【Interview】コドモドラゴン――エゴイズムに命を懸けるという事
メロディアスな楽曲をリードに据えて仕上がった、22 th MAXI SINGLE「歪」。11月23日のリリース以降多くの人のもとに届いたであろう今、今回のマキシシングルを掘り下げたインタビューをお届けしたいと思う。楽曲の紹介の内容はもちろんだが、一番感じ取っていただきたいのはコドモドラゴンが自分たちの音楽に向き合う姿勢や、そこから感じられる温度感だ。「もはや何も言うまい。」と題されたワンマンツアーでも肌身で感じていただけるであろう、4人が命を懸けて向き合うバンドを通して露わにしているものすべてを感じ取っていただきたい。
【新しいものが生まれる事に対する喜びは未だにあるし、作るからには良いものにしてやろうっていう気持ちがあるから作り続けてるんだと思うんですけどね】
――今回のシングル「歪」……“イビツ”と読めば良いですか?
ハヤト 一応、そうですね。僕的には読み方よりも、文字面が良くて選んだだけだったので。
――前作「BAD!!」から約半年でのリリースになりましたけれど、今コドモドラゴンは制作に対する意欲とかモチベーションは高い状態なんでしょうか?
ハヤト いや、「曲を作りたい」っていう欲求があるっていうよりも、リリースのタイミングが定期的にやってくるからそれで満たされてるっていう感じかな。今だからとかじゃなくて、モチベーションで言ったら一生低いから(苦笑)。それはきっと、制作のしんどさを知ってるからだと思うんだけど、それでも新しいものが生まれる事に対する喜びは未だにあるし、作るからには良いものにしてやろうっていう気持ちがあるから作り続けてるんだと思うんですけどね。
――そういった音楽制作に対する本気度は、例外になく今作からも感じました。
ハヤト 「歪」に関しては曲が先行で、シンプルに冬のリリースだし、ガチャガチャした激しさとかノリよりもメロディアスに聴ける曲にしたかったんですよ。じゃあ、メロディアスってなんだろう?って考えた時に、今の僕が作る「コドモドラゴンとして2022年の冬に出すメロディアスな楽曲はコレだ!」っていう感じです。
――季節感にもフォーカスが当たっていたとは。
ハヤト 大事じゃないですか、季節感。僕、意外と気にしてますよ。だって、夏に鍋食いたくないでしょ!? いつ食っても上手いけどさ。
――美味しいものはいつ食べても美味しいけれど、より美味しくいただくには季節や環境は大切ですもんね。
ハヤト そう。タイミングなのよ、全て。言ってしまえばどんな曲でも作れますけど、どんなに新しい曲でもチャレンジする部分と安心感に繋がるコドモドラゴンらしさっていう部分のパーセンテージを変えながら散りばめていく事は常にしていますね。
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