サム・バンクマン=フリード氏、FTX前CEOが7つの罪状で有罪判決を受けた事件の詳細
FTXとは
サム•バンクマン=フリード(Samuel Benjamin Bankman-Fried)氏は、アメリカ合衆国の起業家、投資家であり、以前はビリオネアとして知られていました。
また、サム氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)を卒業し、コンピューターサイエンスと人工知能に関する専攻で学位を取得しました。
彼は暗号通貨取引所FTXとその姉妹会社である暗号通貨取引会社アラメダ・リサーチの創設者かつCEOでした。
サム氏が率いていた仮想通貨取引所は、2019年に設立され、その後、業界で急速に成功を収め、バイナンスに次ぐ大手取引所としての地位を築き上げました。
しかし、経営の困難からその後破綻し、昨年(2022年)11月には破産を宣言しました。
同年(2022年12月)サム氏は詐欺罪としてバハマにて逮捕されました。
これは、米国史最大の金融詐欺事件と言われるほどの大事件です。
日本でも、連日ニュースに大きく取り上げらていました。
サム氏の有罪判決と未解決の容疑
米国の大手暗号資産取引所FTXの前CEOであるサム・バンクマン=フリード氏が、11月2日に7つの罪状すべてで有罪判決を受けました。X(旧Twitter)でインナーシティ・プレスなどが伝えた。
これらの罪状には、FTXの貸し手や顧客に対する電信詐欺、商品詐欺、証券詐欺、マネーロンダリング、電信詐欺の共謀などが含まれます。
サム氏には最長115年の懲役刑が言い渡される可能性があります。
判決を下したルイス・カプラン判事は、3月28日に量刑を決定する予定です。サム氏は1月の罪状認否の際から、全ての容疑に対して無罪を主張していました。
また、サム氏の弁護士であるマーク・コーエン氏は、次のような声明を発表しました。
バンクマン-フリード氏の意向通りに進む場合、彼は判決後に控訴手続きを開始する見込みです。
最初のステップは、FTXの共同創設者が有罪判決を受けた後、米国ニューヨーク地方裁判所に控訴通知を提出することになるでしょう。
しかし、サム氏は今回の有罪判決の他に、さらに5つの容疑にも直面しており、これらの容疑はデリバティブの売買に関連した顧客に対する詐欺、FTXの投資家に対する証券詐欺、贈収賄の共謀議、無許可での送金業運営、銀行詐欺の共謀議となります。
これらの容疑に関する裁判は、2024年3月に別途行われる予定です。
陪審判断と主張:資金搾取と国際的な不正行為の暴露
このFTX裁判での陪審員の判断によれば、サム氏はFTXの顧客から約1,200億円(80億ドル)以上を搾取し、その資金を姉妹会社アラメダリサーチに不正に流用する計画に関与していたとされています。
不正に流用された資金は、バハマの不動産、新興企業への投資、政治献金に使用されたとされています。
これらの判断は、陪審員が法廷でさまざまな証言を聞いた結果です。
また、サム氏のFTXの元側近らは、彼が顧客の資金を不正に流用する指示を出したと主張しています。
さらに、アラメダリサーチの前CEOであるキャロライン・エリソン氏は、サム氏が中国の仮想通貨取引所2社に保管していた約1,500億円(10億ドル)の凍結を解除するために、中国政府当局者に賄賂を支払うよう指示したとも主張しています。
一方で、バンクマン=フリード氏の有罪判決を受けて、ゲンスラー氏は仮想通貨業界に依然として詐欺師が多いと指摘し、投資家を守るために更なる努力が必要だと提案しました。
「この業界の多くの人々が現在、国際的な制裁やマネーロンダリングの法律を守っておらず、悪質な行動に仮想通貨を使用していると考えてみてほしい」と彼は語りました。「もし詐欺師が法律に適合していないなら、なぜ私たちは彼らを市場に入れたいと思うのだろうか?」
最後に
この裁判の結果は非常に驚きと衝撃的です。
サム・バンクマン=フリード氏が7つの罪状で有罪判決を受けたことは、仮想通貨業界にとっても大きな出来事であり、歴史の一部として語り継がれるでしょう。
特に、約1,200億円以上の資金を不正に流用したとされる事実は、信頼性と透明性が求められるこの分野において大きな問題を浮き彫りにしています。
また、今後の追加の裁判が控えていることも注目すべき点であり、その結末がどのようになるのか興味深いところです。
金融取引における詐欺や不正行為は重大な問題であり、これらの事件から学び、業界全体の信頼性向上に努力が必要となります。
そして、この裁判の行方については、明らかに複雑な状況が続いています。
判決が下された後、量刑決定が3月28日に予定されており、その結果に注目が集まります。
FTX社の関連会社アラメダ社のキャロライン・エリソン元CEO、FTX社の共同設立者ゲーリー・ワン氏、FTX社の元エンジニアリング責任者ニシャッド・シン氏など、FTX社の主要幹部は全員さまざまな罪状を認め、バンクマン=フリード氏に不利な証言をしてきた。これに対しサム氏は一貫して無罪を主張しており、彼と彼の弁護士は陪審の判決に失望しています。
控訴手続きが開始されれば、事件はますます複雑化し、法廷闘争が続くことでしょう。
FTXの共同創設者の未来については、今後の法的プロセスが決定的な役割を果たすでしょう。
本日は以上となります。
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