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飲食店は誰にでもできると思っていた
一般的には「調理師免許」が必要だと思われるかもしれませんが、飲食店に免許は必要ありません。
飲食店を開業するときに最低限必要なものは、「食品衛生責任者」と保健所の「飲食店開業許可」です。
規模が大きくなると消防署に「防火管理者」の届出も必要だそうです。
どちらも講習を受けるだけです。
保健所の許可がおりるためには、客席と調理場の間に仕切りが必要とかシンクとは別に手洗い器が必要とか、一定の基準があり立ち会い検査があります。
そのほかに、深夜0時以降の営業をする場合は警察署への届出。
税務署への開業届などもありますが、どちらも届出だけなので許可をとる必要はありません。
僕は母親が経営していた焼鳥屋を改装して屋号も変更したので、改めて保健所に届出をしました。
手続きや立ち入り検査は手間がかかりますが、飲食店開業は誰にでも出来ます。
開業するのは簡単なのですが、営業を継続することが難しいのです。
資金を集めて場所を借りて店を始めても、その日からお客様が来てくれるわけではありません。最初は知り合いや関係者が来てくれますが、1か月経てば普通の営業に戻ります。
何かしらの戦略がないと、運転資金が底をついてしまいます。
ホットペッパーや食べログ等で宣伝するためには、高額な広告料が毎月必要になります。
今の時代なら、InstagramやTwitterなどに力を入れて話題になれば、何とか集客できるかも知れませんね。
当時の僕はチラシをポスティングする事くらいしか思いつきませんでした。今ならラクスルが便利そうですね。
しかしチラシを2,000枚くらい配っても、割引券を持って来店してくれる人は10人いるかいないか。
なかなか軌道にのせることができませんでした。
開店当初は、大将の店は毎日お客さんが来ているのに僕の店には何で来てくれないんだろうと考えました。
同じレシピで同じ味で同じ値段なのに…。
・10坪で客数はMAX15席
・家賃と駐車場代で月15万円
・損益分岐点は月50万円くらい
・営業は18時から0時まで、休みなし
・赤字にはなっていないが、自分の給料はゼロ
・開業してから1年間は月の売上が60万円前後
食事は毎日、店の残り物の鶏・鳥・とり・トリ・チキン・tori・bird…。
家は店の2階なので追い出されることはありません。
でも、毎日毎日仕込みをして買い出しをしても、お客様が少なくて残ったものは処分しないといけません。
だから、捨てなくても良いように少なめに食材を準備するようになります。そうなると、ロスは少なくなりますが売上げはあがりようがないですよね。たまにお客様が多く来店したとしても、食材が足らないからです。
完全に悪循環でした。
周りに相談しても具体的なアドバイスをもらえなかったので、本屋に行って関係がありそうな本をかたっぱしから買いました。
マーケティングの本や自己啓発書や成功哲学書を読みまくりました。
その中でも、非常に影響を受けてすぐに真似したのが、
の3冊でした。
僕は早速、手書きでチラシを作ることにしました。
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