々、やるべきことに取り組んでいます。