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【Personal Interview】楓(KiD)――「〈自分を信じていいんだ〉っていう気持ちが強くなったっていうのはありますね」

[KiDインタビュー第二弾]としてお届けする、楓のパーソナルインタビュー。第一弾では、5月3日にリリースされたデジタルミニアルバム『人間の方程式』(KiD feat.真宵)について話を伺ったが、第二弾は楓自身が現在感じていることについて一対一で話をすることにした。『人間の方程式』に収録されている『空想ブランコ』にもリアルタイムな心情が如実に表れていたが、KiDの活動を通して、ひいてはアーティスト活動を通して彼は何を考え、何を目指しているのか? 6月11日から始まるワンマンツアー『人間の方程式』に先駆けて、人間味溢れる楓の魅力を改めてお伝えしたい。
 
【KiDインタビュー第一弾】


【やってるからにはここで満足はできないんで〈どうしようかな?〉って常に悩んでる感じですね】

――楓さんお1人にインタビューというのは、だいぶ久しぶりですね。今日は改めて、KiDの活動を通して今感じていることについてお話しを伺いたいなと思いまして。

「そんなん、もうズバズバ言っちゃいますけど(笑)」

――どうぞどうぞ!

「正直、現状にはまったく満足いってないですね。極端な話、やめるにやめられない状況というか……っていうのも、変に自分が作る曲に希望を持っちゃったから。結構、ファンや関係者を含めて曲を褒めてくれるんですよ」

――私も、高評価に一票です。

「そういう評価をもらえることが嬉しいし、KiDは俺のソロプロジェクトだけどサポートメンバーも割と豪華なメンツに参加してもらっていて、周りも〈KiD、メッチャ頑張ってるよね〉って言ってくれるんです。実際、ライヴの動員も落ちていないんですよ」

――むしろ、注目度と同時に上がっていません?

「まあ、緩やかには。だから、もう一段階上がっていくには〈今がスゲェ踏ん張り時だな〉って思ってるんです。かといって俺はただのギタリストなんで、サポートメンバーに頼らざるを得ない部分がある。中でもヴォーカルでもある真宵くんに関しては、特に。ただ、どこまで求めていいものか?っていう葛藤もありますし」

――KiDのライヴをサポートメンバーありきのバンド形式ではじめたころから、「サポートメンバーの母体であるバンドに支障をきたすことはしたくない」というのが楓さんの考えでもありましたからね。

「最初からこのスタンスは茨の道だったこともわかってたから、〈思ったよりも生き伸びたかな〉とは思ってますけど。ただ、やってるからにはここで満足はできないんで〈どうしようかな?〉って常に悩んでる感じですね」

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