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まさととニコのおはなし

We are Buddiesでは、バディになった方には、子どもと時間を過ごした後に、文章でログを残してもらうことにしています。フォーマットは何もなく、文体も長さも自由。なにをしたかを書くだけでもいいし、その中で気づいたことを書いてもよい。まあ、なんでもいいのです。(笑)他のバディのメンバーがみて、コメントやいいねをする文化が育ってきています。

結構気合を入れて書いてくれているメンバーもいるので、ちょっとシェアしてみたいなぁという気持ちになってきたため、バディの方に許可をとったうえで、たまにシェアしてみますね。

今回は、バディのまさとのログをシェアします。まさとは、小学校1年生のニコくんのバディをやっています。ニコくんは、ダウン症の特徴をもっています~。
※ニコくんの保護者の方より、お写真・お名前も公開OKの許可をいただいています

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2回目のバディに行ってきた。
今回は、野球でもしようかと物を拵えて行くと、ニコがバドミントンを持ってスタンバイしていた。

その姿を見るや否や、僕は
「また、やるのか…」
と心の声を漏らす。

今年で30歳を迎え、2年ほどスポーツから遠ざかっていた僕の身からして、学生期の部活を思い出すかのようなトレーニング時間になるからだ。あの時のような疲れ方をすると、今の身体では生活が辛くなり、少し嫌気が出てしまう。社会人になってみると、学生の頃とは違うエネルギーの使い方に馴染んでいるためだ。

ただ、どこか躍動している僕がいるのも確かだった。恐らく本能的なエネルギーが湧いたためであろう。そんな僕の内心を傍に足速に原っぱへ向かい、こちらを振り返るニコ。

「ぶぁどみんとんっ!」

とニコニコしているのか、気が入っているのか、何とも表現が難しい表情で僕の目を真っ直ぐに見る。

(仕方ないな。やろう。)と、足を動かす。

前回も、ニコとバドミントをして遊んだ。初めてのバドミントンに興奮しながらラケット振っていたニコだが、ラリーかどうやら苦手なようだった。どうしても自分でスマッシュやらハイクリアーやらで僕を動かしたいらしかった。

その末、たどり着いたニコの「ぶぁどみんとん」は、ラケットにハネ(←僕はこれをシャトルとは呼ばない)を乗せ、思い切り後ろへ振りかぶって相手に取りに行かせるものだった。

それは、僕が経験してきたバドミントンとは異なる。しかし、バドミントンは、経験してきた好きなスポーツであり、かつ負けん気が込み上げてくるが故、ニコの放つ変幻自在な"技"のレシーブに走る。
そんな中、僕の頭をこんなテロップが下りる。

ニコのいう「ぶぁどみんとんっ!」
vs
僕のいう「バドミントン」

"ばどみんとん"というスポーツ(もはやそうと呼んでいいのかわからない)に、両者の認識に違いが現れる。それ故、構図では、ニコがただひたすらに"技"を繰り出す。僕がただひたすらレシーブする。

"勝利"の定義が曖昧のまま、プレーに迷いを覚えつつ取り組んでいた僕は、途中からメンタルをぐちゃぐちゃにされた。

疲れ果てた僕に向かって、近づいてくるニコ。何気なく向ける笑顔に、遊びに勝ち負けなんかないよ、と言わんばかりのメッセージを感じ取った気がした。

どうやら、僕はスポーツで無意識に戦っていたようだ。そう、遊ぶことに勝ち負けなんかない。ただ、心地いい時間、癒しの時間になればそれで良かったのだ。そんな気づきをくれたニコが、フラットに話すというよりは、尊敬したくなるような存在に見えた

ニコのお母さんがこんなことを言っていたのを思い出す。

スピリチュアルの世界では、ダウン症の子は、輪廻転生を繰り返した最終形であり、幸せをいつも感じていられる存在なの

気づきや繋がりを通り越して、僕はここにいてもいいのかな?と思わず感じてしまうような時間と空間だった。

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こちらはまだ2回目のバディのログですが、3回目以降もとってもすてき…なのでまたシェアできたらと思います。

まさととニコくんに限らずですが、バディとして関わる人の学びが本当に大きいように思います。もちろん、子どもたちにもあるとはおもいますが、世代間の交流って、ほんとうにすごいな~。

これからのまさととニコがどうなっていくのか、楽しみにしていてくださいね~。


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