【Interview】ダウト――メンバーの個性とバンド力を凝縮したMINI ALBUM「浪漫童樂的茶番劇」
8月8日、THE D=OUT MANIFEST MINI ALBUM「浪漫童樂的茶番劇」がリリースとなる。こちらは“MANIFEST”とある通り、今年メンバーそれぞれが発表したバンド活動におけるマニフェストの一環として制作された作品だ。今後は、8月18日に代々木公園イベント広場野外ステージにてフリーライヴを。さらに、ミニ・アルバムを主体としたツアーが控えている。なお、この取材後に幸樹の頚椎ヘルニアについて発表があったが、現状はスケジュールを決行するという。16年目に突入してもなお、“安定”という文字はダウトの辞書にはない。挑戦や新鮮味を求める貪欲さと、バンドから発せられるリアルタイムな音や言葉。彼らの“今”を詰め込んだミニ・アルバムについて語っていただいたインタビューをお届けする。
【メンバーのやりたいこと、+ダウトでやるっていう2つは大事にしましたね】
――今回のミニ・アルバムリリースは、3月に行った中野サンプラザでのライヴで発表した“マニフェスト”の1つでしたよね?
威吹 そうですね。メンバーそれぞれマニフェストを考えようっていう発案の主体となったのは幸樹だったんですけど、それをもとに今年のスケジュールを決めていこうということで。
――現状で実行されたものとしては、6月に行ったアコースティック・ライヴ。こちらは、玲夏さんのマニフェストでしたね。
玲夏 はい。去年の大晦日に数曲だけアコースティックをやったんですけど、それがとても楽しかったんで、あの感覚をもう1回味わいたいなと思って。
――東名阪で行いましたけれど、いかがでしたか?
玲夏 純粋に楽しかったですね。今回はゲストミュージシャンを迎えてやったんですけど、ヴィジュアル系独特の“同期”と言われるものが一切ない、全部が生演奏のアコースティック・ライヴっていうのは普段あまり経験出来ないので。今回弦が3人いて、その方たちと指でアンサンブルしたパートがあったんですけど、弓の世界のルールっていうものがあったりして、本当に普段経験出来ないことばっかりだったなって。東名阪でセットリストは一緒だったんですけど、だからこそなおさらライヴ毎に進化していく感覚があったし、すごく貴重な経験が出来たと思いますね。
――そして、今回のミニ・アルバムのリリースにつながるマニフェストは直人さんのものでしたね。≪5人の新曲入りミニorフルアルバムリリース≫ということで。
直人 うん。単純に、ミニ・アルバムっていうものを俺が加入してから1回も出したことがなかったんですよね。あと、リリースを考える時ってシングルとかフル・アルバムっていうのはよく話に挙がるんですけど、ミニ・アルバムってなかなか議案として挙がってこないんですよ。でも、メンバー5人が1曲ずつ新しい曲を持ってきたらボリュームとしてもちょうどいいし、また新しいものが出来て面白いかなと思ったんですよね。
――直人さんが加入してからもかなりリリースをしてきましたから、今言われて「そういえば」と思いましたけれど、ミニ・アルバムってなかったですね。
直人 そうなんですよ、ないんですよ。
幸樹 直人が加入する前も、ミニ・アルバムって「high collar」の1枚しか出してないんじゃないかな?「浪漫静脈的茶番劇」と「浪漫動脈的茶番劇」は完売音源集みたいなものだったから。
――やはり今回のミニ・アルバムのコンセプトとしては、“5人の新曲”という部分が一番大きかったんでしょうか?
幸樹 うん。だからと言って、メンバーがやりたいことだけをやるっていうのは違うと思ったから、選曲会はメンバー全員でやりました。やっぱりそれぞれが作ってきたものでもバンドのフィルターを通すと見えるものも違ってくると思うから、メンバーのやりたいこと、+ダウトでやるっていう2つは大事にしましたね。
――もちろんダウトとして集約されていますけれど、5人それぞれのカラーはしっかり出ていますよね。
幸樹 曲が出揃った時も、やっぱり各々が作る曲だなっていう印象はありました。ちゃんとメンバー節が出ていると思います。
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