見出し画像

We are Buddies HOUSE をつくりたい!前編:なんでつくりたいの?

We are Buddies の、愛梨です。今日は、みなさんの協力が欲しく、note記事を書いています。協力していただきたいものは、ズバリ、We are Buddies HOUSE を見つけるプロジェクト です。

この記事では、こんな風に思うようになった経緯を、つづってみようと思う。経緯をぶっとばして、どんな家にしたいの?を知りたい方は、後編:どんな家にしたいの?に飛んでくださいな。

Cift 松濤ハウスの存在

思い返せば、We are Buddies を立ち上げることになったきっかけは、間違いなく、Cift 松濤ハウス だった。

Ciftは、個別化が進み、個人、そして家族などの小さな単位のユニットが分断されつつある社会の中に突如現れた、社会実験コミュニティ。切り離された個人が、個として自立した個人が、愛と力をもって他者と、そして世界とつながりなおそうとする、そんなコミュニティだと理解している。メンバーとなったら、Ciftの拠点に属し、定住、多拠点メンバーとして、そこで他のメンバーと暮らしを共にする。

最近、4周年を迎えた。メンバーは、現在100人前後。拠点は、現在、3つ。渋谷・鎌倉・京都の3つ。2020年1月までは、渋谷区にもう一つ拠点があった。11LLDKの巨大なお家。『松濤ハウス』という名前で、多くの人に、愛されていた。

画像1

画像2

松濤ハウスが存在していたのは、約3年間という短い期間だったけれど、瞬きするのももったいないくらい、美しい日常が繰り広げられていた。この家を訪れた人々に心に、「この美しい時間を過ごしたという記憶が自分の中に在り続ければ、この先どんなことがあっても生きていける」というような、確かな何かが刻まれた。

画像3

最初は、大人メンバーだけでスタートした松濤ハウスだったが、途中で、当時6歳の男の子が、お母さんとお父さんと一緒に入居してきた。このあたりから、この家は、雰囲気が変わっていったように思う。

わたし含め、大人メンバーの半分くらいは、子どもとのかかわりがほとんどないメンバーだった。6歳の彼との日常の中でのかかわりは、私たちの中にあった「子ども」に対する固定概念を、壊してくれた。

なぜだか、人間観察好きメンバーばかりが集まっていた松濤ハウス。観察対象が、子どもであろうと大人であろうと、どんな属性の人であろうと、社会的地位が高かろうが低かろうが関係なく、ただ一人の人間として見つめる。そんな文化が、めきめきと、培われていった。

画像4

さらに、母・子2人(当時9歳・12歳)が入居してきてからは、年齢の多様化はさらに進み、私たちもの人間観察も、大いに盛り上がっていった。今思えば、子どもメンバーたちも人間観察好きばかり…これは、我々大人メンバーの影響なのだろうか。

画像5

セレンディピティがうまれる場

私は、「セレンディピティ」という言葉が、とても好きだ。

偶然の出来事から、大切なことや本質的なことを学びとること、あるいはその能力。ビジネスや科学の分野においては新しい商品や価値などを生む力として注目されており、偶然の中から単なる幸運によって価値あるものを見い出すのではなく、基礎となる知識や柔軟性、行動力などのさまざまな能力や性質が総合的に備わっていることが重要である、という文脈で言及されることが多い。
出典 朝日新聞出版

「偶然を受け入れる土台がある人だけに起きる、偶然という名の奇跡」だと、私は思っている。何かの不安や、何かに対する先入観、そういったものにとらわれている人の人生にセレンディピティが訪れるのは、稀有だと思う。

今振り返ると、松濤ハウスでの日常は、セレンディピティの連続だったように思う。松濤ハウスという場に、そこに属すメンバーたちの心に、圧倒的な安心感・信頼感・柔軟性・行動力などの、「偶然を受け入れる土台」があったからこそなんじゃないかと、今は思う。

画像6

子どもも大人も、本気で、遊んでた。

画像9

出張料理人のメンバーとコラボでたこ焼きパーティーを開催したり。

画像7

バーテンダーに目覚めた少年がいたり。お酒だから、味見すらできないはずなのに…めっちゃおいしいお酒をつくってくれた。

画像8

メンバーの誕生日を、1日かけてみんなで準備して、盛大にお祝いしたり。

画像10

本当に、美しい日々だった。

画像11

男子子ども×男子大人の組み合わせは、なぜだかほかの女子メンバーのエモ心をくすぐるので、ずっとみてました。

画像12

画像13

子ども留学・親子留学プロジェクト

このカルチャーを、住民以外の方々にも開こう!ということで、「子ども留学部屋プロジェクト」というものもやっていた。11LLDKの巨大ハウスにある一部屋を、共感メンバーを募集してみんなで借りて、子どもたちが気軽に泊まりにこれる部屋にした。安心して来れる家出先ってとこかな?

ここにはいろんな生き方をしている大人がいる。この家に、「普通」は、ない。住民も、子どもを子どもとして扱わず、一人間として扱う。誰かが何かをしてくれるわけではない。普通から外れた生き方を選択した大人たちと日常を過ごすことで、息をするように、多様性を感じてもらえるんじゃないか。この場での時間が、社会で、何かのモヤモヤを抱えて生きる世の子どもたちにとって、安心やヒントをもらえる場になるんじゃないか、という思いで、立ち上げた。

画像14

高校生、中学生、小学生…いろんな年代の子どもたちが、来てくれた。何かを持ち帰ってくれた。私たちも、たくさんのものをもらった。保護者の方々も、子どもと離れて気づくことがたくさんあったらしい。

子ども留学が発展して、親子留学プロジェクトというものも、走っていた。親子さんが、この家に、泊まりにくる。家で、親子だけで過ごすのがあたりまえの日常の中で、ポンっと、人々との暮らしに飛び込んでみる。これが、子どもにとっても、保護者の方々にとっても、大きな気づきにつながったようだった。

「こういう子育てをしなければいけない」
「こういう生活をせざるをえない」
「誰かに頼ってはいけない」

先入観は、頭でわかっていたって、簡単には取り払えない。でも、身体で体験してしまうと、簡単に選択肢が広がってしまったりするものだ。

松濤ハウスが無き今…

2020年1月に、泣く泣く解散した、松濤ハウス。3年前までは、世の中に存在しなかった場所。無くなったところで、誰かが死ぬわけではない。自分自身も、切り替えは早い方だ。

だけど、We are Buddies の活動をはじめて、よりいっそう、子どもや親子さんが、気軽に来れて、泊まったりできる、安心安全がある場の必要性を感じる。ここでいう安心安全というのは、子ども・大人・職業・持っている特性…など、どんな属性の人であろうと、イチ人間として扱われる、ということ。まさに、We are Buddies の大事にしている世界観だと思う。

私自身も、もっと日常的に、人々とかかわる生活がしたい。子ども留学も、親子留学も、恋しい。やりたい気持ちはあるのに箱がないって、本当につらい。だから、We are Buddies の概念を象徴するという意味での 『We are Buddies HOUSE』、通称『WAB HOUSE』を、つくりたい。そう思っています。

後編:どんな家にしたいの?はこちらから!


執筆:加藤愛梨


いいなと思ったら応援しよう!