2013年12月渋谷パルコに設置されたタッチパネル式フロアガイド「P-WALL」の取材記事を読んで
資料:デザイントレンドアーカイブvol.4 2014年5月発行
記録日:2024/06/03
「チームラボ」の活動が、こんなに前からあったのだと初めて知った。
「チームラボ」について調べてみると、東京大学・東京工業大学の大学院生・学部生が集まり有限会社を設立したことが始まりで、その1年8ヶ月後には株式会社になっている。
アップルのように、学生時代の同志で集まって始まったチームというのが、ワクワクや興奮するような感情を感じさせた。
さて、本題の取材記事についてだが、学びとなったことが3点。
①デザイン✖️仕組みをどのようなバランスで取るようにするのかの考え方
「使って便利であることはもちろん、パブリックアートのようにみて楽しいことを意識した。」 という開発ポイント
②企画時の心構え:どのような環境でどのような人に使われるのか(みられるのか)
「公共の環境で使用するデバイスにおいて、機能を盛り込みすぎてしまうと、触れてもらえなくなるという可能性をふまえて、アートの要素を強めた。」という、分析と意図的アート性に、企画時の重要な心構えに触れた気がした。
③パブリックプロジェクトにおいてフレキシブルに進められるチームとは
プロジェクト進行の方法として、「ギリギリまで設定を固めずフレキシブルに開発を進められたことが成功の一つの要因になったと満場一致」になったというのは、新しい発見の一つだった。
チームやサイト制作の場において、共通認識や共通情報があってこそ、納期を守りクオリティがあげられるものとの認識でいたので、フレキシブルに進めていくというのは、チームメンバーの負担も大きかったのではないかと思う。
それと同時に、その「フレキシブルな制作を楽しめるメンバー」だからこそ成り立ち、新しいものはそうしたチームから生まれるのだろうとも感じた。
記事の一部に、「モニター設置後の1週間は閉店後の時間を使って、ギリギリまで現場調整が行われた」というのがあり、どれほどの熱量で取組んでいたのかが幾ばくか感じれて、開発、制作が好きな人、その道のプロや職人のカッコ良さというのを感じれた。
記事を読んで、どう我のものとするか
作品としての制作、商用としての制作にどう心を燃やすのか。
公共のプロジェクトであっても、そこに制作にかける思いや熱量をのせて形にする方法はある。
凝り固まって、型にハマる必要などなく、ルールや文化は尊重し、受け入れ、共存しながら、心を燃やせる制作をしていくことは可能であるということ。
そして、時代が変わり、その流れはますます濃くなっている。
フレキシブルに動けるよう、知識とスキルを磨いていこう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?