ECサイト運営でGoogle広告の効果を測定する

ECサイト運営において、様々な施策を数値化し、分析することで利益を最大化させることを目標にしています。
前回に引き続き、まずはGoogle広告の効果を測定したいと思っています。

測定すべき項目

Google広告の効果を測定するために、数値化するべき項目として、以下のものが考えられます。

  • 広告をクリックし、商品を購入した人
    ⇒コンバージョン数

  • 広告をクリックし、商品を購入し、後日サイトを訪れた人
    ⇒リピーター数

  • 広告をクリックし、商品の購入はしなかったが、後日サイトを訪れた人
    ⇒リターンビジター数

  • 広告をクリックし、商品の購入はしなかったが、後日サイトを訪れて商品を購入した人
    ⇒ポストクリックコンバージョン数

広告をクリックし、商品を購入した人

広告をクリックされた回数はGoogle広告の管理画面で把握できますが、その内商品を購入した人が何人いるのかを測定する必要があると考えています。
これを知っておくことで、広告の有効性を測りやすくなると思います。

ユーザーが広告をクリックし、商品を購入することをコンバージョンと言います。
コンバージョンは商品の購入に限ったことではなく、広告の目的(商品の購入や会員登録など)が達成された場合のことを指します。

これをGoogle広告で測定するには、ECサイト内にトラッキングタグを埋め込む必要があります。
以下のページが参考になります。
Googleの様々なサービスを1つのトラッキングタグで追えるようにするために、Googleタグを使用するのが良さそうです。

広告をクリックして商品を購入したユーザーの割合がコンバージョン率(CVR)で、広告の直接的な効果を示し、広告がどれだけ購入に結びついたかを評価する値となります。
CVR = コンバージョン数 ÷ 広告クリック数 × 100
※ここでのコンバージョン数は商品購入者数のこと

コンバージョン率を算出することで、広告の改善やECサイト内の改善がどの程度良い影響を与えたのかを数値で把握することができるようになりそうです。

広告をクリックし、商品を購入し、後日サイトを訪れた人

これはリピーターとなる顧客で、この顧客の数が多いほど商品やカスタマーサービスが顧客に満足されていることを示す指標になると考えられます。

広告をクリックして商品を購入し、その後再訪問したユーザーの割合がリピーターコンバージョン率で、広告からの購入後にリピーターとなるユーザーの割合を示し、ECサイトと顧客の信頼関係を評価する値となります。
リピーターコンバージョン率 = リピーター数 ÷ コンバージョン数 × 100
※ここでのリピーター数は購入後の再訪問者数のこと

商品やカスタマーサービスなど顧客の満足度に結び付く要素を改善するときにリピーターコンバージョン率を把握しておけば、改善がどの程度良い影響を与えたのか数値で知ることができそうです。

広告をクリックし、商品の購入はしなかったが、後日再度サイトを訪れた人

このユーザーは商品購入の可能性が高いと考えられます。
このようなユーザーはリターンビジターと呼ばれます。
リターンビジターの数は、ECサイトに魅力は感じているが、決め手に欠けている人の数を示していると考えられます。
広告をクリックしたが購入せず、後日再訪問したユーザーの割合がリターンビジター率です。
このユーザーは決め手があれば、商品の購入に繋がる可能性が高いので、限定オファーなどを提示するのが効果的であると予想できます。
このようなアプローチはリターゲティングと呼ばれます。

Google広告では一度ECサイトを訪問した人向けに広告を出稿することが可能です。
Google広告ではリマーケティング広告と呼ばれているようで、リマーケティングタグを設定することで可能になります。
以下のページが参考になります。

Google広告をクリックし、商品を購入しなかったユーザー向けの広告を出稿するような設定をしてみたいと思います。
 Google広告をクリックし、商品を購入したユーザーは広告表示を除外するような設定が必要になりそうです。

リマーケティング広告で何人のユーザーが広告をクリックし、商品を購入するかを数値化したいと思います。
この数値は、初めて広告をクリックして商品を購入する割合(ファーストクリックコンバージョン率)よりも高いことが予想できます。

またGoogle広告をクリックし、商品は購入しなかったが、後日広告を経由せずにサイトにアクセスしてきた人向けの施策の打ち方は今後考えてみたいと思います。

広告をクリックし、商品の購入はしなかったが、後日サイトを訪れて商品を購入した人

広告に魅力を感じクリックしたが、商品を買う決め手には欠けていた。しかし、その商品のコンテンツ(ブログやSNSなど)や口コミを見ていると、購入意欲が高まった。
このようなユーザーの数に相当し、これはコンテンツマーケティングがうまく働いている指標であると考えられる。
このようなユーザーの購入はポストクリックコンバージョン(※ChatGPT 4oの生成を元にしています。ネットで検索すると違う意味の言葉として使われていました)と呼ばれる。

ECサイトに訪問したユーザーが、以前に広告をクリックして商品を購入していなかったユーザーかどうかを判別し、そのユーザーが商品を購入したかどうかを把握する必要があります。
この設定の難易度は高そうなので、これは後日改めたいと思います。

以上が、Google広告の効果を測定するために、数値化するべきと考えられる指標となります。
実際に数値化するために設定した内容などはまた改めて記事にしたいと思っております。

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