インドでお金とiPhoneを盗まれました!
よく「インドに行くと人生観が変わる!」と聞きますが、僕はタイでも大きく価値観が変わりました。
裸足で道路を歩いていたり、どデカい爆音で音楽を流していたり、道路の端と端で大声で会話をしていたり、道端に座るのは当たり前で、立ちながらでも歩きながらでもいたるところでご飯を食べています。
ゴミは道路に捨てます。
日本で言うヤンキーみたいな人ではなく、普通の女の子やおじさんおばさん全員がそうなのです。
Walking Street(飲み屋街)では、裸同然の女性たちが立ち並び 女性よりも綺麗なLady Boy(見た目は女性の男性)たちもいっぱい居ます。
パタヤの海沿いには、フリーランスの女性たちが電信柱の間隔でズラーっと並んでいました笑
最初はビビっていましたが、毎日行くうちに慣れてきて 雰囲気で言うと日本の歓楽街(中洲、すすきの、天文館)などと変わりはないなーという感覚になっていました。
ただ唯一違うのは、お店の女の子が裸で踊っていて僕の手を取って自分の体を触らせてきたり、僕の股間を直接触ってくることくらいです笑
お店のママは「どの子にするの?この子は◯◯バーツ あのこは◯◯バーツだよ」と売り込んできます。
女の子たちは「私にしなよ」と積極的です。
通りにはカンナビス(マリワナ)ショップが至る所にあり、屋台やホテルでも売っています。
(タイでは2022年6月に政府が大麻草100万本を家庭栽培向けに無料配布し医療用大麻は合法化したのですが娯楽用はまだ違法のようです)
そのほかには、コンビニの店員はおしゃべりをしたり床に座って作業をしています。
お客がレジに並んでいてもおかまいなしで、客は店員が会計をしてくれるまで待ち続けます。
子供たちはいつも自由に走り回っており、好きな時に好きな場所でものを食べ、好きな時に歌い、好きな時に好きな場所で寝ています。
カオサン通りではホームレスもたくさんいます。(外に寝ているだけで、物乞いをしたりゴミを集めたりしてお金は持っています)
僕はタイに来た初日にカオサン通りで酔い潰れてしまい、朝まで路上で寝ていました。
起きて気づくと現金が一銭もありません。(これは盗られたのではなく、前日に使い切ってしまいました)
ホステルのドミトリーに泊まっていたのですが、カオサン通りからは距離があり歩くのは厳しい距離でした。
どうしたものかと路上に座っていると、1人のホームレスが話しかけてきました。
向こうはタイ語で僕は日本語でしたが、なんとなく意思は通じて タバコやお酒をくれたりしました。
※その人はタバコを吸わないのですが、街ゆく人に手を合わせてタバコをもらい それを僕にくれるのでした
そして そのホームレスのおじさんがポケットからお金を出し「これでバスに乗って帰れ」みたいなことを言うのです。
僕は いくらなんでもホームレスの人にお金をもらったら申し訳ないと思い、最初は断りました。
だけど現金がないのはどうしようもなく、それからまた2〜3時間は路上をうろうろしていました。(朝の7〜8時くらい)
朝になるとトゥクトゥクのおじさんや客引きのおじさんたちが仕事を開始し、通りは賑やかになっていきました。
おじさんたちはみんな僕に声をかけてくれて、僕は日本から来たこと 現金がないことを話しました。
するとおじさんずてに「あいつは日本人で 金がなくなったんだってよ」と全員に伝わっていきます笑
おじさんたちはみんな親切で、朝ごはん(カップに入った半熟卵)や水を買ってくれたりしました。感涙
それでも行くところがなくボーッとしていると、先ほどのホームレスのおじさんとその友達のホームレスのおじさんが横にきて 酒を酌み交わしました。
相変わらず言葉はタイ語と日本語ですが、お酒(焼酎みたいなやつでめちゃくちゃ度数が高い)のことを「ラオ」と呼ぶことは分かりました笑
そのうちに、友達のほうは仕事(ゴミ集め)に行くような感じで去っていきました。
残ったおじさんは「俺は寝るから お前はこれでバスに乗って帰れ」と言って30バーツ(120円くらい)をくれようとするのでした。
僕は申し訳ないなと思いつつも、お金がないと帰れないしなと思い ありがたくそのお金をもらいました。
僕が帰ろうとするとトゥクトゥクのおじさんたちが「バスはあっちの通りから出てるよ!30番のバスに乗ればお前のホステルの近くまでいけるよ」と教えてくれるのでした。
僕は「あー、なんてありがたいんだろう。タイにはブッダがたくさんいるんやな」と思いながらバスに乗りました。
タイのバスは乗り込むと料金を徴収する人(だいたい女性)が来て、行き先を告げてお金を払います。
僕が行き先を告げると徴収人は「30バーツです」と言いました。
そうです、あのホームレスのおじさんにもらった金額ぴったりだったのです‼️
僕はあのおじさんのおかげでホステルに帰ることができたのでした。
次の日にお金を返そうと同じ場所に行ったのですが、あのおじさんはいませんでした。
「ホームレスのおじさんたちは毎日場所を変えるのかなー」と思いながらバンコクで1ヶ月ほど過ごし、45日の観光ビザが切れるため1度ラオスに移動してチェンマイやパーイに行くことにしました。
ラオスに行く1週間くらい前は再度カオサン通りに宿を取り、毎日あのホームレスのおじさんを探しました。
2〜3日目でおじさんと再会することができました。
おじさんは僕のことを覚えていないようでしたが、僕は感謝を伝えてお金を返せました。
そして毎日会うたびに いくらかのお金やお酒をあげることができました!
インドでお金を盗られたり iPhoneを盗まれたりした話まで書きたかったのですが、途中のラオスでも色々あった話があるので また今度にします笑
ここまで読んでくれてありがとう〜