資産運用における分散投資の重要性
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みなさん、Wealth Wing での運用状況はいかがでしょうか?Wealth Wingは15万円から運用開始できる投資一任による資産運用サービスです。今回はWealth Wingでも実践されている分散投資の仕組みについて詳しくご説明します!
※記事の内容は本サービスの将来の値動きを保証するものではありません。
1.分散投資とは
分散とは文字通り「分け散らす」ことを意味します。投資における分散は、「投資先を分け散らし投資すること」です。
分散投資にも様々な種類があります。例えば、株式に投資する場合であれば、運用資金を1銘柄に投資するのではなく複数銘柄に分けて投資することを指します。また金や不動産、債券等の様々な資産クラスへ分けて投資することや、更にこれらを国に分けて投資することも分散投資となります。
では、なぜわざわざ分散投資を行うのでしょうか?1銘柄に集中投資した方が効率が良いと思われる投資家の方もいらっしゃると思います。たしかに高いリスクを取って高いリターンを目指す投資家にとっては正しい考えかもしれません。一方でリスクは極力低くしながら、安定的なリターンを目指す投資家の方も少なからず存在します。
分散投資は、こういったリスク回避的な投資家に向いている投資手法となります。
2.リスク低減には銘柄間の関係性が重要
なぜ分散投資がリスク回避につながるのかご存知でしょうか?
これを知るために、まずは値動きの方向性が異なるAとBの2つの銘柄に投資をする場合について見てみましょう。
ここから少し難しい話をするので、難しいと感じる方はさらりと読み進めてくださいね。
A銘柄とB銘柄の日々のリターンを表示したグラフが下図です。
続いて、この期間でA銘柄のみに投資した場合とA銘柄とB銘柄に適切な割合で分散投資した場合のパフォーマンスを比較して見てみたものが下図です。
グラフを見ると、2銘柄に分散投資をすることでリターンの変動が抑えられ、かつ高いパフォーマンスを実現していることが分かります。これが分散投資で期待できる効果です。
しかし、上述の例の様に2銘柄に分散投資をしたからといって、必ずしも上手くリターンの変動を抑えられるとは限りません。
例えば、下図の様に値動きの方向性が同じ2銘柄で分散投資を行った場合は、リスクを低減させる分散投資の効果は得られません。
同じ値動きの銘柄で分散投資をした場合と、逆の値動きの銘柄で分散投資をした場合とでパフォーマンスの比較をすると違いがよくわかります。理屈は簡単で、2銘柄が同じ動きをするのであれば1銘柄に投資することと結果は同じになってしまいます。しかし、互いを補完し合う関係性、つまりA銘柄が下落している時にB銘柄が上昇するような関係性であれば、下図の様により値動きが安定するのです。
チームスポーツでも互いを補完し合うチームの方が安定的な成績を残せることと同じです。
この様に分散投資によるリスク低減効果を得るためには、銘柄間の関係性が重要になります。この銘柄間の関係性を示すものとして相関係数という指標があり、-1から1までの数値で2銘柄間の関係性を表現します。
数値の意味は、マイナスであれば2銘柄は逆の方向に動く傾向があり、プラスであれば2銘柄は同じ方向に動く傾向があることを意味します。そして、-1であれば全くの逆方向、1であれば全く同じ方向に動くということです。
下図は2銘柄間の相関係数の違いで、2銘柄への投資リスクがどの様に変化するかを示した図です。
図から、A銘柄とB銘柄の相関係数が-1でかつ、B銘柄の比率を多く配分して保有するとA銘柄、B銘柄それぞれ単体で持つよりもリスクは大幅に低減することがわかります。値動きの方向性が異なる銘柄で分散投資を行うことがリスク分散の大きな効果に繋がるのです。
難しい話をしてきましたが、この様に、分散投資によるリスク低減効果を得るためには投資する銘柄間の関係性を示す相関係数を意識して投資する必要があります。
直感的に複数銘柄に投資していれば1銘柄が倒産したり大幅に下落しても他の銘柄がそれを補完するのでリスクは少ないと考えると思いますが、これは上述の内容を理解すれば理論的にも説明できることなのです。
しかし、銘柄間の相関を正しく把握し分散投資を行うのは容易ではありません。この手間がかかるプロセスを、自動でお任せで運用できるのがWealth Wingなのです!
3.WealthWingの分散効果
では、WealthWingにおいても上述の様な適切な分散投資が行われているでしょうか?答えはイエスです!例えば、Wealth Wingで提供している「バランス型高収益高成長ポートフォリオ」の個別銘柄毎のリスク平均は32.4%ですが、ポートフォリオ全体としては21.6%に軽減されています。
これは正に個別銘柄間の相関を考慮した分散投資が行われている結果であり、適切な分散投資により、ポートフォリオのリスクは個別銘柄単体で保有するよりも低減されています。しかし、WealthWingは高収益高成長銘柄を主軸とした戦略を提供しているため、比較的相関が高い銘柄同士で構成されています。
そのため、バリュー系(割安)の銘柄が優位となる相場環境に弱い特性があり、それを補完するため高収益高成長でありながらも割安性の高い銘柄をモデル内で適時増減させる手法を取っています。
ですが、この手法はグロースが優位になるかバリューが優位になるか適切に判断・対応しないとパフォーマンスが悪くなる可能性が高く、状況の変化に機敏に対応すると売買量が多くなるため、売買によるインパクトコストが大きくなるというデメリットがありました。
4.今後のWealthWingにおけるパフォーマンス改善予定
今回、上記を踏まえ、新たなポートフォリオ構築手法を開発しました。この新たなリバランス手法では、高収益高成長銘柄への投資額をより増やしつつ、これら銘柄群の中から割安になっている銘柄を適切な配分で直接ブレンドします。これにより、市場で選ばれる銘柄の値動きが真逆となる「グロース相場・バリュー相場」に関わらず、高いパフォーマンスを実現できる運用を目指します。
シミュレーションでは、2月下旬から3月下旬にかけて急激に起こったグロース売りバリュー優位の相場時でも、極端にバリュー寄りの銘柄に売買量を高めてシフトすることなく、安定的なパフォーマンスを実現しています。
※将来を保証するものではありません。
ゴールデンウイーク明けの週で決算発表はおおむね終了し、本格的に新年度を織り込んだ相場が始まります。このタイミングに向けて新たなポートフォリオ構築手法によるリバランスの実施を予定しています。
まとめ
銘柄の特徴を把握して適切な配分で投資を行うことで大きな効果が発揮される分散投資。この手間がかかる作業をお任せで実現しているのもWealth Wingの特徴です。また、相場の動きの中でどうすれば最大の効果が得られるのか?を日々研究し、パフォーマンスの向上を目指しています。運用をしている方はぜひ、リバランスによるご自身の保有銘柄の入れ替わりを定期的にチェックしてみてください!
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