腹腔鏡で避妊手術しました
テンは8月で3歳になります。
避妊をするなら3歳になってからと思っていたので予定通りと言えばその通りなんですが、決断を早めたのはテンのヒートが無出血だったからです。
無出血のヒートがあるなんて驚きでした
一昨年の12月下旬に我が家に来て直ぐに1歳4か月で2度目のヒートがありました。
日数的にはキッチリとありましたが「体が小さいから出血が少ないのかも知れない」と思ってました。
しかし、それから約1年飛んで昨年の11月にきたのが無出血、その後今年3月にきたのも無出血でのヒートでした。
無出血なのにどうしてヒートと分かったかと言うと、
最初は、ほぼそれはヒートと言えない濁った粘膜がオシッコの終わりに1滴2滴シーツについていて、おかしいなぁ?と思っていたのち10日ほどたって陰部に腫れが出てきたのでかかりつけ医に確認してもらうと「ヒートっぽい」と言われました。
そして、驚くことに4ヶ月後の今年3月にも同じような始まり方でヒートがありました。
これが本当にヒートなのか?
それを確かめないと外へ連れだすのも不安です。
3月下旬、濁った粘膜が2〜3度でたのでホルモン検査のできる病院で診てもらいました。スメア検査で確認してもらったところ「今の段階ではヒートの確認はできない」との診断でした。
これがヒートだとすると2週間後くらがホルモン検査のタイミングという事でした。
その2週間 出血することもなく予定の日になっても陰部の腫れもなかったので、これはヒートではないのかと思いましたが、
4月11日にホルモン検査すると、ちゃんと排卵のあるヒートであったことが分かりました。
ペットのホルモン分泌について聞いてみた
ペットの健康倶楽部でのホリスティック栄養学の勉強会に参加すると、ペットのホルモン分泌についての講義を聞く機会が多くなってきた。
それは何故かというと、今も尚若年で行われる避妊去勢の弊害があるからと言う事です。
動物病院へ行ったときにペットの体の成熟と避妊去勢の関係を何軒かで聞いてみましたが、どちらでも「それは関係ない」という一言で話は終わります。
しかし、ホリスティック栄養学から考えると避妊去勢は性ホルモンの分泌を止めてしまいます。
性ホルモンは脳の脳下垂体に刺激を与えることで甲状腺や副腎へホルモンの分泌をコントロールしているそうです。
甲状腺ホルモンの分泌が衰えるとエネルギーを作りにくくなりますので元気がなくなったり、肝臓での糖質の分解が低下し肥満の原因になったりします。
また、体内で作られる副腎皮質ホルモンの分泌が衰えるとアレルギーが出やすくなると言われてます。
そんなこともあって私の犬や猫は少なくとも2歳を超えるまでは避妊去勢しないできました。特にテンは体が小さいので用心したかったんです。
腹腔鏡の避妊手術を選択した経緯
■病院HPには次のように書かれています。
・傷が小さいことから痛みがすくなく、回復が早い
・手術当日に退院することができます。
・開腹手術に比べて、短い期間で抜糸を行うことができます。
・お薬を飲んだり、エリザベスカラーをつけるストレスが軽減されます。
・手術中に卵巣を無理に引っ張ることをせず、開腹手術に比べて痛みが少なくて済みます。
■私が今回の手術で感じたこと
・手術後に担当医師が撮って下さった写真のように術後なのに満面の笑みでした。精神的に緊張もなく快適な環境だったことが伺えた写真だったので先生にお願いして送って頂きました。
・3ヶ所3㎜、5㎜、1㎝の4針の小さな傷でしたから全く痛みがなく傷跡が本当にキレイ
・家に帰って2時間後には食事を摂って抗生剤は3日分のみ、術後に下痢もなく、夜も良く寝れまいしたし、なんの気を遣うこともなく過ごせました。
■避妊手術と言えど不安はありました
・ペットの避妊手術に腹腔鏡が使われだして十数年たつようですが大変な技術が必要だと思います。そう考えると腹腔鏡手術の施術回数の多い病院で、経験豊富な先生であることを条件に病院を探すのが少々大変でした。
やはりまだまだ少ないですから。
・以前、保護団体から犬を譲り受けた方の話で、避妊手術を受けた後に迎えた子なのにシーズンになると陰部をしつこく舐めると言う事を聞いたので、今回テンの担当の先生にその理由を伺うと、状況が分からないけど「卵巣の一部が残ってしまってるかもしれない」とのご意見でした。
そんなこともあって、これから先腹腔鏡で手術する機会もそうないだろうという思いもあったので、腹腔鏡についての疑問を質問すると分かりやすく答えて頂けましたし、先生の方からフランクにい今までの施術経験や回数等も伺うことができました。
一つ一つ丁寧に話が出来る先生とお会いできたので本当に安心してお任せすることが出来て、テンはラッキーな子だと思いました。
腹腔鏡での避妊手術の費用
開腹での避妊手術は病院によって大分と差があるようですが、一般的に中型犬の開腹手術は4~5万円程度が相場のようです。
今回の腹腔鏡手術の費用は、術前検査と手術で115500円でした。
確かにお高い・・・しかし、
腹腔鏡手術の副産物として表面的だけど腹腔内を目視できると言うことと、
本人の痛みや精神的ストレスを考えれば、納得する金額でした。
今回避妊手術を内視鏡でしていただきましたが、避妊だけでなく誤食や消化器の疾患の処置や腎疾患の診断や胆石や結石等最小限の傷で治療できるそうです。
ますます動物たちの負担が少ない治療ができて、穏やかに長生きしてくれるようになることは大歓迎ですね。
しかし、私たち飼主はそれらのお世話にならないよう、愛犬愛猫の健康管理して参りましょう。
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