小さい頃に読んでいた物語の中で、妖精や小人、森の動物たちが夏至のお祝いをする一節があり、そこで初めて"夏至"という言葉を知った。
夏に至る日。1番陽の長い1日をお祝いするなんて、素敵だなぁと感じたことが記憶にあって、その心きらめく感覚は今も残っている。
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チャイシロップのブランド"Chai Apothecary"を始めるにあたって、大切にしたいことの1つに、季節や暦に沿ってものづくりをすること、があった。
四季ある日本の感性を織り込みながら、暦(春分/夏至/秋分/冬至)に沿ってリリースするシーズナルブレンドの"2shi 2bun"というシリーズを考え、コンセプトにまつわる思いをアーティストのYurika Shiroyamaさんに話した。
そこから彼女が生み出したイラストは、黒文字の実を太陽と地球に見立て、ちょうどその季節の地球の位置に蜂が止まる、彼女のシンプルな線と美しい世界観で表現された、唯一無二のものだった。このイラストが生まれ、私はブランドを大切に育てていこうと決心した。
もうすぐ2shi 2bunのシリーズをはじめて、3度目の夏至を迎える。
小さい頃からわくわくしていた夏至、夏の始まりの催しのお知らせを。
夏至の当日と翌日は、大岡山のギャラリー「岡の」さんにて、喫茶を開きます。
"キャンドルナイト"という企画で、幾つかの素敵なお店でそれぞれのイベントがあり、「岡の」さんでは芸大生の「ほぐしてかためる」という展示の傍で。21日はライブがあって、賑やかに。22日は少しゆっくりと。
また、6/29(土)の夜は、AOI COFFEEで2shi 2bun Summer Release Eventとして、夜カフェ営業を。和菓子作家であるまきのあやさんに作っていただいた水無月を、お店でもお召し上がりいただける他、お持ち帰りも。
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京都では、6/30に夏越の大祓として水無月を食べることで半年の厄祓いをし、後半の無事を祈るそう。2shi 2bun Summerにブレンドしている小豆は、この風習からインスパイアを受けている。
それぞれのイベントでまた縁が広がって、繋がって、関わってくださる皆さまにひととき良い時間を過ごしていただけたら、と思っています。
大岡山と洗足池。
静かな自然が寄り添う街で。