にんげんとインターネットとおかね 第一話
私が人生で初めてインターネットを使い始めたのは、1994年頃だったと思います。まだ、Windows95が出る前で、当時日本国内では圧倒的なシェアを誇っていたPC98で、MS-DOSとWindows3.1を使っていました。通信回線はお年玉を貯めて買った14,400bpsのサン電子のモデムにアナログの電話線をつないでいました。
Windows3.1はインターネットにつなぐために必要なTCP/IPをOSで標準サポートしていなかったので、TCP/IPドライバを自分でインストールし、Netscapeブラウザをインストールして、夜の11時から朝の8時までの間だけ、夜な夜なブラウジングしていました。
それから、今年で早22年が経とうとしています。時代、時代で様々なカタチでインターネットと関わってきたけれど、22年間もインターネットを使っていると、ときどき面白いことが起こるものです。
その中の一つが、『見知らぬ人にオカネを貸す』という体験。
もちろんインターネットなので、相手と面識はまったくありません。友達でもないし、顔も知らないし、相手の身元もわからない。完全に初対面の状況です。
言ってみれば、一緒にたまたま電車に乗り合わせた人から、突然、
「オカネを貸して下さい!」
と言われるようなものです。
それも1回ではありません。過去3回ありました。この話は私がふとしたきっかけで、とある3名の方々にネットを通じて無担保でお金を貸すことになった、そんな昔話です。
あなたは、
・初対面の顔の見えない相手に、お金を貸しますか?
・ネットで貸したお金は返ってくるのでしょうか? 返ってこない?
・そもそも、私がなぜお金を貸したのか?
今まであまり人に話すことはなかったのですが、noteに数年ぶりに戻ってきてみて、ふと思い出し、まとめてみることにしました。
Paypalの創業者であり、投資家でもあるピーター・ティールは、採用面接で必ず聞く質問があるそうです。それは、
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」
とシンプルな問い。
私にとっては、この3名にお金を貸して得られた体験というのは、貸した金額以上にとても驚くべきものでした。私はこの体験を通じて、オカネの意味やチカラを改めて考えさせられました。賛成する人がほとんどいない、大切な真実です。
お金というものがどういうイミを持っていて、それによって人の行動がどのように変わっていくのか、私達が常識のうちに行動していることは果たして正しいのか、そんなことに思いを巡らす思考の糧になればと思います。
■金額について
この記事は、先着5名の購入者まで100円で読むことができます。以降、5名増える毎に価格を+100円に値上げしていきます。購入者が増えたら結構な金額になりそうな気もしますが、捕らぬ狸の皮算用でほとんど買われないと思うので、お遊びでこの価格設定にします。
第一話は、私が一番初めにお金を貸すことになった方のエピソードを話します。フィクションではなく、実話です。一応3人いるので第一話とつけましたが、二話を書く予定は今のところありません。
なかなか表立って語れることでもないので、もしご興味のある奇特な方がnoteにいましたら、読んでみて頂ければ。
あなたならどうするか感想など頂けましたら、二話も書くかもしれません。
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