【Interview】コドモドラゴン――MAXI SINGLE「BAD!!」から見える、強靭なバンド力
7月20日に21枚目のMAXI SINGLE「BAD!!」をリリースし、現在はONEMAN TOUR 「必要悪」で全国を回っている。今回の「BAD!!」から強く感じたのは、今の彼らならではのバンド感と、コドモドラゴンが持つ絶対的な音楽性だ。近況を交えながら、今作で示した想いやバンドのモチベーションについて聞いた。ONEMAN TOURは、9月10日 恵比寿LIQUIDROOMでのツアー・ファイナルまで続いていく。さらに、12周年 ONEMAN TOUR『暴徒祝我會Ⅱ』も開催決定。ライヴでも、“良い状態”の最強な4人の姿を見ることが出来るはずだ。
【常に危機感を持って生きてきたから――マジでメチャクチャ強いと思う】
――まずは、近況から伺わせてください。最近のバンドの状況は、いかがですか?
チャム 常に変わらずですね。前を向いて進んでいくスタンスも変わっていなし、むしろバンドのモチベーションが上がっているので、バンドとして良い状態な気がします。
――それは良かったです。モチベーションを上げていく中で、メンバーとバンドについて話すこともあったんでしょうか?
チャム なんだかんだ常にそういう話はしてるかなー。
ハヤト でも、コロナ禍での会話は結構ディープだったよね。バンドにとっても事務所にとっても未曽有の事態だったし、自分たちがどうあるべきかをいろいろ考えた。そもそも、「バンド続けたい?」みたいな話にもなったし。
――極論ですね。
ハヤト 「辞めちまおうぜ」っていう投げやりな感覚ではないですよ。常に危機感を持って生きてきたからそういう話も平然と持ち出していたし、誰よりも先に極論まで辿りついちゃっていたのはあると思う。でも、誰一人「バンドを辞める」っていう答えを出さなかったんですよ。俺もバンドを辞めたいっていうことよりも、「これをやっていて面白い?」っていうことが強かったというか。もしかしたら、メンバーは俺以上にこのバンドに対しての愛や縋る思いもあったのかもしれないけど、俺の話を聞きながら「まぁね~」って。「ハヤトそう思うんだ、意外だな~」くらいに聞いてたと思う。
――「これをやっていて」というところで言うと、コロナ禍でのライヴもあったと思うんですよね。配信や無観客という方法とか、ライヴ会場の様子も変わりましたし。その中で、バンドが活動において楽しいかどうかってすごく大事ですもんね。
ハヤト そう。やっぱりバンドを応援している人にとって、バンドが前向きに取り組めない様子を見ていたらテンション下がるよねって。そこは俺らの不器用なところなんだけど、やるか・やらないかっていう風にしか考えられないから(笑)。
――0か100かの姿勢も、相変わらず(笑)。
ハヤト そうそう(笑)。でも、今はポジティブですよ。答えが出ちゃえば早いんで。世間を見て判断はするけど、世間に流されずに、ぼんやり活動しないことが強みだと思う。配信ライヴがあって、有観客になったらなったで制限もあってフラストレーションがステージで出たりもしていたけど、今は前向きに捉えていて、「コロナ禍でも関係ない」って言いきれるバンドになれた。
――気持ちの面で乗り越えた今、より一層強くなっていると。
ハヤト マジでメチャクチャ強いと思う。今のライヴを観に来て欲しい。今までとは全然違う次元でライヴやってると思うから。
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