カリスマになれる男、なれない男

活動再開をしたアーテイストが急にモテようとして、訳のわからないトークイベントをやったり、アクスタ、写真集などしょうもないグッズを売り出したりする。
事務所がやっているのならともかく、自ら行っているのだ。
まさしくミッドライフクライシスそのものでドン引きしている。

絶対的な忠誠心でもってアーティストを支えることで1番信頼度が高いのはヘヴィメタルである。
ヘヴィメタルや日本においてもハードコアなどのジャンルのグッズはTシャツと決まっている。
ライブやツアーの度にあたらしいデザインのTシャツを作って活動を続ける。
それが硬派のバンドの姿である。


先日、硬派の代表格バイカーの映画「ザ・バイクライダーズ」を観てカリスマ性について考えていた。
この映画自体、ただのカッコつけた映画で、好き勝手に生きることは憧れではあるけど、冷静に考えるとこんな人生は嫌だなと思うのであるが、IQを低く保って観ればやはりカッコいいという感想になる。

60年代半ばから70年代初めにいたシカゴのバイクライダーのクラブの話だが、そこのリーダーが肝っ玉が据わった強くて包容力のある男で、彼こそカリスマにふさわしい人間であった。
過激な手法ではあるものの落とし前はきっちりつける。
仲間を裏切ることだけは絶対に許さない。
とにかく義理堅い男で、逸話ひとつひとつが伝説になった。
カリスマには強さも必要だが、それ以上にどんなことがあろうと仲間を守る包容力が一番重要だ。

硬派な人間というのは一貫性があり包容力がある。
軟派な人間というのは小手先のことばかりで信頼を失いいずれ裏切られるだろう。

目先の金や名誉に踊らされて行ったことは長続きしないし、それが汚点となり、一生カリスマにはなれない。
失うものの方が大きいことに気付けないのは本当に愚かなことである。

私には前者のバンドが次に何をするのかが見える。
チェキ会だ。
頼むから音楽だけをやってくれ。
もう耐えられない。


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